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僕と空くんと光くん 1

αとΩの同性の両親をもつΩに見えるαの楓は、幼い頃に助けてくれたヒーローの、αの両親を持つαに見えるβの翠初恋を拗らせていた。


※オメガバース作品ですが作者の個人的解釈が含まれています。


~補足~

前回、楓と翠は翠への目蓋にチューとハグしかしていません。それだけで楓は舞い上がり記憶が曖昧になってます。

重い足取りで校門の前まで来ると、長いため息がでた。

幸せが逃げちゃうよって遥が言っていたけど、胸のあたりの重い空気を吐き出すと少し楽になる気がした。


「かぁ~え~でぇ~!」


背中の痛みを感じつつ声の主を見れば空くんが笑っていた。

空くんは毎回、なんで全力で僕の背中を叩くんだろう……


「昨日のRINE見たけど、なんか悩んでる?」


たった一言のRINEで、そこまで分かる空くん凄いな……

あまり深刻に捉えてほしくないって気持ちから笑顔を作りながら、聞いて欲しい事があるんだと言うと、空くんの顔に不満の色が浮かんだ。


「楓、作り笑顔がキモイ……そんな顔をしなくても、ちゃんと聞く。」


僕の事を射ぬくような目で見つめる空くんにゴメンとだけ伝えた。


「楓はそのままで、いいよ……悩んでるの知られたくないなら普通にしとけよ」


そう言うと僕のかたをポンと叩くと笑顔を向けた。

改めて口に出すのは恥ずかしいけど、僕の親友は優しいんだよな……


「空くん、授業が終わったら僕の家で話を聞いてくれる?」


空くんは、断るはずないだろと言うと早く教室に行こうと背中を押した。


*******


「楓くん、おはよう……何かあった?」


僕が席に着くと、いつもより声のトーンを落として光くんが声をかけてくれた。

少し前までは、少し自信がなさ気だった光くん今はクラスメイトには普通に話せるようになっていた。

僕は光くんに、聞いて欲しい事があるから授業が終わったら僕の家で話を聞いて欲しいと言うと、何かを感じ取ったのか僕でよければ聞くよと笑顔で返してくれた。


今日は時間が過ぎるのが長く感じそうだ……



けれど思ったよりも早く時間は過ぎていった、終礼が始まった頃から僕の心臓はあり得ない早さを刻んでいた……僕ってこんなにメンタル弱かったっけ?


僕のめの前で、空くんと光くんが話をしている……

光くんと目があって、光くんが後ろと口を動かした。


えっ……なんで……なんで先輩が手招きしてるの?

動揺したのを悟られないように、先輩の所へ行くと笑いを我慢しているようでピクピクと口元を動いていた。


「マジ……先輩は暇なんですか?」


僕の言葉に、ツンデレな楓ちゃんも可愛いぞと言いながら僕の耳元に顔を近づけた。


「翠に……なんかしたでしょ?」


その言葉に僕の顔が徐々に熱をおびていくのが分かった。

そんな僕を見た先輩は、僕から顔を離すと凄くナチュラルな笑顔で僕を見ていた。


「今日の翠は集中できて無さそうだったし、俺が楓ちゃんの名前出す度に、反応が面白かったんだよ……」


僕が睨んでいる事に気付いているはずなのに、笑顔を崩さない先輩が、再び口を開いた。


「あんな人間らしい翠を見たのは久々だよ……楓ちゃん、ありがとね……」


別にお礼をさるような事は何もしていない、究極の選択肢を選んでもらっただけ……

先輩は、いつもの表情に戻ると今日は観察しに来なかったねと不適な笑みを浮かべた。


えっ……僕は今日1度も翠くんの事を見てない……先輩の言葉で気付かされて、空くんと光くんに少し待っててと伝えると先輩と一緒に3年の教室へと向かった。



翠くんのクラスの後ろの扉から先輩としゃがみながら、翠を盗み見ると、いつものキリッとした翠くんからは想像の出来ない表情をしていた。


今日の翠くんは、いつもと比べ可愛く見える……

仮とはいえ僕の彼氏になったからだからかな……


そんな事を思っていると翠くんは自分の目蓋に触れたあとゴンッと音と共にテーブルに頭を打ち付けていた……


あっ……翠くんが今ふれた場所は、あの時に僕が唇を重ねた場所だと理解すると、翠くんはの行動に僕の胸はありえない早さで脈を打っていた。



ヤバイ……翠くんはどれほど僕をとりこにさせるの……

本当に好き……

大好きな気持ちがあふれでてくるのが止まらない……


両手で顔を覆うと頭の上から声が降ってきた……


「かなめ!あなたは一体、何をしているんですか?わざわざ彼を呼びに行って何がしたいのです?」


僕の横に居る先輩がヒィと小さな声をあげたのが聞こえた……

僕が手の隙間から、その人物に視線を向けると冷たい笑みを浮かべた大内先輩がいた。


「かなめ……僕との約束をたがえてまで彼と一緒に居たいなら、僕はもう知りませんよ。」


大内先輩の発した言葉に何故か先輩が鼻をすすりだした……


「りっくん、誤解なんだよ……僕にはりっくんしか居ないんだよ……捨てないで……グスッ」


そう言いながら大内先輩の足に、先輩がすがりつく姿が衝撃すぎて僕はその場から動けなかった。


「もう、僕は知りませんよ……」


その言葉を聞いた先輩は、嫌だ……りっくんじゃなきゃ無理と言いながら這い上がり気付いた時には、大内先輩を腕の中にガッチリとホールドすると、その場に座り込んだ。


「かなめ、離しなさい!」


先輩は鋭い目付きで大内先輩のあごを掴み、自分の方へと引き寄せると。

唇を重ねた……僕の目の前で繰り広げられる大人のキスに無意識に顔を逸らしたけれど、僕の頭は処理しきれずに爆発しそうだった。


翠くんが、凄く怖い顔でこっちに歩いてくるのが視界の端に見えた時。


「かなめもりつも何をやってるんだよ!こ・こ・は・が・っ・こ・う・だろ!」


聞いたことが無い翠くんの怖い声に、涙が出た……

僕に気付いた翠くんが、大きな溜め息を付くと2人を教室の外へと投げ出した。


翠くんが僕の肩に手を置いた時、僕の気持ちとは裏腹にビクッと反応をしてしまった。


「楓に怒った訳じゃないけど、怖がらせたならごめんね……」


そう言うと僕の前に腰を下ろして僕に笑顔を見せた。


「楓からバースの事を聞いて色々と考えてしまったけど、楓は変わらずに楓なんだな……」


「翠くんだからだよ……翠くんに怒られたら涙が出る……」


翠くんは、そっか……と言うとハンカチで僕の涙を拭い、頭をポンポンと叩くと、にっこり笑った。


「楓、今日は空くんと光くんに話をすると行ってなかった?」


僕の記憶が抜けている時に、そんな話をしてたのかと思うと同時に2人を待たしている事に気付いて、翠くんにまた明日と声をかけてその場を離れた。


後ろの方から翠くんが、先輩に注意してる声を聞いて、怖かったけど、まだ見たこと無い翠くんに出会えた気がした……。


最後まで呼んで頂きありがとうございます。

次回は翠くんは出てきませんが読んで頂けると嬉しいです。

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