第12話 誰
「くっ……」
地獄のような状況、足場は悪く、景色は最悪。
「……そこに誰か、静岡の者じゃない何かがいる。」
「え?」
そんなものは見えないが……
「よく気づいたね〜、ミカヅチくん」
「なぜ俺の名を!?」
誰だ……!?さっきまで見えな――
奴はもう隣にいた。
「俺の名前は黒星・煉獄。お前らはこれから死ぬ。多分。だから助けに来てやったのさ。」
胡散臭いやつだ……でも、今はこいつに頼るしかない。
「じゃ、行くよ。」
黒星の姿が消えた。
2秒後、敵はねじれ、木っ端微塵になった。
「!?」
見えなかった。なんの能力だ……!?
兎も角、敵に回しては行けないものだということはわかった。
「まだ来るよぉ…!」
「過結晶」
周囲全体が氷に包まれた。
「ッ!」
身体が氷に蝕まれていくような感覚。
「さっきの…、黒星は!?」
いない……と思ったら、もう敵の背後に回っている。
「堕星圧堕星圧」
敵の周りの時空が歪み、崩壊。
『強っ……』
「はい、これで溶かして……と」
「あ、ありがと……う…?」
「礼はいいさ。ところでお前ら。黒の導師……って、知ってるか?」
!!!
黒の導師……!こいつも知っているのか…!
「ああ、そいつを追って俺らはここにいる。」
馬鹿野郎が!!相手にとって黒の導師がなんなのかも分かってないのに…!!
「なら話が早い。俺も黒の導師を探していてな。黒の導師、が持つ星骸の核心核心を探していてな。それがあれば過去に戻れる。」
『!!』
(俺らの目的は決まったな。)
(ああ、星骸の核心を必ず手に入れるぞ。)
「どうしてソレを手に入れたいのですか?」
「あぁ、俺は過去にいたとされている伝説の異能力者と戦いたい。ただそれだけだ。」
戦闘狂だなぁ……
「俺は導師の居場所を突き止めるために敵をボコボコにしてくる。じゃ、また。」
消えた。
「絶対戦いたいだけでしょ。あの人。」
「敵対することがないといいなぁ……」
トウマが斬るべき、ミコトと自分が死ぬ未来が、1つ増えた。




