『東の店の女主人と西の店の女主人とプレスマン』
掲載日:2026/05/05
あるところに妙な形をした島がありました。眼鏡のような、丸と丸を棒でつないだような形の島です。片方の丸は東、片方の丸は西に位置していて、どちらにも商店がありました。どちらも、造り酒屋から始まり、醤油もつくり、金貸しもして、ついにはプレスマンも扱うようになったというお店です。しかし、同じような商店が東の島にも西の島にもあるので、どちらも栄華を極めるほどにはならないのでした。
あるとき、東の店の女主人が急死しました。空から家が降ってきてつぶされたといううわさがありますが、真偽のほどはわかりません。西の店の女主人は、これを聞いて内心喜びましたが、ほどなく急死しました。島の外から来た何者かに、水をかけられて溶けてしまったといううわさがありますが、真偽のほどはわかりません。どちらの店のプレスマンも、無事だったそうです。
教訓:プレスマンは水には強いほうだが、家が降ってきたら危ない。




