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選択  作者: 弥amane
23/29

【LEVEL:2】声

「みい…」


父親の墓に手を合わせている私に背後から歩が声をかける。


「ん??」


私は振り向き立ち上がると歩の手を握った。


「これからどうする??」


少し不安気な表情の歩の言葉への私の答え―



「探し出す…」



私は歩の手を強く握ったまま父の墓に体を向けて言い放った。




あの日…


私が天井から伸びてきた手に捕まり腕にチクリと痛みを感じた後、すぐに眠気が襲ってきた…


徐々に遠のいていく意識の中で聞こえた



【声】



それは――



【2回目は…いまいちでしたね??どうしますか??3回目は??】



【でも3回目は……】



という声だった。


聞き慣れたくはない、でも今でもハッキリ覚えている死をカウントダウンする声。


そしてその後に…



【所詮、人間の愛などこんなものだ…】



という聞いたことの無い別の人間の声。




「2回目。そして3回目と言っていた。私たち以外にも被害者がいる。私たちの他にも居るはずよ…仇を取るために動いている人が必ず…私だってお父さんの仇を…」



そう歩に告げて私は父の墓を見つめる…。






「失礼します。ご報告させて頂きます。」


黒スーツの男が書類を持ってたくさんのモニターが付けられて部屋へと入ってきた。


「3回目のメンバーが決まったのかね??」


モニターに映るうちの1人が黒スーツに質問を投げる。


「いえ。実は…少々問題が起きまして…」


少しひかえ気味に話す黒スーツ。


「問題??なんだね??そっちで処理できないのかね??」


モニターに映る先程とは別の1人が問い掛ける。


「いえ、処理は出来ますが3回目にあたって検討して頂きたく…」


そう言って黒スーツは持っていた書類をモニターに写る人物全員に見えるように開く…


そこには…


【LEVEL:1】参加者:市村 誠司 知人1名


【LEVEL:2】参加者:望月 美咲 恋人1名


による不適切な行動に伴う【LEVEL:3】への提案。


と書かれた文章が…

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