情報化 壊れかけた男女関係➀
諸君は、男女関係と言えば何を思い浮かべるだろう。お互いが親密な仲になり、子供を設けることだろうか。それとも、愛情を育み自身に価値観を見出す事だろうか。特に、異なる性別がいない同性同士のサークル内において男女関係の議題が上がれば、その内容は尽きる事を知らない。これは至極当然なことである。例えば、小・中・高ではスポーツができ、体格の良い男子生徒が女子からモテる。逆に、女子の体つきを見て、男子はトークに花を咲かせる。
異性の情報を同性同士で共有し、確認を取り合う事により、自身の一生命体としての存在意義(自身の性別)を確認し、自身の性機能を自覚しているからである。まあ、端的に言えば、私筆者の考えは、フロイトの言う発達段階のそれに近い。
要するに、従来の生物は特に子孫を残す事に重きを置いてきた。その為、古来より人間は、異性の相手を同性同士のサークル内(仲間内)で行われる対話で知り、気になる異性の情報をサークル内で効率よく収集し、自身の生命体としての任務を遂行する為にサークルを利用してきたといえる。
ここで、感の良い諸君は気付く事だろう。近年、コロナウイルスや少子化の影響により、同性同士のサークル(意見交換の場)が消滅の危機に瀕していることを。
つまり、男女関係の構築が、難しい人間には更に難しくなってしまったと言える。
特に、昨今のデジタル技術の躍進がその隔たりを更に広げている。
男女関係が築ける者と築けない者との溝。
上手い人間とそうでない人間。
できる人間とできない人間の隔たりは、デジタル化の代名詞である、見た目至上主義の広まりにより、一層広がって行く可能性が非常に高く、事実その傾向は近年顕著である。
次回、解決方法の模索
これからのサバイバル(社会)で生き残る術を知る、読者が一人でも多く増える事を祈る。