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19...泣天狗へのおねだり


鵺宵(やよい)が誕生してから、幾日が過ぎたある日。


「ごちそうさま」


「うぅ...ごちそうさま...」


鵺宵(やよい)泣天狗(きゅうてんぐ)は、今日も今日とて、鵺宵(やよい)の部屋で昼食を共にしていた。


「おいしかったね」


「...うん」


「ねぇ、泣ちゃん」

鵺宵(やよい)が、泣天狗(きゅうてんぐ)に声を掛ける。

鵺宵(やよい)は、彼女のことを愛称で呼ぶようになっていた。


「今日は一緒に居てくれる?」

鵺宵(やよい)は、上目遣いで泣天狗(きゅうてんぐ)を見た。

鵺宵(やよい)は、この部屋から、一人で出歩くことを禁止されている。

その為、する事と言えば、泣天狗(きゅうてんぐ)や自らの体から生えている白蛇たちと話す事くらいだった。

それ以外の時間は眠っている。


「うぅ...ごめんね...今日は、訓練のお手伝いをしなくちゃ...」

泣天狗(きゅうてんぐ)は、悲痛な表情で謝罪した。


「残念」


「うぅ...」


「あっそうだ。

ねぇ、じゃあ、私も一緒に行って良い?」


「うぅ...でも、部屋から出ちゃいけないんでしょう?」


泣天狗(きゅうてんぐ)様と一緒だったら大丈夫だと思う。

それに、怒られたらすぐに帰るから。

ねっいいでしょ?」


「うぅ...わかったよぉ」


「やったぁ」

鵺宵(やよい)は、嬉しそうに泣天狗(きゅうてんぐ)に抱き付いた。


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