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白と黒の紋章魔法〜異世界に転生し二つの力を得る〜  作者: おさみん
第一章 始まり
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第二話 日常

「コウ、準備はいいかい?」


ラークがそう聞いてくる。


「いつでもこい!」


目の前ではラークが少し長い剣を持って構えている。

俺も二本の剣を持って構える。

因みに両方共、木で作った剣で殺傷力は低い。

それでも当たると痛いから本気だ。


「二人共、怪我しない様にね」


レンが笑顔で見守っている。


「それじゃあ…始め!」


レンの掛け声で二人は間合いを詰める。

これまでコウが頑張った賜物か、信じられない位に体が動く。

上段から二刀を振り下ろす。

ラークがそれを真横に受け流す。

少し浮いた体を側転の要領で、ラークの正面に向ける様に整える。

次はラークからの追撃だ。

一刀でラークの剣を受け流し、もう一刀でラークの首を狙う。

ラークはそのまま屈むように躱す。

片手だと、鍔迫り合いは危険だと思い、後ろに飛ぶ。


「お?今の動きはなかなか良かったんじゃない?」


ラークが笑いながら声を掛けてくる。


「そんな風に声を掛けてくるなんて余裕だな」


またお互いに間合いを詰める。

今度はお互い至近距離からの剣の打ち合いが始まる。

両者全く引かない。

流石ラークだ、どれだけ攻めても受け流して反撃してくる。

ラークが清の剣なら俺は剛の剣だ。負けじと受け流せない程の剣戟を繰り出す。


「「はあーーーー!」」


お互い一歩も譲らない。

やがてこのままでは決着が着かないと互いに距離を取る。


「次の一撃で決める!」

「こい!コウ!」


俺は剣を交差するように構える。

ラークは上段に構えている。

お互い一気に間合いを詰める。


「ガキィン!」


大きな音と共に剣が空中を舞い、二本の剣が地面に落ちる。

「負けたー!」


俺は全身の疲労で地面に座る。


「危なかったよ」


爽やかな笑顔でラークが俺の隣で座る。


「二人共お疲れ様!」


手拭いを持ってレンが駆け寄ってくる。

三人は少しゆっくりする。


「さあコウ!狩りに出かけようか!」


次は森に行き、魔物や動物を倒しにいく。

三人で森に出かける。


「を!オークがいるぞ!」


二匹のオークを見つけた。


「俺と、ラークで一匹ずつだな」


ラークと頷き合い魔物に後ろから奇襲をかける。


「でやー!」


「ギィン」


だが、奇襲の一撃を合わせられる。


「さすがランクCの魔獣だな!」


隣を見るとラークも一撃では倒せていないようだ。

ここは力押しでガンガン攻めて行こう。

そう思い間合いを詰めようとした瞬間に隣で誰かが飛び出した。


「スパァン」


オークの首が飛ぶ。


「っえ?」


一瞬の出来事に目が点になる。


「早い者勝ちよ」


ニコっと笑ってレンが言ってくる。

因みにレンもめちゃくちゃ強かったりする。


「そりゃないよー」


俺はがっくりと頭を下げる。


「あはは、先を越されちゃったね」


ラークも一匹倒してこちらに近づいてきた。


「なんだよー二人ばっかりー」


俺の活躍一個もないじゃん。

二人をじと目で見る。


「まあまあ、削ぎ取りして次に行こう」


ラークが笑いながら言う。

その日は削ぎ取りや採集などで1日が過ぎていった。

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