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オワタとの遭遇

遅れました☆

夜、親友と待ち合わせファミレスへと入る。



「ここが一番公園に近いところなのか?」


「あぁ。というかほらそこの向かい側にある公園……あれが例のやつを見た公園だよ。」


「は!?近っ!?」



近い場所に集合と入ったものの近すぎだろ…というかこんな光が強いところにいたらすぐ見つかるような気がするんだが。



「まあその公園規模がでかいからね……いつも通るのはこっち側の入り口じゃなくて反対側の入り口……住宅地だからね。薄暗いんだ」


「なるほど、そういうことか」



まあそれならいてもおかしくないか…


腑に落ちないものを感じながらもご飯を頼み、この前親友の帰った時間になるのを待った。



「一応昨日あいつらについて調べてみたんだけどさ……」


「なにかわかったのか?」


「かなりの数の目撃情報はあるけど、どれも詳しいことには書かれてなくて……」



まあそうだろう。そんなの見たら普通逃げて帰るだろうからな。


むしろ詳しいことを書くほうが怪しいというか……



「じゃあ共通している事柄だけ教えてもらってもいいか?」


「いいよ……といっても僕が見たのを伝えた通り。どこかで見たことのある表記、薄暗い場所、オワタと言う声……これだけかな」


「特には有力な情報はないってことか……」



そんな話をしていると俺達の注文していた料理をもった店員が席にやって来ていた。


コップなどを避けて待っている……とガシャンという物を落とす音が聞こえてきた。


まさか……なんとなく店員の方を見ると予想通り食べ物をすべて落としてしまっている。


これはかなりしかられるぞ…


しかし、店員は片付けるわけでもなく、謝りにいくのでもなく……じっとこちらを見たまま動こうとはしない。


なんだろう…


店員の向いている方向に顔を向けてみる。


するとそこには……



「…!?」


「どうしたの?」



あわてて親友にも窓を向くように指示すると、親友もビックリしたように窓と俺の顔を何度も往復する。



「な、なな、なんで、ここに!?」


「わ、わからん……」



窓にいるのは……そう。


親友が出会ったといっていたどこかで見たことのある表記の……いや顔文字の生物だった。



「どうする?」


「そ、そんなの僕に決められないよ!?」



さすがにこれは想定外だ……いったいどうすれば……


「……うーん、お腹すいてるからかな」


「え?」


「い、いやさ?なんとなくこいつ…落ちてるご飯の方を見ているような気がして……」



親友はわからないけどね!と念を押しているが……


たしかに視線を追ってみるとそう見えなくもない。


まあ目が^だからどこ向いてるのかさっぱりだといえばそうなんだが



「……やってみるか」



俺は店員の方に駆け寄ると足元に落ちている飯を少し掬い上げる。



「ちょっ!?なにしてるの!?」


「お、おお、お客様っあ、あぶないっ」


「大丈夫です……少しお待ちください」



俺はゆっくりと外に出て謎の生き物と対峙する。


ゴクリ…と無意識のうちに唾を飲んでしまうほど怖い……が



「ごはんだ……」



少しかがんで持っている飯を差し出す。


ゆっくりと、ゆっくりと近づいてくるそいつはオワタと呟きながらやってくる。


めっちゃ怖い。そして予想以上にでかい。


屈んでいる俺と同じくらいあるぞ……


そしてやっと目の前に来たそいつは少しの間俺をじっとみつめる。


……これはまちがったか?


もういい……どうとでもなれ!


覚悟を決め目を閉じる。


なんでこんなバカをしたのだろう……そんな思いもあるが、まあ仕方ない。


若気のいたりというやつだ。


そいつがさらに近づいているのがなんとなくわかる。


あぁ終わった…そう思ったのだが、手に違和感があるくらいでほかには何かされているような感覚はない。


ゆっくりと目を開けると……



「……どうやら正解だったみたい、だな?」



もそもそとした様子で俺の手元にある飯を食べている謎の生物の姿がそこに合った。



まさか続くなんてね!?


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