おばあちゃんの話が疑問に感じる
主人公は、10歳のそら。こっちは、6歳の弟のりく。目の前に居るのがおばあちゃんの英恵ばあちゃん。家の前の畑で仕事しているおじいちゃんが義郎じいちゃん。
両親とも公務員のウチは、学校から帰るとおじいちゃん家にお邪魔する。
第1「お姉ちゃんなんだから、貸してあげなさい」
普段は、仲の良いそらと りく だが、たまに喧嘩もする。今日は、テレビのチャンネル権争いだ。
「私がドラえもん見るの〜」
「僕がビデオ見る!」
と、そこに花恵ばあちゃん登場!
「そら、お姉ちゃんなんだから、我慢しなさい。」
10歳の私は、その一言になかなか納得出来ないでいた。でも、どうやって返したら良いのか分からず黙っていた。その隙にりくは、ビデオを悠々と見ていた。
第2 「女の子なんだから、お淑やかにしなさい」
今日は、帰ってきて早々そらとりくは、喧嘩している。
「りく...それは、無いよ!絶対ない!」
「お姉ちゃん、ホントにそうだったもん」
「りくは、馬鹿だね」
とここで、また花恵ばあちゃん登場。
「そら...女の子が『馬鹿』なんて言葉使っちゃいけません。女の子は、お淑やかにしてなければ、いけません。」
「むむ...」
「おばあちゃん、お姉ちゃん、裕貴ん家(徒歩5分の友達ん家)行って来るわぁ」
花恵ばあちゃんは、そらの将来を心配してそんな事言ったんだろうけど...
「先に生まれて得した分、後から生まれたものに分け与えなさい」
なんて10歳では、理解できないよ。社会人の今なら、分かるけど...
「女の子は、はしたない言葉使っちゃいけません。お淑やかにしていないと。」
何で男の子がはしたない言葉使っても許されるのか?
馬鹿という言葉自体は、男でも女でも使った奴が悪い印象を持たれるものなはず。
(女の子は、お淑やかにしていないとお嫁に行けない)とかは、昭和の話。
平成は、情報が溢れ出ている物の中から取捨選択して流されないように図太くないと生きていけない世の中なんだ。お淑やかという物は、一般家庭に生まれた私は、そんなの有ったって宝の持ち腐れだから、図太く生き抜く為の術の方が大事だ。今も現在進行形でその術を探している。