第一章
第一話
どうも、みなさんこんにちは!
一ノ瀬 花凜です!
ここは星城高校。
ただいま・・・なぜか先輩達四人に追いかけられてます←
一人目は、水沢 浬センパイ。なぜかいつも私に絡んでくる人。
二人目は、綾瀬 璃空センパイ。浬センパイをいつもたしなめてる常識を持った人。
三人目は、神楽 翔太センパイ。ちっちゃくて可愛いけどめちゃめちゃ強い人。
四人目は、神樂 京センパイ。外見は怖そうに見えるけど優しくて温厚な人。
で・・・。
翔太センパイを肩に乗せて走ってくる京センパイは付き添い感が半端ないw
でもって、私はこの四人の先輩になぜか追いかけられているのだ。
え?
え??
私何かしたっけ!?
正面には使われていない第二美術室が。
・・・入るか。
ガチャッ バタンッ
・・・。
とりあえず鍵をかけて、時間を稼ぐ。
・・・少し余裕ができたからこの状況を説明しよう。
事の発端は十分前_。
自分の席に座っていたら、浬センパイがいつもどおり私のところに絡みに来た。
浬「花凜!今日は、凄くいいことを考えついたんだ!一緒に部を立ち上げよう!!」
・・・そして浬センパイはいつもどおり意味がわからない変なことを言い出した←
いつもは浬センパイをたしなめてくれる璃空センパイも同伴だったことに、私はすっごく驚いた。
・・・きっと何か利益を得る事につながるんだろうな←
部活を立ち上げる?
・・・は??
何度考えても意味がわからなかったので私は席を立って教室を出た。
そしてごく当然のようについてきて勧誘(?)を続ける浬センパイ。
廊下を歩いていると前方には立ちふさがっている翔太センパイと京センパイを発見。
回れ右をして慌てて走り出し__。
・・・という訳なのだ←
で、たどり着いたのが第二美術室。
そろそろいいだろうと思って外に出たら、四人の先輩が立っていた。
・・・げっ←
なんか後ろに同クラの双子がついてきてるんだけど←
浬「さぁ!部を作ろう!!」
すっごいいい笑顔でそう告げてきた浬センパイを無視して←
『薫、奏歌!!どーして浬センパイなんかについてきたの?』
なんか!?とショックを受けている浬センパイを再び無視して←
薫・奏「「やー花凜。ん?なんか楽しそうだからw」」
・・・なるほど。
いつもどおり見事にハモりながら全く同じ答えを返してきた。
浬「なんか!?なんかってどーゆーこと!?花凜ー!?」
『いやーえー?いや・・つい本心が?』
薫・奏「「浬・・・wwカワイソッwwww」」
見事なシンクロ!!←
私の一言を聞いて後ろで双子が爆笑しているw
さらにショックを受けたらしい浬センパイ。
璃「あー・・・大丈夫か、浬」
いつも他人に無頓着な璃空センパイもが同情するレベルのショックの受け方だったww←
あーあ・・←(自分で言ったくせに←)
『・・・で?部を立ち上げるって、どういうことですか??・・・璃空センパイ』
浬「よくぞ聞いてくれた!!」
いや貴方に聞いてないんですけどー。←
この場にいる浬センパイ以外のみんなが同じような表情をして浬センパイを横目に見る。
そして浬センパイ以外のみんなで顔を見合わせ、頷いた。
(あ、同じ事思ってるわこの人達w)
浬「この学園は!!疲れている人が多すぎる!!!」
・・・は??(2回目)
浬「そこで!我々は、奉仕をする部を開こうと思う!!」
・・・は??(3回目)
『ようするに、ホストやホステス的なことをして、みんなを癒やそう的な?』
浬「そうだ!」
・・・は??(4回目)
↑いい加減飽きた←
薫と奏歌と私はぽかんとする。
『璃空センパイ、なんでOKだしたんですか?』
璃「稼げそうだから」
・・・。
『翔太センパイ、京センパイ、なんでOK出したんですか?』
翔「えっとね~、かいちゃんが、甘いものい~っぱい食べれるって言ったから~」
ああ・・背景にお花が飛んでいる←
京「俺は・・翔太が入るって言ったから・・・」
聞き心地のいい低音ボイスでやっぱり・・って感じの返しをしてくる。
『薫、奏歌はどうする?』
薫・奏「「どうする?」」
・・・もう相談しなくてもいいんじゃね?w
薫「どうしよっか奏歌」
奏「どうする?薫」
・・・・。
薫・奏「「楽しそうだからやろうよ」」
あー相談いらないわー←
浬「で。花凜はどうする?」
ここぞというタイミングで見計らったように浬センパイが口を挟んだ。
『あーもう。・・・やりますよ、はい。だけど、条件付き!あんまりにもひどいヤツはやりませんからね』
・・・こうして、奉仕部という意味がわからない部活が誕生した。
第二話
校長室前。
私達は、部の作成の許可を取りに、校長先生を訪ねてきた。
校「いいでしょう。面白そうだし←」
校長!!!!!??
面白そうって・・・。
この学校大丈夫かトップがこんなんで←
浬「ありがとうございます」
いやありがとうございますじゃあ・・・。
まぁいっかもう面倒くさいし☆←
『ありがとうございます(ニコッ)』
あれ?
みんな頬が少し赤いけどどうしたんだろう?
浬(なにあのエンジェルスマイル!!花凜可愛いいいいい!) ←ただの変態w
・・・どうもしないよね☆←
校「あ、ああ。頑張りなさい」
『はい』
校「ああ・・・部室は第二美術室な」
浬「わかりました」
廊下に出ると。
モブ「花凜さん!!奉仕部にはいったんですよね!ファンクラブで話題になっていますよ!さっそく明日からいかせてもらいますね!」
え・・・?
ファンクラブ??
何でもいいけど情報早くない?w
『うん!待ってるね♪(ニコッ)』
いちお、これくらいはやっといた方がいいよねw
・・・ついた。
ってここ、さっき逃げ込んだとこww
薫「ねえ花凜。あのさ、このあと、部室の準備するんだけどどうする??」
ん?
どうするって何が?
奏「どうするもこうするも、花凜には時間がないから、俺たちでやろうよ」
薫「ああ、そうだね奏歌」
奏「それに、俺たち二人きりで準備って楽しそうじゃない?兄・さ・ん?」
薫「奏歌っ・・・」
・・・・。
私は何を見せられてるんだろう・・・。
浬「それだ!薫、奏歌。二人は禁断の愛で・・・ってことにしよう!」
え?
・・・がんばれ、薫、奏歌w
『あ・・。じゃあ、私家帰るね』
浬「花凜は・・天然系の可愛い子だからそのままでいいか・・・。おう、またな」
・・・・。
天然系の可愛い子??
は?だれが??
・・・・。
いや、あの浬センパイが言うことなんだから、気にしちゃいけないなw←
そうして私は一足先に家に帰った。