第一章 もてなし
私は怠惰のスケルトンの駄洒落に『懐かしさ』を感じつつこんなことしてる場合じゃないと思い先に行った。
私は奥の部屋に入った。そこにはナイフがひとりでに動いている光景があった。
私はゆっくりと動くナイフに近づいていった。
しかし途中で足を滑らして水道の蛇口に手をかけた
するとナイフは動きを止め、どこからか声が聞こえた
「なんだ?喉でも乾いたか?
しょうがねぇな。そこの椅子に座って待ってろ」
私は言われた通りに座った
しばらくしたら、私の前に水の入ったコップが移動した
「ほらよ。ついでになにか食べるか?」
「貴方は?」
「俺はただの料理人さ。『『迷い人』だろうが誰だろうが腹空かした人にゃ飯を作る』だけの人よ。
少し変わったところといえば透明人間ってだけだな」
私は少し驚いた。幽霊にも私の命を狙おうとしない幽霊がいたんだ
「でも確か、怠惰のスケルトンさんの話だと。私を殺せって命令されてるとか」
「ん?
ああ、確かにそうだが、お嬢は特にその命令を強制してないんだ。
俺とか『フランケン』とか、家事をするやつもいるからな。『時間があったら殺せ』って感じだ」
命令の内容は酷いけど、強制しないとか、他の幽霊も殺しを優先しない・・・
もしかしたら皆、優しいのかな
私は水を飲んで外に出た