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一、不思議な少女

誤字、脱字等あれば

お教えください

「え・・なんだって・・・?」



1人の男が低い声で誰かと電話で話していた。


その男の名前は"神柳(しんやなぎ) (れん)"。この物語の主人公である。


酷く驚いた表情をして、蓮は電話の相手に問いかけた



蓮「悪い…もう一度言ってくれ…。よく聞こえなかった」



友達「だから…お前の親父。今日仕事に行く途中にトラックに巻き込まれて亡くなったらしいよ」



   ガシャーン


蓮は電話を落としてそのままその場に座り込んだ。それもそのはず…蓮は2日前に母を病気で亡くしたばかりで精神が安定していなかった。


だが、今日…そんな蓮にまた不幸な話が舞い降りてきたのだ。蓮はそんな現実を受け止めることが出来ずにただただ座り込んでいただけだった。涙も枯れ果てたようで、まるで抜け殻のようだ



蓮のことをザッと紹介すると、年齢は二十歳。身長は180弱のやや細身。髪はいまどきの髪型で、家族の手伝いも仕事も真面目にして、なかなかのいい男だと地元のおばちゃんは口を揃えて言う。



家族を失った蓮は、生活のために仕事を増やそうと、仕事を探しに外へ出た。外は快晴でとても気持ちのよい天気だった。太陽の光が優しく蓮を包み込んでくる



蓮「いい天気だな・・・」


蓮は静かにつぶやく。



?「ん・・・」



蓮「ん?」



とても小さい声だが、確かに蓮の耳に誰かの声が届いた。蓮は気になって声が聞こえた方向へ静かに歩き出した。



蓮「確かこの辺から声が聞こえた気がしなくもないのだが・・・のわっ!?」




蓮は漫画のように派手に大袈裟に飛び上がって驚いた。なぜこんなに驚いているのか・・・蓮の視線の先には、ボロボロに汚れている少女が息を切らして倒れていた。




銀髪の黒いゴスロリのような服を着ている、どこか不思議な少女だった。顔も服もドロドロに汚れていてよく表情は見切れなかったが、苦しんでいるのはすぐにわかった。




蓮「ど…どうしよう」



少女は意識がないようで、蓮が触れても話しかけても反応がなかった。とりあえず見過ごすことはできないので、蓮は少女をお姫様抱っこで抱えて家に連れて行った。




蓮の母が使っていたフカフカのベッドに少女を寝かせて、濡れタオルで汚れている顔を綺麗にふいてあげた。


さっきは顔がよくわからなかったが、なかなかの美人だ。顔のパーツが整っていて、まつげが長く、口唇もうすいピンクで肌も白く・・・蓮はつい見とれてしまい、唾をのむ




数分して、少女は静かに目を開けた。



蓮「お・・気がついたか?」



蓮は少女に優しく話しかけると少女は瞳だけを動かして蓮の顔をジッと見て小さく口を開いた。



?「・・・ここは?」



とても小さいが確実に、透き通った声で蓮にたずねた




蓮「ここは俺の家!あんた道に倒れていたんだぜ?だからこのままじゃダメだと思って家に連れてきたんだ。具合はどうだ?」


蓮は少女のおでこに置いていた濡れタオルを取り替えながら、少女の体調を心配した。少女はしばらく黙ってうなずいた。これは"もう体調は大丈夫"と言っているのだろうか?無口な少女なのか、あまり言葉を発しなかった。


しばらくして、蓮は気になっていたことを少女に聞いた。



蓮「なぁ・・一つ聞きたいんだけど・・・なんであんたあんなところに倒れてたんだ?そんな変わった格好してさ」



蓮は少女の着ている、ゴスロリと悪魔の服を合成させたような変わった服装をみて言った。



少女は蓮を見ながら静かに言った。



?「私から見たらあなたの服装は下着に見えるのですがこの世界ではそのような服装が一般的なのでしょうか・・・?」



蓮はTシャツにスウェットというラフな格好をしていたが、決して下着姿ではない。この世界では!?この少女はこの世界の人間じゃないの!?一気に疑問が湧き出てくる。



蓮「え・・ごめん。あんたはどこから来たの?」



蓮は頭が混乱しながらも、少女に聞いた。少女はしばらく黙っていたが、ソッと一言だけつぶやいた。



?「・・・異世界」



蓮「ふ~ん・・異世界か・・・って・・え!?いい…異世界!?」



じゃあこの少女は地球人じゃない。地球人じゃなかったらなんだ?宇宙人?そんなわけあるかっ!火星人か?異世人!?


頭が混乱してうずくまっている蓮を見ても、少女は冷静に続きを話した。



?「…私は一言で言うと旅人です。異世界にはたくさんの街があり、自然があり、魔物もたくさんの種類が存在します。その途中で光の扉に遭遇してしまい、この世界に来てしまったのです。そしてさまよって体力が尽きて倒れているところをあなたに救って頂きました」



少女は一気に蓮に説明をした。蓮はやっと少女の状況と正体を把握したが、なんとも信じられない話だった。異世界から俺らの住むこの世界に来る!?ってか異世界ってまじであるんだ。


蓮「光の扉って何?」



?「異世界とこの世界を行き来するための通路のようなものです。しかしいつどこに扉が現れるかわからないので…現れたら扉に吸い込まれてしまうんです。なので嫌でもこちらの世界に来てしまうことが時々あるのです」



嫌でもって・・・



蓮「異世界にはどうやって戻るんだよ?」



どんどん疑問が出てくる。



?「魔法で戻れます」



蓮「へぇ・・魔法でか。って…え!?魔法使えんの?」



?「はい。異世界では魔法を使えない人の方が少ないですよ。すぐに異世界に戻ろうとしましたがせっかくなのでこちらの世界を探索しようと思って体力が尽きてしまったわけです」



この少女・・・真面目なのかドジなのかわかんねぇな

 

 


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