表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

シナリオ系

コント「訪問販売」

作者: 思考亭四郎
掲載日:2019/10/05

販売員「(ピンポーン)」

女「はーい」

販売員「こんにちは!ニコニコ販売でーす」

女「はい?なんですって?」

販売員「ニコニコ販売でーーす!」

女「訪問販売?今時、珍しいわね。でも、間に合ってるから」

販売員「いえいえ、そうおっしゃらず。うちの商品は他では手に入らない素晴らしい製品ばかりです。損はさせませんから」

女「いや、だから、忙しいから帰って頂戴」

販売員「そんなこと言わずに、ね、一つ位紹介させてくださいって、ね、ね」

女「もう!めんどくさいわね。じゃあ一つだけよ」

販売員「ありがとございます」

女「で、なにがあるの?」

販売員「もう、なんでもあります。何なりと」

女「なんでもって、そーいうのが一番困るのよねー」

販売員「(くんくん)はー、なにか良い匂いがしますね」

女「今、お昼作ってるところだから」

販売員「なるほど。では、これなんかどうですか。

超安全包丁磨ぎ!

超簡単、超安全に包丁を磨ぐ事ができます」

女「へー、そう言えば、包丁の切れ味が悪くなってるかしらね」

販売員「丁度良いですね。実演しましょう。

包丁お貸し願えますか」

女「ああ、はいどうぞ」

販売員「はい、ありがとうございます。

で、この包丁をですね、この包丁磨ぎに、こう……、あれ、うんと、こうだったかな……

この、あれ、あれ」

女「全然簡単そうに見えないんだけど」

販売員「いえ、大丈夫。簡単ですから……

えっと、ちょっと待ってくださいね」

女「ちょ、ちょっと、なによそれ?

その辞書みたいな分厚い本は、なに?」

販売員「えっ?ああ、これは包丁磨ぎの取説です」

女「取説?!千ページ位ありそうじゃない」

販売員「うんと、千五百ページですね」

女「千五百ページって、たかが包丁磨ぎにどんだけ説明してるのよ。全然簡単そうじゃないわ!」

販売員「ざっと読めば、簡単なんですよ」

女「そんなのざっと読める人はなんだって簡単にできちゃうわよ」

販売員「(女を無視して)あー、こことここを押しながらね。なるほど……

こことここと……あいた、あいたたた!

(慌てふためく)手、切れた。血が、血が。手ぇ、切れた!」

女「どこが安全なのよ!血まみれじゃない!」

販売員「絆創膏!すみません。絆創膏下さい」

女「絆創膏?持ってないの?」

販売員「持ってません」

女「あなた、さっきなんでも扱ってるって言ってたじゃない」

販売員「絆創膏だけは扱ってないんです!」

女「本当かしら?

もう、はい、これ!使いなさい」

販売員「ありがとうございます。

ふーーー(落ち着く)

と言うことで超安全包丁磨ぎ、いかがですか?」

女「いらないわよ!」

販売員「今なら、包丁が無料で付いてきます!」

女「その包丁、うちのじゃない!

返しなさい。勝手にがめてんじゃないわよ!

もう、帰って頂戴」

販売員「えーー、そんなこと言わずに。

そうだ、化粧品なんてどうですか?

うちの得意商品なんですよ。

特におすすめは、この香水です!

天然素材100パーセント使用」

女「ふんふん、天然素材なら安全そうね」

販売員「機械に頼らず、一つ一つその道、何十年のベテランがですね」

女「専門の職人さんの手作りなのね」

販売員「こう、別れろ、別れろ、リア充爆発しろって念を込めてるんです!」

女「呪ってどうするのよ!そんなの怖くて使えないでしょ!」

販売員「いえ、恋のライバルにプレゼントするという利用方法もあります」

女「しないわよ!」

販売員「効果が無ければ、この包丁でぐさり!」

女「だから、それはうちの包丁よ。いい加減に返しなさいって!」

販売員「失礼しました(包丁を返す)」

女「(包丁を受けとる)本当にもう油断も隙もない。うん、なに?」

販売員「包丁お買いあげ、ありがとうございます。

今なら、この超安全包丁磨ぎが無料でついてきます!!」

女「いい加減にしなさい」

2019/10/05 初稿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 飽きさせない掛け合いですね。 面白かったです。 [気になる点] がめるは標準語?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ