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お花畑の家出魔王  作者: 果勿充希
進出!人の街!
7/21

1-7 湖畔の家、完成!


一昨日、森で丸太を数十本切り出し、次の日には屋根に使う煉瓦の素材となる粘土などを採取してき

た。

集めてきたそれらは今、建築予定地である目の前に置いてある。


「よし、これで十分かな?」


家を作るには十分な素材が集まっただろう。

さて、次にすることは早速家の建築といいたいところだけど、まだ、煉瓦が材料の粘土などを集めただけでできていない。

しかし、これは建築の最後の方に使うし、作るのに時間がかかりそうなのでラナと役割分担して建築と同時進行でやっていこうと思う。


「じゃあ、ラナには今日は煉瓦造りをしてもらう」


「煉瓦ってあれ?なんだか赤みのある石みたいなやつ?」


「そうそう」


「でも、わたし、煉瓦の作り方なんてわからないけど……」


「大丈夫、この本に作り方全部書いてあるから、これ見てやればできると思う」


魔王城の書庫から頂戴してきた本を渡す。

ここに来るにあたって何があってもおかしくないので、もしかしたら自分で家を建てるかもしれないと思って建築に関する本を一応持ってきておいたんだけど、正解だったようだ。


正直、僕も建築に関しては素人なのでうまくいくかわからないけどこれで一応作ることが出来るだろう。


ちなみになぜラナにこれを任せたのかというと、単純に僕よりも魔法の制御がうまそうだからだ。これまでに何度か見たけど、ほんとにラナは僕ら魔族に比べてずば抜けてうまい。僕も一応魔族の中ではかなりうまい方で上から数えた方が早いくらいの自信はあったんだけど、流石に精霊族のラナの足元には及びそうにすらない。流石は精霊族といったところだろうか。

ということなので、僕よりもいいものを作ってくれると思う。


じゃあ、僕はラナがレンガを作り終えるまで一人で建築だ。

一応、本を持ってくるだけでなく出発する前に何度か本を読み返して大事なところを抑えておいたのでそれなりのものが作れると思う。

まず、決めた土地に目測で家の範囲を決め、柱となってくる選んだ中でもまっすぐでずっしりとした丸太を要所要所の地面に建てる。ちゃんと柱が倒れないようにしながら。

そして次にそれにあわせて梁を作っていく。

ここら辺は家の重要な基礎なのでしっかりと正確な長さにしてからそれぞれ組み立てる。

次にしっかりと木で支えの角材を組み合わせ骨組みを強化していく。

およそ半日経ったところでやっと骨組みがすべて完成した。

素人にしてはかなりしっかりとしたものが出来たと思う。

次は壁と床を作るのだがもう夕方だ。

今日は煉瓦を作っているラナに声をかけて終わりにしよう。





わたしはルルウと別れた後、材料の粘土をもって近くの岩場に来ていた。


「うーん、こんな感じでいいのかな?」


そこでわたしはさっきルルウに貰った本を参考にその持ってきた粘土を手探りで煉瓦にしようとしていた。

本を見た限り、粘土を型に入れて焼いていくらしいので、その通りにやろうと思う。


「でも、どのくらいの大きさがいいのかな?それがわからないと肩を決められないけど……」


一応、屋根に使うとは聞いていたけどわたしは屋根用の煉瓦というか、煉瓦事態初めて作るので大まかな大きさもいまいちわからない。

この本にも作り方は書いてあっても具体的な大きさは乗っていない。

もう私に任せてくれたってことでわたしの感覚で作っちゃっていいのかな。

もしかしたらそれも含めてすべてわたしに一任してくれたのかもしれないし……

じゃあ、もうこのままわたしの思うように作っちゃおう。


「えっと、まずは粘土を型に入れないとね」


わたしは魔法で薄めの型を作るとそこに粘土を詰めて一つ一つ粘土のブロックを作っていく。

素材の粘土の山が四分の一くらい減ったころ。


「うーん、もうそろそろこれの過熱も始めないと………なんか結構時間かかるって本にも書いてあるし………」


四分の一を型に入れるだけでももうお昼になっちゃってるので、このままだとかなりの時間がかかりそう。だから、加熱と型入れをこれからは同時進行でやっていこうと思う。

わたしは近くのそれなりに大きさのある岩を掘って横穴を作って簡易的なかまどのようなものを作ってそこで焼けるようにする。しっかりと煉瓦に不純物が混じらないように床部分も平らで掘ったときの破片を取り除いておく。

本を見るとかなりの高温で焼くらしいので一応この岩が熱で壊れないように耐熱魔法を付与しておく。

そして早速煉瓦を焼いていこう。

掘った横穴に煉瓦同士の間隔を十分にとりながら入るだけ入れて入り口を石でふさぐ。


「よしこれで準備は完了。あとは、火属性魔法で………」


火属性魔法で横穴の中をだんだんと加熱していく。

このままじわじわと温度を上げて焼いていくので、焼き終わるまでにまた型入れ作業を再開しよう。






翌日

今日も昨日の続きで僕はラナと別行動で床と壁づくりである。

もう既に骨組みは昨日完成しているので、板をカットしたら強化してその骨組みに合わせていくだけ。

ということで、まずは板をカットしていこう。

昨日建てた柱の間をちゃんと測って正確な長さを把握する。そしてその長さに合わせて板をカットしていく。

少しでもミスして長さが狂わないように冷静に正確に魔法を使って切り分ける。

あまりなれてない作業だし、ものすごく精密に切っていかないといけないのでかなり精神力を使う。


とりあえず必要な分は全部カットし終えたので早速組んでいこう。

まずは床から。

床板を張る前に床下にあたる地面をしっかりと整備しておく。そしたら、骨組みに合わせてさっき作った板を置いて木の杭で打ち付けて離れないようにする。

そんな風に床板を置いて床部分を完成させる。

そのあとは、同じ流れで壁板を置いていく。

そして今日の作業で家は一階部分まで完成させることが出来た。

家は全部で二階建てにする予定なのであとは二階部分と屋根だけで完成だ。

ラナの作業完成度しだいでは明日完成しそうだ。





さらに翌日

昨日ラナに聞いたところ結構煉瓦は完成しているらしく、もう少しで全部できるそうなので今日、僕は二回を完成させて明日屋根を作ることにしよう。

昨日と同じように二回も作っていく。

もう何度も繰り返している作業なので始めたころよりもかなり早くこなせるようになったので、作業は昼ちょっとすぎくらいにはもう終わった。


「こっちのやれる作業はもう終わっちゃったし、どうせだからラナの方行ってみるか……」


ということで、ラナが作業している岩場に向かう。




「おーいラナ!どのくらい煉瓦できた?」


「えっとね、あとほとんど完成してるよ。ほら!」


そういってラナは横に積んである煉瓦を見せてくる。

確かにかなりの量出来ている。その横に積んであったまだ焼けていない粘土の塊ももうひと塊しか残っていない。

このペースでいけば今日中には全部焼き終わりそうだ。


「じゃあ、今日中には全部終わりそうだね」


「うん!で、ルルウの方はどのくらい終わってるの?家」


「えー、ほとんど終わってるよ?あとは屋根と家の中をちょっとかな」


「そうなの?すごい早いね。じゃあわたしも頑張らなきゃ!だから、できるまでもう少し待っててね」


「わかった。じゃあ僕は戻って続きするね」


「うん、わかった!終わったらそっち行くね!」


もう少しで終わるそうだし僕も戻って屋根を作る準備とかしておこう。それにさっき言ったけど、家自体は建ったけど中は何もないからせめてテーブルとかは今のうちに作っておきたい。

ということで一回家の場所に戻ろう。


一先ず家に戻ってきた僕は、家に使った丸太の残りを持ってくる。

まず、必要なものの確認を改めてしよう。


「えっと、必要なのは屋根の土台とテーブルとかちょっとした家具。まずは屋根の土台から行こう。


今の家は箱型で屋根部分が平たい状態でとてもじゃないがつけられない。ラナの作っている煉瓦も本を参考にしたからか瓦のような形をしていたし。

なのでまずは斜面のある土台部分を作ろう。

まずは丸太をカットして角材、板に分けそれらを家の一番最初に建てた柱と組み合わせ屋根の煉瓦が乗る部分を作る。

これでしっかりと屋根を付けることが出来るだろう。


「あ、一応これもかけておくか……」


と言って僕は屋根部分に防水の付与魔法をかける。

ここは屋根の部分だし、もし水がたまったりして板が腐ったり、水がしみ込んで雨漏りしてきたりしたら大変だからね。


僕はついでに『どうせだから』と家全体にその魔法と強度を上げる魔法と耐火の魔法をついでに掛けておいた。

これで家の倒壊も火事もめったに起きない素人が作ったにしてはかなり強い家になっただろう。

ということでこれで屋根はほぼ完成。次は家具だ。

家具といってもベッドのようないろいろな素材や技術を必要としそうなものは素人の僕には作れそうにない。

なのでテーブルやいす。そしてちょっとした小物を作ろうと思う。

ということで、まずはテーブルと椅子から。

僕はさっき持ってきた丸太をまたそれぞれ必要な形に切り出して、それを家を作った時と同じ感じに組み合わせて作っていく。


「よし!こんなものでいいかな?」


出来たのは大きなテーブルとそれとセットのイス二脚。さらに台所の代わりに使うテーブル、そして小物のまな板や木製のコップやお皿。

これで最低限の生活はできそうなものはあらかた作ったかな。


「いやー、初めて作ったけど結構自身の持てる者が作れたと思う!」


自分的にはかなり満足のいくものだ。

僕はできたものを全部家の中に入れおわったとき、ちょうどラナが返ってきた。


「ほんとだ完成している。すごい!」


ラナもほぼ完成した家を見てかなりうれしそうだ。


「あ、ラナ。どう、煉瓦の方は完成した?」


「うん、いま最後に焼いたものを冷ましてるけど、もう全部焼き終わったよ」


良かった、これで屋根の土台に煉瓦を載せてこの家を完成させられる。


「じゃあ、明日には完成だ!」


「楽しみだね」






そして、翌日

僕とラナはラナが安全な場所に保管していた煉瓦を家の前まで運んできて早速作業を始める。

二人で煉瓦をもって屋根に乗って一つ一つ順番に置いて、一応作っておいた三和土のようなものを煉瓦の間に入れてどんどん接着していく。

それを二、三時間ほどしてやっとすべての煉瓦を載せ終えた。


「よし、これで完成だ!」


「やったーー!」


僕たちは完成した家をしたから見上げて、しばらくの間二人して完成した喜びを感じた。



ストックがあるので、当分の間は定期的に更新できそうです。

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