バッド・デュエリスト その3
相手モンスターを破壊したダークスカルが、悠々とポーズを決めてアピールをする。その口元にはこちらを小ばかにするような笑みが浮かんでおり、嘲笑うような哄笑が吐き出される。そこには、対戦相手へのリスペクトは微塵も感じられない。
「ち……っ」
思わず舌打ちが出る。モスキータスを倒された事で、状況は私に大きく不利に傾いた。
もともと『疫病』デッキは守りが得意だが、籠城に意味があるのは援軍あっての事であり、反撃の為の守備であるといえる。その反撃の牙を早々にへし折られては意味がない。
それにしても、ギルティ岩田。思った以上に出来る相手だ。
これまで戦った相手は、こちらの使うデッキの異様なモンスター達、カードを使い捨てにするような戦術にペースを乱され、判断を誤る事が多かった。精神的な動揺はプレイミスに直結し、結果、彼らは実力を発揮しきる前に私にペースを奪われ、敗北する事となった。
それは、ひとえにこの世界におけるカードの立ち位置が影響している。この世界の人間の多くにとって、カードは財産であり、存在証明であり、共に夢へ向かってひたはしるパートナーなのだ。幾万幾億と存在する中から、運命的に巡り合ったカード達。それらに彼らが抱く思いは、並大抵のものではない。
だからこそ、カードをただのカードとしか見れず、敵だけではなく自らのカードすら躊躇う事なくトラッシュし、破壊し、勝利の為に使い潰す私のプレイスタイルは、彼らにとっては理解しがたい暴挙のように見えるはずだ。まあそんな事やってるから、悪逆デュエリストなんて罵倒される訳だが。
だが、この相手にはそういった行為への嫌悪感がない。恐らく目の前で自分のカードをロストさせたとしても、冷や汗一つで流すのではないか、という確信がある。伊達にヒールデュエリストなんてやっていないという事か。
それに、デッキのコンセプト、プレイングも的確だ。
「くっそ、ギルティ岩田の思う通りにゲームが進んでやがる」
「むかつくマイクパフォーマンスだが、腕とデッキは確かだからな……」
口惜し気に観客たちが愚痴っているのが聞こえる。全く以て同意見だ。
DFは恐らく、リクルートをコンセプトとしたデッキだ。場に二体のモンスターを並べ、それを必要に応じてデッキのモンスターと入れ替える事であらゆる状況に対応する。発動条件の緩さから見て、場に出せるモンスターは2体まで、といった制限があるのだろうが、数の不利を相手モンスターの弱体化などでカバーしている。
それに、デッキに戻す、というのも特徴的だ。現実のカードゲームでは、デッキに戻す、というのは基本的には弱い効果だ。何故なら、デッキの中身は基本的に非公開情報であり、デッキ内部に干渉する効果は汎用カードにほとんど存在しない。デッキに戻したカードを回収する手段が少なく、またドローで手元に帰って来てしまう事で事実上のドローロックになってしまう、という問題が大きすぎるからだ。
だが、この世界ではカードの効果処理がDCGじみているため非公開情報に触れる問題が無く、それによってデッキに干渉するカードも問題なく存在している。相手はそういったカードで固める事で、デッキに戻す事で得られるメリットを最大限に享受している。
厄介な相手だ。
私がそうやって相手のプレイングを解析していると、背後から小さな、戸惑うような声が聞こえてきた。
「お、おい……トウマ? 大丈夫だよな?」
振り返ると、ダン少年が不安そうな顔で、私の事を見つめていた。
らしくない顔だ。
ふ、と口元が緩む。
やれやれ、普段は勝ち気な事ばかり言っているくせに、そんな顔も出来るんだな。
「まあ見ていろ。私を誰だと思っている? 天下御免の悪逆デュエリスト様だぞ?」
「……!」
「すぐに心配して損した、と思わせてやるさ。……任せろ」
正面に向き直り、ギルティ岩田に向き直る。勝負はまだこれからだ。
私の策は、まだまだ次がある。
「私は、アウトブレイク・モスキータスのもう一つの効果を発動! このモンスターがトラッシュに送られた時、“病の繭”トークンを二体、フィールドに特殊召喚する!」
砕け散ったモスキータスの破片が一か所に集まって光ったかと思うと、緑色の大きな繭が二つ、私の場に出現する。
大人一人が中にすっぽり入りそうな、巨大な繭。緑色の蚕の繭に見えるが、よく見ると繭はドクンドクンと脈動しており、内部に何か蠢いているのが見える。
『おおっと、これは! コンセプトを共有する上級モンスターだけあって、マッド・エリンギと似たような後続を残す効果をモスキータスも持っていた! こちらは戦闘破壊でも発動する効果だー! これで、相手からの追撃を防ぎつつ、次のカードを発動させるコストを賄う戦略か?!』
「しゃらくせえ、マイナギア! 繭を破壊しろ!」
覆面レスラーの一撃が、病の繭を攻撃する。緑色の薄皮が拳で突き破られ、内部がどちゅり、と黄色い濁った粘液が噴出する。うわ汚ね、と慌ててレスラーが手を引き抜くと、繭はシュウシュウと音を立てながら内容物を放出し、ぐずぐずと崩れ落ちた。
「うげえ」
「気持ち悪……」
悪かったな。私もちょっとビジュアルがあれだと思うが、疫病デッキはみんなそんなもんだ。
「今度もライフは削れなかったか。タフなデッキだな。これで俺のターンは終了だ」
『トウマ選手、今度もギルティ岩田選手の猛攻を凌いだぞ! だが、ギルティ岩田選手の場には上級モンスターを含めて二体、それに対しトウマ選手の場には戦闘力の無いトークンが一体。このままでは厳しいぞ!』
「まじかよ……あの悪逆デュエリストが追いつめられてるぞ」
「容赦なく相手だけじゃなくて自分のカードも切り捨てる冷徹な奴だけど……流石に格上相手だと必死感が出るな……」
レフェリーの解説だけでなく、観客までなんかこっちを弱者とみているようだ。
まあ、ランク的には事実だが……そこをひっくり返してこそのカードゲームだろう。まだ趨勢を断じるのは早い。
「私のターン、ドロー。……なあ、ギルティ岩田、といったか?」
「あん?」
「私の使うデッキは見ての通り『疫病』な訳だが、一つ質問だ。この世で一番タチの悪い病状とは、何だと思う?」
不意に語り掛けてきた私の言葉に、ギルティ岩田が不審そうな顔をする。首を捻って、彼は律儀にも答えを返してきた。
「……激痛とか? 誰だって痛いのは嫌だろ?」
「ふ。痛みが出るのはまだマシなほうだよ。多くの場合手遅れだが、痛みのおかげで病の存在に気が付く事が出来る。一番不味いのは、何の自覚症状もない“無症状”だよ。痛みはない、熱もでない、咳もでない、だがそれでもそこに、確かに病の源は存在している」
そう。
『疫病』デッキの浸食は、既に着々と進んでいる、着々とな。
「私は手札から魔法カード“仮初の安寧”を発動! この瞬間、ターンを3つ進める!!」
『おおっと、ここでトウマ選手、反撃に……うん? なんだ、このカードは! ターン数を進める……とはあるが、ターンを三回行うのではなく、ただシステム的な数字を増加させただけだー! 盤面的にも、手札的にも、一切何の変化も起きていないぞ? これは一体……?』
そう、この魔法カードはただ単に、今現在のターン数のカウントを増加させるだけだ。
前世の世界だと、発動後何ターンかに渡って相手の攻撃を防いだり、発動後20ターン後に相手を強制敗北させる、といったカードが存在したりした。そういったカードが場にあるのなら大きな影響力があっただろうが、今の所そういったカードは盤面には存在していない。
一見すると、無駄打ちに見えるこの魔法カードだが……。
「……っ! そういう事か、ガキ!」
「遅い! トリックカード“疫病感染”を発動!!」
第一ターンから伏せていたカードを起動する。このカードは、場に伏せてから5ターン以上が経過し、かつ、相手の場に同じモンスターが3ターン以上存在した場合にのみ、自分メインシーンで発動できる。
通常のトリックカードは起動する盤面をはっきり制限されているのに対し、発動条件が非常に厳しい代わりにフリートリガーなタイプだ。
本来であれば、この状況では発動条件を満たしていないが……。
ターン数が加算されたのであれば、話は別だ。
『これは……本来ならば5ターンもの時間を必要とするカードだが、そうか! 先ほどの魔法カードの狙いはこれかあ! トウマ選手、一発逆転の切り札を切ってきた!』
「私は、お前の場のDFマイナギアを対象にこのカードを発動! すべてのモンスターを疫病に感染させる!」
いくら上級モンスターでも、疫病感染してしまえばなすすべはない。これで決まりだ。
「甘いな! 俺はDDFダークスカルのもう一つの効果発動! 1ターンに一度、相手がモンスター効果・魔法・トリックを発動させた時、自分の場のDFモンスターをデッキに戻し、最上級・上級ではないDFモンスターをデッキから特殊召喚できる!」
「! リクルート機能を内蔵した上級モンスター……?!」
面倒な。展開を補助する上級モンスターだったか、となるとまだ他にフィニッシャーがいるのか?
「俺はDFマイナギアをデッキに戻し、DFエイプマンを場に特殊召喚する! 発動対象を見失った事で、お前のトリックカードは不発だ、残念だったな!!」
「ち……っ」
「さらに、特殊召喚されたエイプマンの効果発動! 相手フィールド上の、ステータス0のモンスターを破壊する!」
デッキから呼び出された、名前通り猿のようなマスクをつけた上半身裸のレスラーが病の繭に飛び蹴りをかます。ぐちゅり、と潰れた繭は黄色い汁を垂れ流しながら消滅、蹴りの反動で自陣に戻ったエイプマンがウッホウッホと勝鬨を上げた。
『これは、不味い展開だぁー! トウマ選手の魔法コンボで一発逆転、と思いきや、それを凌がれた上で反撃を受けてしまった! いや、ここはギルティ岩田選手のタクティクスを褒めるべき局面か!?』
「悪党褒めてどうすんだよ!!」
「ああくそ、悪逆デュエリストが追いつめられてるのは爽快だけど追いつめてるのがそれ以上のふざけた奴だと嬉しくねえ!」
レフェリーはあくまで中立的な意見だが、観客はあくまで感情的だ。とはいえ、対戦相手がどっちも好感の持ちようのない相手で、なかなか複雑な感情のようだ。
と、そこに、小さな少年の声が響いた。
「負けんなよトウマ!! お前を倒すのはおれなんだからなー!」
「ええいくそ、ギルティ岩田の野郎の悔し顔見れるんなら別に悪逆デュエリストが勝っても構わねえ! 応援するぞ!!」
「坊主ー! 気合入れろ、ふんばれー! いつものやりたい放題はどうしたー!!」
これは。観客たちが、私の応援を……?
まあ悪党同士が戦っているのでよりヘイトの低い方に声援が飛んでるだけなのだろうが、なんだろう。この気持ち。
別に観客からのヤジを辛く思った事はないが、声援を浴びるというのも……。
悪くはないな。
「はん、掌返しの早い連中だ。手首がドリルにでもなってんのかね? 攻撃力が高そうだ……そうは思わないか、ガキ」
「ノーコメントだ」
ギルティ岩田の語りに、肩を竦めて明言は避ける。
案の定、観客から奴にブーイングが飛び、「んだおらぁ!?」とギルティ岩田がメンチを切り返している。やれやれ。
さて、どうしようか。
私は手札の中、燦然と輝く金枠の最上級モンスターに目を向ける。こいつを呼び出す準備は整ったが、まだタイミングが早い。
せめて、あと1ターン。しのがなければ勝ち目はない。
私は金枠をさけて、通常のモンスターカードに指をかけた。
「私は、タイニー・グレムリンを召喚する。このモンスターは召喚時、場の『疫病』の感染を加速する」
私が呼び出したのは、二頭身のマスコットみたいなデフォルメが入った小悪魔モンスターだ。緑色の肌にでっぷり太ったお腹、小さな手足に黄色い目、棘のような鋭い牙。要素だけ抜き出すと、日本妖怪でいう餓鬼みたいなデザインだが、かなりマスコットじみたデザインにアレンジされているのでこれはこれでキモ可愛い、と私は思っている。まあ、でっぷりしたお腹には脂肪ではなく疫病を秘めた黄色い膿がつまっているのだが。
そんでもって場に着地した小悪魔は、げえっぷう、と一つ大きなげっぷを吐いた。黄色い靄がぼわー、と漂い、相手のレスラーモンスター達が「臭い臭い!!」とでも言うかのように手で仰ぎながら後退していく。
『あーっと、これは……トウマ選手、ブロッカーモンスターを呼び出して場を凌ぐつもりのようだ? 疫病を拡大する効果、先ほどのコンボが通っていれば強力だったかもしれないが、今この場においては虚しい限りだ。万事休すか?!』
「と、とうま……」
おいおい、そんな情けない顔をしてこっちを見ないでくれ、ダン少年。
私が、そんな勝負を諦めたような顔をしているか?
「私はこれでターン終了だ」
「俺のターン、ドロー! ……何のつもりか知らないが、俺は容赦しないぜ! DDFダークスカルの効果発動! タイニー・グレムリンのステータスを下げる」
ふんす、と前に出てくる屈強なレスラー。その手には、どこから調達しているのかパイプ椅子が握られている。うっそうと前に立つ大男の蔭にさらされた小悪魔が、「え、まじ? まじでそんな酷いことするの?」と怯んだように後ずさった。
そして。
《フンヌッ!》
《ごべえっ!?》
「うわああ、こっち来たぁ!?」
注意。本作品にはバイオレンスな描写が含まれます、的な。
パイプ椅子の殴打で鼻血を出しながら吹っ飛ばされるタイニー・グレムリン。血の跡を点々と残してボールのように吹っ飛ばされた小悪魔は、周囲を取り囲む観衆の壁にぶちあたると、そのまま跳ね返って場に戻ってきた。
べちゃ、とその場に潰れるグレムリン。かわいそ。
「バトル! エイプマンで、タイニー・グレムリンを攻撃。……悪いな」
《フンガー!!》
鼻息荒くエイプマンが出てくるが、地面で潰れてぴくりともしないグレムリンを前に、振り上げたこぶしが固まる。「え、やんの?」と己の主人を振り返るエイプマンに、ギルティ岩田は厳めしい顔で「やれ」と首を縦に振った。
おずおずと振り返ったエイプマンが、えい、と足先でグレムリンを小突いた。それで、哀れ、死んでないだけだった小悪魔はしゅわわわ、と消滅した。南無。
「ひでえ……」
「でも自分のモンスターが残虐死したのに顔色一つ変えてないあっちも怖いぞ……」
観客達のひそひそ話。失敬な、私だって痛む心が無い訳ではない。しかしながら、ああやってぶちのめされるのがブロッカーの仕事だし、仕方ないのだ。
「続けて、ダークスカルで相手プレイヤーにダイレクトアタック!」
「む……」
ズシン、と目の前に立つ巨躯に、思わず冷や汗が出る。単なる立体映像と思っても、見上げるような巨躯はちょっと怖い。
さあ、どうする。パイプ椅子か、メリケンサックか。なんでも来い、覚悟はできてる。覚悟を決めて睨み返すと、ダークスカルが困ったように頬をかいて主人に腰から上だけで振り返った。
《……ぬぅ》
「……あー、お手柔らかにやってやれ。優しくな?」
《むん!》
ダークスカルがしゃがみこんで私と視線を合わせる。きょとんとする私の顔の前に指をもってくると、そのまま軽くグーを作って。
でこぴん。
反射的に額を抑えた私に対し、ダークスカルは満足したように頷くと、ノシノシ自分の場に帰っていく。
い、意外と紳士的な処もあるんだな。
それはともかく、きっちりライフは減っているのだが。
『ここでついに、トウマ選手のライフが減少! 一進一退の攻防が続いているが、ついにトウマ選手の側の守りが崩れた! 自分の場にモンスターはなく、手札も少なく、それでいてギルティ岩田選手の場には上級モンスターが健在! もはやこれまでか?! 次のドローに全てがかかっている!!』
「そ、そうだ、このままだとギルティ岩田が勝っちまう!」
「悪逆の、頑張れー! あのグラサン野郎のすまし顔を歪ませてやれー!!」
いささか弛緩した空気が漂ったのを、レフェリーの解説で緊張感が戻ってくる。ぽかんとしていた観客達が、このままでは不味いと騒ぎ始める。
やれやれ。一喜一憂、忙しい奴らだ。
まあ、心配するな。どのみち、私は負けるつもりは毛頭ない。
「これで俺のターンは終了だ。……気に食わないな」
「?」
「てめえの目だよ。ピンチだなんて微塵も思ってないだろ、チビ。可愛げのない奴だ」
ギルティ岩田は気味の悪いものを見るような視線でそう吐き捨てる。
ああ、まあ。その評価は間違っていない。
そうだとも、ギルティ岩田。お前は今、決定的な勝機を逃した。
私の戦略上、最大の賭けが、このターンを乗り越えられるかどうかだった。DFの特性上、ライフを一気に削りきられるかどうかは確率が低いと思っていたが、ゼロじゃない。万が一もありうると思っていた。
だが、この場を乗り越えたなら、私の勝ちだ。
「私のターン、ドロー!」
引いてきたカードに目を通さず、私はずっと蓄えていた手札のカードに手をかける。
このゲーム。もうすでに、勝負は決まっている。
「私は手札から、最上級モンスターを特殊召喚する! このカードは“大いなる病”アイコンを持つカードを発動した記録がある場合にのみ、特殊召喚できる! 顕現せよ……“病を数える者 ペス・テュール”!!」
ごぼごぼ、と私の場に緑色の粘液が地下から噴き出す。
それは瞬く間に広がり、あっという間に病の沼をフィールドに作り出す。沸騰するように気泡を浮かべる汚泥溜まり……その湖面が波打ち、巨大な何かが浮上してくる。大質量の移動により粘液の沼が津波となり、相手フィールドに押し寄せていく。
むわあ、と大量の黄色い瘴気が吹き上がり周囲を霧のように閉ざす中、ゆっくりと得体の知れない何かが姿を表す。
それは、一言で言えば巨大な蛸であった。
全身に、病に満ちた緑色の粘液を纏う大蛸。でっぷりと太った腹にはいくつもの腫瘍が浮かび、ぎょろぎょろと蠢く赤い瞳の上には、ちいさくパタパタと羽ばたく蝙蝠のような翼がある。渦巻く大きな触腕には、吸盤の他に小さな棘がびっしりと生えそろっていた。
これこそが『疫病』デッキの誇る、最上級モンスターにして最悪なる病そのもの。
“病を数える者 ぺス・テュール”。
「さあ。終末医療を始めよう」
《ヲロロロロ……》