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お花畑の家出魔王  作者: 果勿充希
進出!人の街!
19/21

1-17 森での翌日

森の中で例の男と戦った翌日。

僕は宿屋の窓から差し込む太陽に起こされた。


「あれ、もう起きてたんだ。おはよう、ラナ」


「うん、おはよう」


上体を起こすともう既に起きて朝のちょっとした支度をしていたラナがいて、挨拶をする。

そのまま、ベッドから立ち上がって僕も支度を始める。


「ルルウはよく眠れた?」


「うん、まあまあかな。昨日は久しぶりに激しく動いたからね」


「そっかー、わたしはなかなか寝付けなくて早く起きちゃった」


戦闘の緊張感が残って寝れなかったのかな。

僕の場合は城にいる頃何て毎日挑んでくる奴らを相手に戦っていたせいで、正直慣れちゃったてるから問題ないけど確かにあまり経験してないとあれほどの戦闘の跡だと緊張とか興奮でなかなか寝れそうにないよね。

流石に同じようなことが連日で起こるようなことはないだろうけど、無理しないといいけど。


一応気にかけていこう。


支度を終えると僕たちは同じ宿に泊まっているゲイルさんとルフェさんに合流して宿を出た。






「じゃ、一先ずギルドに向かうか。ギルドへの報告昨日は先送りにしてまだしてなかったしな」


昨日は時間がかなり遅かったうえに激しい戦闘の跡ということだったので報告は後にしようということになった。

ということで僕たちはゆっくりとギルドに向かって歩き始めた。


まだ朝ということもあってか街の人通りはあまりおおくない。

しかし、少し歩くと他の場所とは違って人の多い明らか浮いた場所が見えてきた。

そこの人だかりにいる人たちはみんな体に武装をしている。冒険者だ。

まぁ、あの人だかりがあるのは冒険差ギルドだからあたりまえか。

こんなにいるのも早くから動かないとならない冒険者だからだろう。

ひとまず僕たちはギルドの周りにいる人達の間を進んでギルドの中へと入っていく。


「じゃあ、済ませてくるからお前たちは後ろで待ってていいぞ」


「はい」


ギルドに入ってからゲイルさんがそういって一人で受付に向かって行く。

ゲイルさんが一番なれているだろうし、この人数で受付に向かったら邪魔だろうから一人で向かったのかな。

ちなみに今日報告することは昨日受けたクエストだけではなく、昨日起こった巨大化現象とか森から現れた大量の魔物のことも報告することにしている。

でも、その二つについては内容が内容なので少しごまかしたり隠すことにした。

というのもやっぱり魔族が現れたというのはかなり問題のことらしい。

僕はかなりの問題なら話すべきだと思ったのだけど、ルフェさんが「ギルドを信じないわけじゃないけどその情報が洩れたら大変だし、流石に一ギルドじゃ手に余ると思うから、話すのはもう本部か、それなりの人物の方がいいと思うの」というので、このことについては隠すことにした。


それを聞いて考え直してみたら、確かに何かの手違いで所属している冒険者たちの間に洩れたらそれこそ大変なことになりそうだ。

流石はAランク冒険者である。


――いやー、ルフェさんいてよかった。


それはそうと報告の内容は問題ないようにちゃんと四人で話し合って決めたからほ他に変なところはないようにしたと思うから大丈夫だろう。



………大丈夫だよね?



なんだか今更になって報告してもらうのをゲイルさんにしたのが不安になってきた。

ゲイルさんここにきてポロっと口から零したりしないよね。

いや、大丈夫なはず……だって、ゲイルさんだってAランク冒険者なんだし……。

うん、そのはず。信じよう。

僕は信じて待つことにした。





しばらくして、ゲイルさんが返ってきた。


「ゲイル、余計なこと話してないよねぇ?」


ルフェさんも僕と同じようなことを心配していたのかそんなことをゲイルさんが返ってきて早々に問いかける。


「何がそんなに心配なんだよー。ちゃんとやったって!問題ねえ」


「そう、ならいいわ」


少し心配していたけどいらない心配だったらしい。


「それはそうと、ほれっ!お前たちの分の報酬だ」


そういってゲイルさんは手に持っていた二つの麻袋のうち一つを渡してくる。


「あっ、ありがとうございます」


「ありがとうございます」


僕たちは礼をいってその麻袋を受け取る。

受け取った麻袋はかなりはいっているのかそれなりにずっしりとした重みを感じられる。

これで色々と足りてなかったものとかが買えそうだ。


ともかくこれで今回のクエストは終了だ。

なんか始まりは折角だし一緒に行こうという感じのふわっとした感じだったけど、かなり大変なことになった。

それでも何事もなく終わってよかったな。今更思うけど。


「それはそうとお前たちこの後どうするんだ?」


受け取った麻袋を空間収納の中に入れたあと、ゲイルさんがそう声をかけてきた。


うーん、そうだなぁー。特には決まってないなぁ。

ラナに聞いてみるか。


「ラナ、何かしたいこととかある?」


「うーん、そうだねぇ…………。あっ、ちょっとお買い物に行きたいかなー」


「買い物かぁ……。そういえば足りてないものとか一杯あるもんね」


この前この街に来たときはベッドを買うのにほとんどのお金を使っちゃったので、その他の席活用品が買えていない。そのため、家で使っているもののほとんどが簡易品だったりその場しのぎのものだったりする。


特に顕著な例だと服や料理用具かな。

服なんかは僕が家出するときに持ってきた服を使っている。それもラナが大きくなって自分の服が使えないという理由でそれを二人で使っている。

そのためほんとにギリギリの数だ。

料理用具の方も全部、家を建てるときに余ったものを使って作った簡易なものだ。特に肉を焼くために作った木製フライパンなんかは、一応耐火の魔法をかけて加熱しても問題ないようにしているものの、だんだん焦げ始めててもう限界って感じだ。


「じゃあ、買い物行こうか。もう流石に服とか買わないとやばめだし」


「そうか、お前たちは買い物に行くのか」


「はい、それでゲイルさんたちはどうするんですか?」


「そうだなぁ、ルフェなんか予定あったりするか?」


「特にないわ」


二人は特に予定がないらしい。


「そうねー、あっ折角だし私二人の買い物についていこうかな」


「ルフェさん、わたしたちについてくるの?」


「うん、暇だしそうしようかなーって。ゲイルはどうする?」


「じゃあ、俺も行くわ」


ということで僕たちはこの四人で買い物に行くこととなった。






「お前たちどんな生活しているんだ………?」


お店に行く途中、移動するついでにこれから買う予定のものをラナ話して目星をつけていると、それを聞いていたゲイルさんとが驚いてそんなことを言う。

後ろでは声こそ出してないもののルフェさんも驚いている。

確かにAランクの二人からしてみれば物がなさ過ぎてありえないんだろう。

でも考えてみたら僕たちの生活ってかなりすごいものだな。今までそこまで考えてなかったけど。

まぁ、今日いろいろと帰るから解決するのでもう問題ない。

それはそうと僕たちは今一番最初に服屋に向かっている。

正直、これがないものの中で一番深刻だろうから最初に向かうことにした。


店に着いた僕たちは早速店内へと入っていって服を見ていく。

ひとまず僕とラナ、それぞれ三セットぐらいずつは欲しい。


――うーん、どれにしようかなぁ。これからのことを考えるとできるだけ動きやすい機能的なものがいいんだよなぁ。


僕は自分のを考えながらちらりとラナの方を見てみる。

ラナはいまルフェさんと一緒に服を選んでいるところだ。

見ているのは………あれは、ワンピースかな?

うーん、見ているのも女性ものだからあんまり参考にならないや。

僕はラナから目線を外して再び選ぶ。


別にシンプルなものでもいいかな……

僕は手に取ったシンプルな白い服を見ながらそう思う。


「ゲイルさんはどれがいいと思う?」


悩んでなかなか決まらないので横にいるゲイルさんに声をかけてみる。


「おー、そうだなぁ、俺はこれとかこれがいいと思う」


――ふむ、これとこれかぁー。じゃあ、ゲイルさんが選んだのにしちゃおっと。


「これにする」


「おう、そうか!」


僕はゲイルさんが指した服を手に取りラナ達の方に向かう。


「どう決まった?」


「うん、わたしは決まったよ。ルルウはどうー?」


ラナも服をいくつか抱えてる。


「決まったよ。じゃあ、買おうか」


「うん」


僕はラナの選んだ服も受け取りカウンターの方に向かおうとすると――


「いや、ちょっと待ったルルウ。それ折角だから俺たちが買ってやるよ」


ゲイルさんがそんな提案をしてきた。

それを聞いた僕は少し申し訳なく思って「いや、大丈夫ですよ」と断りを入れる。


「いやいや気にすんなよ」


しかし、ゲイルさんは一向と引こうとしない。

ここまで言われると流石に断るのも気まずいなぁ。


「じゃあ、お願いします!」


そう悩んでいると横にいたラナがそうゲイルさんに頼んだ。


「おう、任せとけ。金には余裕があるからな」


そういって僕の抱えていた服を持って僕たちの代わりにカウンターに立った。


「まぁ、そんなに気にすんな、ルルウ。先輩からのちょっとしたプレゼントだ。快く受け取っとってくれ!」


「わかりました。ありがとうございます」


「ありがとうございます。ゲイルさん」


「おう!」


カウンターで会計を済ませたゲイルさんから商品を受け取って僕はしまう。


「じゃあ、次は何を買いに行くんだ?」


「次は食器と料理用具です」


「じゃあ、こっちね」


僕たちは店を出て次の店に向かって歩き出す。




二日以内に出します。

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