第五章 鏡合わせ
ドアを出ると近くに本物の怠惰のスケルトンさんがいた
「よう、『余所見をしなくて正解だったろ?』
そうそう、これはまたただの雑談、世間話なんだがな。
俺は今まで、『見えたものを疑え』とか『惑わされるな』とか言ってきたが、その2つを達成するために必要なこと。お前さんは気づいているか?
『物事をよく見る事』だ。目ん玉ひん剥いてよく見ることだ。
見る目のあるやつが見れば必ず正解に気がつくはずさ」
「もし、私に見る目がなかったら?」
「そんときゃ、俺と同じになるな。
骨になる。
ほら、俺、骨だから見る『目』がねぇだろ?」
「最早それはジョークなのかしら・・・
けどありがとうございます。覚えておきます」
「ま、せいぜい頑張るこった。もしかしたら本当に『ここから『脱出』出来るかもだからな』」
私が廊下の奥に行くと目の前に『私そっくりの何か』が来ていた
私はそれから逃げようとして、隣の壁の色がほかの壁の色と違うことに気がついた。
私はその壁に触ってみた。
すると壁が回転した。
私は動く壁を使って壁の裏側の部屋に移動した。
しばらくして違うドアから出ると、廊下を少し戻ったところについた。
また廊下を進んだが、『私のような何か』は消えていた