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不思議な話、怪談未満

不思議な話、怪談未満 参

作者: 柚屋本舗

ちょっと不思議な体験話を思い出しながら書いています。

今回は車に纏わるお話。


 まだ結婚したてのころ実家に妻と戻り、庭木の手入れをしていた。


 やはり実家に帰ってきた実姉と妻は切った枝の片づけを手伝ってくれていた。

 すると実家脇にとめてあった兄の車であるTE71レビンが出て行った。


 家からちょっとした高台にあった場所だった為、実姉はハッチバックのリアウィンドウ越しに後部座席に女の人が乗っていたのが見えたと話した。


 その日実家には、兄と兄嫁、実姉、私たち夫婦の5人しかいないので、兄と兄嫁の二人が車で外出すると家の中には誰もいない。


 「不在になるとか一言あってもよいのでは」と三人で話でいると、兄嫁がお茶の誘いに来た。


 「あれ?!車で二人だ出かけてたんじゃないの?」と尋ねると「え?車に乗ってないよ。台所で洗い物をしていたよ」との答えが。



 では一体兄の運転する車の後部座席にいた女性はだれだ?



 気味が悪いので皆で実家に戻ると電話があった。


 電話をかけてきたのは兄で事故をしたとの事。単独自爆事故で車は電柱にぶつかり全損。電柱以外に対人、対物もなく、当人はケガもなかった。


 後から本人に聞いたが一人で出かけたとのことだった。


 実姉が見間違えたのか、それとも誰か、あるいか何かが乗っていたのかいまだに不明である。


 兄弟の間では車を買い替えるたびに、この話をしてお祓いに行くことが習慣になっている。

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