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白と黒の紋章魔法〜異世界に転生し二つの力を得る〜  作者: おさみん
第一章 始まり
5/22

第五話 試験開始

あれから半年が過ぎた。

半年間三人で修行をした成果がこれだ。


ラーク 黒の紋章(4/10)

レン 万能の紋章((5/10)

コウ 白の紋章(3/10) 剣の紋章(3/10)


ざっとこんな感じだ。

俺だけ二つあるせいか紋章レベルが分散してしまっている。

どちらの能力も優れているから仕方ない。

使うと結構疲れたりするから多発出来ないのが致命的だけど。

多分MP的なやつが存在していると思う。


「いよいよ明日は入隊試験だ!」

「明日は寝坊しちゃだめよ」

「そーならないようにレン、起こしてくれよ」

「もう!」


やはり可愛い子に朝起こして貰うのは男のロマンだよね。


「コウ、明日の試験はどんなのか分かってるのかい?」

「明日は筆記と実技のトーナメントだろ、大丈夫だよ」

「コウの場合実技は大丈夫として、筆記が不安だ」

「大丈夫だって!」


ラークにしっかりと小言をもらう。

筆記もこの世界での事を覚える為に色々勉強したから多分大丈夫…なはず。

まぁなる様になるだろ!





■■■


試験当日になった。

いつものように朝を起こしてもらい、街に行く。


「城の手前にある建物が兵舎だよ。そこが試験会場になってるよ」

「今年は何人位受けるんだ?」

「確か五千人位だったかな」

「結構多いなー」


筆記とトーナメント、二つの試験で成績が良ければ合格となる。

五千人受けて千人〜二千人受かればいい方みたいだ。





■■■


兵舎に着き、受付で手続きをする。


「こちらの用紙に記入して下さい」


貰った用紙には、年齢・出身・紋章などを記載しないといけない。


「紋章か…どうする?」

「白と黒の紋章だけでいいんじゃないかな」


二つもレアな紋章を書けば、それだけで良い意味でも悪い意味でも注目を浴びてしまう。

出来れば、ある程度慣れてから明かしていきたい。


「受理しました。それでは一次試験は筆記なので試験会場にお向かい下さい」


会場に着き試験が始まる。

筆記試験だが、この国の出来事やら紋章の特性やらモンスターの特性やらと、結構な内容だ。

まぁこの世界での事を知りたくて沢山勉強したからそこまで大した問題ではないけどね。

筆記試験が終わった。


「コウ、どうだった?」

「まぁ90点位は取れたかな。ラークは余裕そうだな」

「まあね、一問外れたかも知れないけどね」


相変わらず余裕そうである。


「次はお昼から予選トーナメントだよ」

「さくっと勝ちますか!」


二人で訓練所へと行く。


「こうしてみると凄く人が多いね」


五千人もいるからなかなか壮観である。


「俺たちは違うブロックだな」


1〜10ブロックがあり、1ブロック500人で戦う。その中で上位3人まで残れば決勝トーナメントへと進む事ができる。

まぁ決勝トーナメントに行かなくても、この予選でそれなりの活躍が出来れば、試験には合格基準は達成できるんだがね。

俺が第3ブロックで、ラークが第6ブロックだ。


「コウ、決勝トーナメントまでは負けるなよ」

「当たり前だろ。お前の方こそ注意しろよ」


五千人が各ブロックに分かれる。


「それでは、試験開始!」


アナウンス?の声により試験が始まる。

さてさて、俺のブロックには強い奴がいるかなー。

周りを見回すと、何人か強そうな奴がいる。


「澄ました顔しやがって!あのガキを狙え!」


数人の男に囲まれる。

まぁ前世では考えられない程、俺の顔はイケメンだからな…気持ちはわかる。

10人位に襲い掛かられたが…。


「遅い!」


10人を一気に切り倒す。

因みに刃は潰してある武器なので死ぬことはあまりない。


「なんだアイツ…めちゃくちゃ強いぞ」

「なにかい良い紋章でも付いているのか!?」


向かってくる奴をばったばったとなぎ払う。

実は紋章のお陰でだいぶ身体能力が向上しているのである。まぁ訓練もめちゃくちゃやってらるけどね。

しかも俺は激レア紋章の二つ持ちで一気に身体能力が上がっている。

普通の紋章持ちに負ける訳はない。数で押し込まれたら流石にキツイけど。


その後順調に数が減っていった。


「んー。80人位は倒したかな?」


周りを見渡せば、残り4人にまで減っていた。

後1人脱落すれば、この第3ブロックでの戦いは終わる。


「いやはや皆さんお強い」


一人の男が喋り出した。


「ここは一対一の二グループに別れて戦いませんか?」


ふむ、乱戦よりかマシか。


「私はそこの少年と闘いますので」

「ふざけんじゃねー!弱そうな奴を選んでるだけじゃねぇか!」


俺の相手を誰がするかで揉めているようだ。

弱いと思われている事が、無性に腹立たしい。


「誰でもいいからさっさとかかってこい!なんなら3対1でも構わんぞ」


余りにもイラッとしたので、挑発する。


「いいでしょう。なら3人で君を始末します」


やっちゃったー。何故かわからないが、全員俺狙いだー。何故かわからないが…。


「サンダーボルト!」


雷の魔法が飛んでくる。


「っふ!」


それを横に飛んで避けると、二人の男が左右から襲い掛かってくる。


「貰った!」


なかなか鋭い攻撃だなぁ。

流石はここまで残っているだけの事はある。

だが、俺は二刀流なので両方共受け流す。


「次はこれです!サンダーアックス!」


なるほど、あの後ろの人は雷魔法系の紋章を持っているのか。このサンダーアックスは先程のサンダーボルトより、速度も威力も全然違う。

避けるのも味気ないから切っておくか。


「スパン!」


「バカな!私の魔法を切るなんて…」


それ位の力量差があるからなぁー。

さてと、三人で襲ってきて誰か一人だけ脱落は可哀想だからな、三人共脱落して貰うか。


「ホーリーライトニング」


三人に光の雷を落とす。

余りの速度に三人共回避が出来なかったようだ。


「そこまで!第3ブロックはコウのみ決勝トーナメント進出だ!」


「ラークはどうなったかな?」


そー言ってラークがいる第6ブロックへと向かっていく。

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