後悔航海
「面舵いっぱーい!」
船長の声が響き渡り、船が右に曲がる。今俺は東国の侍を探すために
船に乗っている。そしてあの人たちはと言うと。
「めんどくさいから行かなーい」
「私船酔いしちゃうんですよ。すいません」
「またあの国には行きたくないな」
とか言ってついてこなかった。それを聞いた時は、まじかって思った
けどあの人たちの事だから仕方ないのかもしれない。あの人たちの事は
正直よく分からない。と言うよりこの世界の人たちの事事態がよく分か
らない。戦士がいるって町の人々が騒いでいたけど、剣を持った戦士では
なく、使っていたのはモーニングスターだったし。それって狂戦士だろ。
そして戦闘民族が現れた!って騒ぎになってたけど、現れたのは筋肉
ゴリゴリマッチョで上半身裸でタオルを持っているいかにも戦闘民族では
なく、銭湯民族だった。しかも、いい湯はねーがー?とか言ってたし。
そういえばこの船も戦艦みたいな感じだな。やっぱりこの世界は銃と
魔法の世界だからいろいろ発展してるのかな。
「船長!十時の方向に複数の未確認船が現れました!おそらくジェノ
サイドの戦艦かと思われます!」
「ジェノサイドだと!この船は武装もしているが奴らには勝てん!
至急王国海軍に連絡しろ!そして乗客にも伝えろ!」
「了解しました!――ジェノサイドの戦艦が現れました!乗客の皆さん
は係員の指示の従って行動して下さい!」
なんだと。まさかこんな事になるとは。乗客のみんなが騒いでいる。
俺は係員の指示に従って行動した。魔法なんて覚えていないし迎撃できる
はずもない。俺は冷静に行動した。
「船長!ジェノサイドの戦艦が小型魔法弾を発砲してきました。恐らく
この船と連結して兵士を船の内部に送る気だと思われます!これでは王国
の宝石などが盗まれてしまいます!」
「そんなことどうでもいい!乗客を避難させろ!」
「は、はい!」
「皆さん落ちついて下さい!今からこの船で避難してもらいます!では
皆さん乗ってください!その次の皆さんはこちらへ!」
俺は避難しようとしたのだが、戦士?として普通の乗客の人々を優先
してあげていた。だがやっぱり嫌な予感はしていた。避難用の船が無くな
ってしまった。
「くそ!どうすればいんだ!」
その途端、外で轟音が聞こえた。避難した船が砲撃されていた。ひどい。
やっぱり彼らは虐殺集団だからあんな事をするのだろうか。ひどい。外
から悲鳴が聞こえる。俺はそこで祈っていた。しかしそんな暇は無かった。
ジェノサイドのの戦艦が船にぶつかってきた。
「ジェノサイドの野郎どもが来たぞ!みんな銃をとれ―!」
「ディクティター卿万歳!ディクティター卿万歳!」
上の方から声が聞こえる。これはジェノサイドの兵士と船員が戦っている
ようだ。逃げなければ。小さいボートならあるからそれで逃げよう。
「プログライン将軍!ボートで逃げる男が一人います!」
「魔法弾を撃つだけでいい。それで充分だ。我々の第一の目標は達成されな
ければならない。我々の目標は宝石を強奪する事である。そのやつは気にするな」
「了解です!プログライン将軍!あいつを撃て―!」
「うわぁぁぁ!」
俺は気絶してしまった。
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「なんじゃあれは…あれとは人か!?なぜかのような場所に人が倒れておるのか。
とりあえずこやつを抱えて己の屋敷に退却するか。あれ、かは剣か。よも!こやつも
剣士か。珍しきな。起きたら話を聞かせてもらおうと致すか」
気絶したアキトの前に謎の人現る