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六、黄色い眼差しと黒い視線

 

老人「さて、炎魔法を2つ習得したところで…お前さんには壮大な魔力の持ち主だということがわかった。」




蓮「えっ!?俺が?なんで?」




老人「ハードファイアーというものは通常、イージーファイアーを習得してから最低2週間は修行を積まなければ習得は困難な魔法なのじゃ。それをお前さんはイージーファイアーを習得した直後に使用を可能にした。しかも威力は十分。完璧にこなしていた。」




まじかよ…そんな魔法を俺はあの一瞬で出来たのか…。

あの時はただ‥強くなりたい、早くユリアを守れる力がほしいって欲が出て、とっさに使ってみた魔法なのにな…。

実は俺って結構才能あったりして…




老人「まぁ明日から3日はとりあえず魔法ではなく魔物のことについてみっちり勉強してもらうぞ。4日目にちょっとした試験でお前さんを試させてもらう。」




蓮「試験?」




ユリア「知識試験ですよ。きちんとこの村を出て魔物と向き合えるかどうか、魔物情報についての試験を行うのです。魔物を倒すには魔力だけあっても無茶な事だってあります。先ほど、蓮が習得した炎魔法は効果がないという魔物もたくさん存在します。どの魔物にどの魔法を使用すれば有利か…きちんと把握しておく事が大事なのです」




蓮「なるほどねぇ…。」




また3日は勉強尽くしか…。いつ旅に出れるんだろうな、俺。

ユリアはどのくらい勉強して旅に出たのだろうか?まぁユリアのことだから俺なんかより相当早かったんだろうけど。。



もうこの村に来て10日ほど経っている…

いつか旅に出ている自分を思い描いて今は前に進むしかないんだよな。



嫌でも明日は来る。たとえ楽しみにして早く明日が来てほしいと願っても…同じスピードで明日はやってくる。時間というものは時に残酷だ。



きっとユリアがいなければ今日までは続けて来れなかったんだろうな。まぁユリアがいなければこの世界に来ることもなかったんだけど…




老人「蓮。体が疲れているだろうからこれを食べなさい。」



蓮「?…なんですか、これ」




老人は、おにぎりに似たものを出してきたが…青白い不気味な色をしているじゃないか。

俺を殺す気かこいつ!?こんな明らか毒とか入ってそうなおにぎりなんか食う勇気ねぇし!!




ユリア「ふふ、そんなに警戒なさらなくても大丈夫ですよ、蓮。それは"ハフィー"といって回復魔力がこめられている食べ物で、この世界では多く出回っているのです。味は通常のおにぎりと似た味なので美味しく召し上がる事ができますよ!」




うぅ…ユリアがそういうなら食べない訳にはいかないよな…にしても…不気味だ‥。


…とか言いつつ俺の腹は大胆な音を鳴らす。ったく!体は正直なんだよ!!

今日は何も食べてないから実はすっごい腹減ってんだよね


そう思って、俺はいつの間にか夢中で"ハフィー"という名のおにぎりにかぶりついていた。



うっめー!!なんだこれ!?すっげぇ高級なおにぎりを食べてる感じ。

いや、高級のおにぎりってどんな感じだよってなるけど。微かに肉っぽい味がする。なんにも具が入ってないのにやばい!癖になりそうだ




老人「はっはっは、うまそうに食べてるなぁ。ここに置いておくから好きなだけお食べ。明日は紹介したいやつがいる、だから今日は早めに休みなさいよ。」



蓮「紹介したいやつ?誰?」




老人「お前さんの新しい友達かつライバルになるような子じゃ。また明日紹介してやるから楽しみにしておれ」



そういって老人は立ち去った。

友達かつライバル…?男か?女か?ライバルってどういう意味でだ?戦いの面か…それともユリアに対しての…ってわけないか


男のような気もするし、女のような気もする。まぁどっちでもいいけどどんな奴か楽しみだ。

とりあえずこの"ハフィー"という名のおにぎりうますぎる!あーあー‥全部食っちゃったや。とりあえず明日のためにも早めに寝ないとな‥。



俺は布団に入って、ものの数秒で眠りについた。自慢じゃないが俺は布団に入って一瞬で眠りにつける特技がある。

こういうすぐに休みたい時とかには役立つからいいな



夢さえ見ずに、熟睡し、気付けば朝だった…ー


小鳥のさえずりが微かに聞こえて目が覚めた。




蓮「うぅ~ん……」




まだ眠たい…やっばい異常に体が痛いんだけど…。昨日そんなに体動かしたっけなぁ…。同じ体勢で寝てたからかも。。

そう思って俺は寝返りをうった…その瞬間、なんか抱き枕を抱いたような感覚におぼれた。


抱き枕なんかあったけか…?半分寝ぼけながらも初めて俺は目を開けた。




蓮「…ん?えっ!?うわぁぁぁぁ!!」



誰だこいつ!?女の子!?なんで俺の隣で寝ているんだ。抱いちゃったじゃんかよ…あ~心臓に悪い…。ってかマジで誰だよ。。本当ならそこにユリアが寝ているはずの場所なんだけど…。

そうパニクっている俺の前にユリアが現れた。



ユリア「蓮?叫び声が聞こえましたけど大丈夫ですか?」



蓮「ゆ…ユリア!この女の子誰だ!?」



ユリアは長髪で綺麗な銀髪。この正体不明の女の子は赤毛のショート。くせっ毛か…?外側にピヨピヨと髪がはねている。まつげが長くてなかなか可愛いがユリアにはかなわないな。

…じゃなくて誰なんだこの子って話だよな。



ユリア「この子は昨日老人様がおっしゃってた新しい仲間ですよ。」



蓮「へぇ~…って、え!?この子がか!?」



?「う~ん…うるさいなぁ……。」



あっ、女の子が目覚めた…。新しい仲間ってことは危険なやつじゃないんだよな?とりあえず第一印象は大事だから、猫かぶっておくか‥。




蓮「や‥やぁ、初めまして、俺はー…」



?「きゃあ!あなた蓮ね!?会いたかったわぁ!」




わっ!?急に抱きついてきやがった!なんだこいつマジで。会いたかったって…俺のこと知ってんのかよ?

ってか離れろよ~…ユリアが変な目で俺を見てるよ…。




?「あなたの話を老人さんに聞いていてどうしても会ってみたくって老人さんにお願いしちゃった!なかなかのイケメンね、どうしよ~っ好きになっちゃうかも~なんてね♪」



おいおい…なんだよこの子…。同じ女の子でもユリアとは全く雰囲気の違う子だな……




?「私はファンタ!得意魔法は"水"。今日からよろしくね、蓮!…とユリアさん」



なんかユリアをオマケみたいに言っちゃったよこいつ…。



老人「おっ?もう自己紹介は終わった感じかな?どうだ、可愛らしい子じゃろ」



老人がひょこっと出てきた。まぁ…確かに可愛らしいけど…



ファンタ「すっごいよねー、ハードファイアーをイージーファイアーを習得したその日に使用しただなんてっ…かっこいい~!」



ファンタの黄色い眼差しと、ユリアのどす黒い視線が、釘となって同時に俺に突き刺さる…どうしろってんだよ~




ユリア「ファンタは蓮の2つ年下の女の子です。お互い仲良くしましょう」



ファンタ「あー、うん。よろしくー」



おいおい…なんだよこの異様な緊張感。ユリアが珍しく怖いし、何も言えない俺はどうすればいいんだろうな。うん、どうせヘタレですよ

ってかいつまで腕に抱きついてんだこの子…。



老人「さっ自己紹介が済んだ所で…蓮はさっそく勉学に挑まなければならんぞ。ファンタとユリアは蓮を手伝ってあげてくれ。時間になったら食事の用意も頼む。わしはまた女神の湖に行かなければならんから帰りが遅くなるからの」



ユリア「はい、わかりました、お気をつけて」



ファンタ「わかったぁ!」



ファンタか…。悪い子じゃなさそうなんだけどま…なんとなく苦手だな…

どうなることやら…。

 

 

 

 



今回はちょっと長めに書かせて頂きました。授業中に書いたものなのでちょっと自信ないですがorz

夜はなかなか時間がないので…




誤字、脱字等ございましたらご指摘ください



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