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銃使いは例の奴、魔王と勇者は最強

 まずい。銃弾が俺の顔の真横を通り過ぎていった。俺は今、

仮面をつけている銃使いと戦っている。


 「こんなものか…もっとできると思ったが」


 「くそ!お前は誰だ!」


 銃使いは答えもせずにまた俺に向けて銃を撃ってきた。動き

が速い。ネルウィには申し訳ないがこいつの方が動きが速く、

的確に撃ってくる。俺がネルウィの本気を見てないだけかも

しれないが…。


 この銃使いに会ったのはついさっきで、俺が倒れていたとこ

ろを襲おうとしてきたのでなんとか防いだところ、今の状況に

なってしまった。


 「はあ、避けているだけか。つまらないな」


 「お前が誰なのか言えばちゃんと戦ってやろう」


 こんな事言ってしまったが実は怖い。こんな野郎とまともに

相手してたらすぐにやられそうだ。


 「あぁ、まあいいか。お前が本気を出してくれるなら言って

やろう。私はガンスリンガー、異世界人だ」


 「い、異世界人!?」


 「そうだ。お前と同じだ。俺はあっちで殺し屋をしていたが

やられちまってな。今じゃこっちでも殺し屋よ」


 「…お前…とある少年を争いに巻き込まなかったか?」


 俺は聞いてみた。勿論、とある少年とは俺の事だ。殺し屋の

争いといったら俺があっちで生きていたころを思い出す。別

にただ聞いてみただけだけど。


 「あぁ、頭撃ち抜いてやったな。それ、お前だろ?」


 「ふぁ!?まじかよ!お前かよ!」


 完全に当たっていた。こいつは俺を殺した張本人だった。まあ

この世界に来れたのもこいつのおかげって事にもなるが。


 「あんな退屈な世界からこっちに送ってやったんだ。

感謝しろよ?」


 「まあ確かにこっちに来れたのはお前のおかげだが、殺す!」


 「お、やるか少年!」


 俺は地面を蹴り、ガンスリンガーを斬りかかろうとしたが腹キック

された。そしてガンスリンガーが銃を撃ち、弾丸が俺に向かって飛んで

くる。俺は間一髪で避けることができた。


 「運はいいんだな」


 「どうみても悪いだろ」


 銃を何発も撃ってきた。多数の弾丸が飛んでくる。これは避けれそう

にもない。やばい…と思ったが肝心な事を忘れていた。俺は何のために

”アレ”の練習をしたんだ!今こそ使う時!。


 そう、ライトセーバーみたいな”アレ”を!。


 「こうして、こうして、こう!」


 「キェェェェェェアァァァァァァケンガヒカァッタァァァァァァ!!!」


 何かガンスリンガーがおかしなことになってるが気にしないでおこう。

今回もうまくいった。いい感じの緑色に光っている。


 「おらあああああああああああ!」


 俺は剣を振り回した。ものすごく振り回した。それでなんとか弾丸

を全部弾けた。意外とうまくいくものだ。というかうまくいってくれ

ないと困るが…。


 「くそ!弾きやがって!おらおらおら!」


 ガンスリンガーは何発も撃ってきたが、俺は的確に弾き返していった。

だけどかなり怖い。間違えたら一発で終わりだろう。いや、一発ぐらい

なんとかなるかな?いや、ここは集中しなければ。


 「さっきから的確に返してきやがって!まあこれも想定内だが」


 「想定内ってなんだよ!」


 「じゃあこれはどうかな?」


 やばい、これはやばい。やばいとしか言いようがない弾丸がこちらに

飛んできている。俺は剣を振り回した。全力で振り回した。


 あれ、なんか手応えがないな。もしかして死んだ?あれ?どうなってんだ?


 「どうやら間に合ったみたいだな!」


 「え?ゼノさんとユーシャ?爆睡してなかったっけ?」


 「いや…まあそうですけど外が騒がしくって起きちゃって、外見に来たら

アキトさんが死にそうだったもんですから」


 「そういうことだアキト!ここは魔王である俺と勇者に任せろ!」


 「お、おう」


 「お前らは…魔王と勇者なのか?」


 「そうよ!俺は魔王だ!魔族の王が勇者達と何してるのかって?

お前らジェノサイドをぶっ倒すために活動してるのさ!」


 「なぜ私がジェノサイドの者だと分かったのだ」


 「どこからどう見たってジェノサイドじゃないか!てかお前の

コートにマークついてるじゃねぇか!お前は馬鹿か!」


 「あぁ、とりあえずお前らを殺すよ」


 「よっしゃやろうぜユーシャ!サポート頼むぜ」


 「了解です!ゼノさん!」


 俺はとりあえず、邪魔しないように少し離れた。


 ガンスリンガーが魔王に向かって連射する。だが魔王はやっぱり

バリアで防ぐ。魔王はガンスリンガーに近づいている。


 「それがお前の実力か!弱いな!」


 「そう言っていられるのも今のうちだと思うぞ」


 「ゼノさん4時と8時の方向に魔法陣です!」


 ユーシャの言うとおり魔王の4時と8時の方向に魔法陣が展開

していた。何か嫌な予感がする。


 「ゼノさん!それは弾丸射出の魔法陣です!」


 「おうよ!てかこんなもので俺を殺せると思うのか!」


 「ここからが本番だぞ魔王

―――ホーミングバレット起動

―――弾丸射出型魔法陣消去

―――鉄槍射出型魔法陣SET

さあどうする魔王、私は準備できたが」


 「準備も何も―――」


 「ゼノさん!」


 「ゼ、ゼノさんが!」


 四方八方から現れた魔法陣から鉄の槍が飛び出し、

無数の槍が魔王の身体を貫いた。


 「魔王、お前も所詮ただの人間なのだろう?魔族の王と

言っておきながら実際の自分は魔族ではなく人間だ」


 「人間っちゃ人間だけどよぉ…」


 「な、動いたか」


 「ゼノさん!無理は駄目です!ここは私が!」


 「いや俺がやるぜユーシャ!

おい聞け!ジェノサイドのなんちゃら!俺はな!人間だとも!

だが俺は魔王だ!それなりの力があるんだよ!」


 魔王は突き刺さっていた槍すべて体に取り込んだ。やっぱり

ゼノさんはすごい。


 「そうか、分かった。私も全力を出そう」


 「おらあああああ!いくぞおおおおお!」


 「ゼノさん!追尾弾です!魔法陣も5時の方向に展開してます!」


 「おうよ!こんなんすぐ避けれるぜ!」


 魔王は華麗に弾丸と魔法陣から射出される鉄槍を避けた。


 「うむ、このままでは駄目そうだ…そうか、私は逃げるという

選択肢があるのか。では失礼しよう」


 「行かせるかあああああああああああああああああ!」


 だが魔王の渾身の一撃はあと一歩の所で届かず、ガンスリンガー

は消えた。はあ、なんとかなったのかよく分からない。


 「くそ!逃げられた!まあいいか」


 「ゼノさん!大丈夫ですか!」


 「ああ、心配ないぜユーシャ。ありがとな」


 「いえいえ、これが私の役目です」


 「じゃあ!帰るか!」


 「そうだな!」


 「そうですね!」


 「あ、そういえばアキナは…」


 


 


ユーシャとかネルウィも本気を出す機会が出てくると思います…思います

よろしければ評価などお願いします

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