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何故、博物館に連れ出すか

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

何でも許せる方向けのお話です。

ある日の事、小さな子が親に連れられて博物館に来ていた。親はこの世界に夢中になって、美術品に顔を近付けていた。けれども子供の方は、さも退屈そうに親の腕を弄び、引っ張り回す。

「つまらない。帰りたい」

そうしてバタバタと駆け出してしまった。


「なんて事があったんだよ」

本日あったことを手短に話した。すると友人は般若の形相になって、淡々と怒りを燃やした。

「暴れるなよ、子供。展示室の角は優しくないんだから、突き刺さったら死ぬぞ。注意しない親も親だけど」

彼女の言う事も一理ある。展示ケースの角というのは丸みを帯びてない事が多い。指で触ると分かる通り、かなり鋭く尖っていて、本能が危険だと信号を出す程。

だが私が言いたいのはそこではなく。

「なんで、興味もないのに連れていくのか。あぁ、別に連れて来るじゃないなんて事を言うんじゃなくてね、単純に見たくもない物を金払って見させるの、勿体なくない? っていう話。

行って後悔するくらいなら、最初から別の物にお金かけた方が行く無い?」

こう思うのには訳がある。私の幼少期、そもそも勉強が嫌いだった。社会に出てからは何も役に立たないじゃん。とも思っていた。

ゲームとかやって興味を持ち出して今は博物館を巡るのが好きになったけれども、昔はそうじゃなかった。さっさと帰ってゲームする方が有意義だった。

「ああ、それね。親になった事はないから詳しくは分からないけど、ちょっとした期待があるんだと思うよ。

もしかしたら興味を持ってくれるかも知れない。何か目覚めるかも知れない。そんな願掛けにも似た思いがあるんだと思うよ。

まぁ、親の趣味がそうで、相手にも興味持ってもらいたいとかもあるかも知んないけど」

彼女はそう淡々と結果を述べた。そう言われて気がつく事がある。

成長して、博物館を見るようになって、学校で学んだ事が出てくると、嬉しくなったこと。全く役に立たない訳では無いと知った時のこと。

そう思うと何か意味があるように思えた。

「それはそうとして、走り回るのを注意しないのは、子供と美術品の安全に関わるから速攻やめて欲しいけど」

どうやら根に持っているようだ。

博物館や美術館で泣いたり、騒いだりするのはまだ大丈夫。

本当にヤバいのは、走り回る子供です。


勿論、美術品を傷付けるという想定もありますが、それ以上に、展示ケースの角って皆様が思っている以上に鋭いんです。

あれが米神やら額に刺さるのを想像しただけで、肝が冷えます。一発アウトだと想像出来ます。

子供の安全性と美術品の安全性を守れない方、そんな同伴者を注意出来ない方は、大人子供問わず、来るべきところではありません。


重ねて伝えますが、日常に危険は付き物なんですよ。博物館の中だって怪我の恐れがあります。

それだけは心に命じて楽しんで下さい。


嫌ですよ。お気に入りの場所で死人が出たとか。


そんな注意もこれくらいにして、何で興味もないのに連れ出すか。という事から浮かんだ話。

親になった事はないので、詳しくは分かりませんが、ちょっとした願掛けも入ってるのかなと。

もしかしたら興味持ってくれるかも知れない。

何かに目覚めるかも知れない。

そんな思いがあるのかと。


でもその子が何に興味を見出すかなんて、全く分かりません。与えてみないと分からないんです。

両親からその事でかなり苦労かけたので、ちょっと気持ちはわかります。


タイミングもありますしね。

数ヵ月後にドツボなんて、よくある話。

だからかなーと。

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