情報化 壊れかけた男女関係➁
世の中には、マッチングアプリを利用している者がいる。コロナ下に置いて、男女関係を構築する手段として、一番手っ取り早いのだそうだ。使用者が言うに、マッチングアプリを使用するに辺り、トプ画の構成と第一印象(顔)が重要であり、それ以外は特に重要ではないとのこと。
男女関係を三次元の世界ではなく、有象無象の二次元の世界で、写真(見た目)を頼りに関係を構築する。
そして、三次元の世界で実体として二人は出会う。
アナログタイプの私には、ある種夢の様な話に聞こえた。だが、確かにデジタル化の恩恵を受け、男女関係を構築する世の中ができた。そして、それは過去のメールによる出会いのやり取りの時代から、更にハイレベルな物になっているという事をよく考えさせられたのである。
「あ、これは日本この先まずいですな」と。
というのも昔は、「よく働き・金を稼ぎ・家庭の為に身を粉の様にして働く男」が一番モテてたし、女性達からもそれを求められた時代であった。
しかし、今の社会は、自由社会に置ける男女平等社会である。女性も働き、収入面における男性への依存は少なくなり、「よく働き・金を稼ぎ・家庭の為に身を粉の様にして働く男」が一番モテる事はなくなった。
つまり、性別による役割分業が薄れた事により、自身が求める理想像を最上級の至福を与えてくれる架空の世界に求めるようになる。
それは、押しのアイドルグループやSNS等で見られる、美男美女にあこがれる事や、現実乖離(シンデレラ症候群・ピーターパン症候群)に陥り、孤独な独身男性・お一人様となった女性たちが、何時までも自身の理想とする空想の世界から抜け出せなくなる事からも明らかである。
これらの問題は、情報化社会(インターネット及びメディア)が生んだと言っても過言ではない。