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逃げて殺されかけて助けられ

 「うわあああああああ。」


 俺は思わず大きな声を出してしまったが、気が付いたら布団の上にいた。

だけどやっぱり夢だったとは言えない。なぜなら部屋がゲームとかで見る

ような宿屋みたいな部屋だったからだ。


 「誰かいますかー」


 だけどその声に反応する人はいなかった。…がゴォォォォンという轟音と

ともに何かがすごい勢いで迫ってくる。とりあえずベッドの上から降りて部屋

から出る。次の瞬間、俺がいた部屋が吹っ飛んだ。


 「おい…まじかよ」


 俺は危機感を感じてこの建物から出ないといけないと思い、ひたすら走った。

走った。走った。だがこの建物はかなり広いな。多分ここは三階ぐらいだと

思うが、階段すら見つからない。いっそのこと、さっき吹っ飛んだ部屋から

飛び降りた方が早かったかもしれない。でも考えてる暇はなさそうだな。

外からすごい轟音が聞こえる。だからそんなことは忘れてひたすら走った。


 「あ、あった!」


 やっと階段を見つけたすぐさま降りる。だが二階に降りれただけで一階へ

の階段は別の場所にあるようだ。俺と同じように逃げ惑う人もいる。しかも

倒れている人だっている。まずい。早く逃げなければ。


 「ディクティター卿万歳!ディクティター卿万歳!」


 何か黒いフードを被った奴が叫んでいる。何か危なそうだからそこから逃げた。

次の瞬間、高い音の銃声と悲鳴が聞こえた。きっとみんな黒いやつに誰かやられ

たんだろう。なんか映画で聞くような低い音の銃声ではないということは、

何か別のものかもしれないが。でもそんなこと気にしてる場合ではない。

早く逃げなければ。だがヤバそうなやつに会ってしまった。黒い奴らだ。


 「貴様!逃げようたって容赦はしない!偉大なるディクティター卿が率いる

我らジェノサイドが貴様を地獄に送ってくれるわ!」


 こいつらはどっかのカルト集団の奴だろう。せっかくの俺の第二の人生がこう

終わってしまうとは思ってもいなかった。はあ、剣を持つこともできなかったな。


 「地獄に落ちろ!」


 「やめなさい!」


 奴らの後ろには、一人の少女が立っていた。なにやら銃を持っている。でも

奴らの銃とは違って小さい。多分拳銃とかそこらへんの物なんだろう。


 「誰だお前!」


 「殺し屋ってところかな」

 

 「殺し屋だと!?そんな者には死を!」

 奴らは殺し屋の少女に向けて発砲した。だが少女はそれを全てかわしながら

軽やかに奴らに銃を撃っている。


 「我らは死を恐れない!」


 「じゃあ死にな」


 少女は最後の奴に発砲した。にしてもこの少女はすごい。殺し屋だからこの

ぐらい簡単なのかもしれないけど、軽やかに銃弾をかわしていた。


 「じゃあそこの君!ここから出るよ!」


 「え、俺?」


 「そう君君。もうここは崩壊するからね!早く出るよ!」


 そう言われて俺は少女について行った。建物が崩壊していくのがわかる。

俺と少女は走った。そして外に出れた。出てから三秒ほど経った時に建物が

崩壊した。ふう、これで第二の人生がすぐ終わってしまうという問題はなくなった。


 「ふう。何とかなったわ」


 「助けてくれてありがとう」


 「いいっていいって。そうだ!私あなたの旅仲間とかになってもいいけどどうする?」


 「ふぁ!?」


 いきなりだったので変な声をだしてしまったが、この少女が仲間になってくれる

と心強い。まあいいか。俺はこの世界で最強の剣豪になって、仲間と一緒にヒャッハー

する事が目的だったからな。


 「いいけど…」


 「やったね!私友達とかそうゆう人いなかったんだよね。私の名前はネルウィ。よろしく!」


 「よろしく…おれの名前はアキトです…」


 なんか仲間じゃなくて友達になってしまったが、前の人生はぼっちだったから

女の子の友達が出来たって別にいいじゃないか。


 「じゃあ私の家に案内するね」


 「あ…はい」

 

 俺はネルウィについていった。というより連れてかれた。


 

 

初の仲間!(友達)ネルウィ!これから本格的になっていくと思います

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