七百三十五話 魔槍無双!
2020/12/27 8:33 修正
2020/12/27 9:08 修正
2020/12/28 12:10 修正
2020/12/29 10:14 修正
2020/12/30 13:55 修正
2020/12/30 15:41 修正
2020/12/30 23:16 修正
2024/03/12 修正
相棒は馬の姿に変身しつつ俺の左手が握る触手を下へと引っ張る。
俺を右側へ放り投げる勢いで運ぶ――。
視界に映るのは黒馬ロロディーヌの後脚。
そして、その黒馬越しの左に一人、右斜め前方に三人の黒装束を着た兵士がいることを把握しつつ、相棒の意図を直ぐに理解するや、宙空を移動中に背筋を意識し腰を捻る。
再び、魔槍杖バルドークを右手に召喚――。
その回転と武器召喚のゼロコンマ数秒の間に、右側へとぐわりと回った先にいた黒装束を着た兵士の頭部を、嵐矛の穂先の<豪閃>が捉えた。
魔槍杖バルドークの穂先が黒装束を着た兵士の頭部の横から、その頭部を潰した瞬間――。
相棒は、俺の左手が握る触手を引っ張るように自身の体へと収斂させた。
触手を短くしつつ背中に俺を運ぶ、相棒の背中に跨がった。
同時に左手が握る触手手綱の先端が俺の首に付着――。
――黒馬!
「にゃご――」
相棒は気合いの入った声で応えた。
前と斜めに真横から、魔弾的な魔法が迫る。
相棒は構わず二つの触手を前方に伸ばした。
触手から出た太い骨剣がズバッと前方の魔弾を貫き、魔弾を裂くや、触手骨剣は直進し、魔杖から魔弾を繰り出した二人の黒装束を着た男の魔杖ごと、その体を貫いた。
相棒は触手を伸ばしたまま跳躍――。
高く斜め上に跳んで真横と斜めから飛来した魔法攻撃を避けた。
「任せて――」
「ん、右の」
「うん――」
レベッカとエヴァの連携する声が下から響く。
上昇した黒馬と騎乗する俺に真上を行き交う小さい浮遊岩が迫った。
黒馬ロロディーヌは、その小さい浮遊岩を蹴り飛ばすように――。
両前足で蹴るや反転――後方宙返りを実行。
ぐるぐると四回転――。
前後する視界は普通なら混乱するが慣れている――。
すると、右の宙空から魔素が近付いた。
魔素は角ありの魔族だ。
その角あり魔族との間合いはまだ遠いが、角あり魔族は速度の速い火炎を吐いてきやがった。
下降する俺と黒馬ロロディーヌを燃やすつもりか。
――<邪王の樹>と<鎖>を意識。
巨大な樹木の大盾を、回転中の黒馬の右の宙空に造った。
視界が移り変わっている最中に造った樹木の大盾が魔族の吐いた炎を防ぐ――。
そして、炎を防ぐ大盾の中心に造っておいた穴から<鎖>を射出――。
<鎖>は樹盾の穴の周りを削り破壊しつつ突き出ては、角あり魔族が繰り出した炎を突き抜け、角あり魔族の頭部に向かう。
角あり魔族は<鎖>の挙動に「な!?」と驚きの声を上げた。
目が見開いている角あり魔族の頭部を<鎖>は突き抜ける。
<邪王の樹>の木屑が頭部を失った魔族の体に衝突していった。
――よしっ、<鎖>を消去。
「ンン――」
黒馬ロロディーヌが喉声を鳴らす。
『した』
珍しく戦闘中に気持ちを寄越した相棒。
同時に黒馬ロロディーヌは、胴体から複数の触手を出した。
下に向かう複数の触手は途中で触手から出た骨剣がフランベルジュの形に変わった。
そのフランベルジュの骨剣が、角あり魔族と五人の黒装束を着た兵士の頭部ごと体を串刺しにするや、地面に突き刺さった。
さすが相棒!
「にゃおぉぉ」
相棒の喜んだ声で下の敵集団が俺たちを注視。
一瞬、その相棒の拡がった触手の群れで視界が埋まった感があったが――。
その合間から――。
下の烈戒の浮遊岩で戦うエヴァ、レベッカ、キサラ、ヴィーネの姿を確認。
彼女たちに近付く者たちは哀れに思える。
それほどまでに<筆頭従者長>たちの強さは激烈だ。
エヴァとレベッカは<血魔力>を交換しつつ互いに背中を預けながら、近付く敵をヌベファ金剛トンファーとジャハールでばっさばっさと倒しまくる。
キサラはダモアヌンの魔槍で敵の胴体を穿ち――。
その穿った胴体を蹴っては、跳び上がってからダモアヌンの魔槍を前方に振るい落とし、前方から迫る敵の体を縦に両断。
そのキサラの打ち下ろしのフォローにヴィーネが前進。
ヴィーネは翡翠の蛇弓とガドリセスを交互に振るう。
狙いは左と右の位置からキサラを狙う黒装束の兵士。
――その首を連続で刎ねたが、フォローを行うヴィーネに角あり魔族の長剣が迫る。
その角あり魔族が繰り出した長剣の<刺突>風の突き技を――。
キサラの片腕、否、片腕に見えた<血魔力>を有したダモアヌンの魔槍が弾く――。
即座にヴィーネはキサラとアイコンタクト。
銀髪を靡かせつつ前進したヴィーネ。
前傾姿勢から飛来した魔法を見やると、トン、タン、ターン、と音は鳴らないが――。
爪先と踵を使った回転避けの技術を披露しつつ飛来した魔法を避けた。
そうして、角あり魔族との一足一刀の間合いから――。
邪竜剣ガドリセスの刃と翡翠の蛇弓の光の弦を活かす袈裟懸けを角あり魔族に対して実行――。
角あり魔族の肩をガドリセスの刃が斜めに斬り、胴体の半分を光の弦が溶かし斬る。
ヴィーネは回転しながら動きを停める。
カッコ良い。
袈裟斬りと払い胴が合わさったような華麗な斬撃を決めていた。
そんなカッコ良く可憐さもあるヴィーネの近くで戦う魔人ソルフェナトスの姿も把握――。
鋼色の魔槍を振るう。
魔人ソルフェナトスの巧みな槍武術の動きは気になるが――。
まずは真下の敵たちだ。
相棒の触手と触手から出ているフランベルジュの骨剣に攻撃を繰り返している角あり魔族と黒装束を着た兵士。
相棒の触手は傷を受けて裂けた。
傷口から血が迸る。
『相棒!』と思わず心の中で叫ぶ。
同時に相棒の触手を攻撃しやがってと、ムカッとしたが、
相棒は「ンンン――」と喉声で応えるのみ。
傷は痛いとは思うが、我慢しているようだ。
相棒は、その傷だらけの触手から出たままのフランベルジュの骨剣を収縮させつつ螺旋状に変化させると、ドリル機動で地面に沈ませる。
刹那、相棒は「ンン――」と今度は力強い喉声を響かせた。
烈戒の浮遊岩を釣り上げる勢いで、その触手と骨剣を収斂させると伸ばしていた触手を己の体に傷を付けるように収斂させて、一気にアンカー代わりの触手骨剣が刺さっている烈戒の浮遊岩の下に向かった。
黒馬は、その烈戒の浮遊岩の地面にドンッと重低音を響かせて着地。
「ぐぁ――」
「――風がぁ」
「ぐああ――」
相棒の四肢の形が神獣として少し変わったと感覚で理解――。
同時に着地の強さを物語るように衝撃波が周囲に発生していた。
衝撃波を間近で受けた角あり魔族は吹き飛ぶ。
背後の黒装束を着た兵士たちに衝突。
他の黒装束を着た兵士たちは衝撃波の影響で動きが止まった。
「相棒、俺は右の敵――」
「ンンン――」
体勢を低くしていた黒馬ロロディーヌの背中を蹴って右に飛ぶ。
魔槍杖バルドークを右手に召喚。
動きが鈍った黒装束を着た兵士。
長剣の切っ先で、宙空から近付く俺の首か胸を突き刺そうと狙ってくる。
が、その長剣の刃先に魔槍杖バルドークの穂先を当てた。
そして、剣を弾くと同時に逆手の掌に鋼の柄巻を召喚。
即座にその左手が握る鋼の柄巻に魔力を通す――。
ブゥゥゥンと音が響く。
鋼の柄巻の放射口から青緑色のブレードが出た。
そのまま<水車剣>を実行――。
ムラサメブレード・改の青緑色のブレードが黒装束を着た兵士の顎を捉える。
そのまま頭部を下から上に真っ二つ。
同時に体から出す魔力をわざと弱めた。
肩で息をするポーズを作りつつムラサメブレード・改を消去。
頭部を失った黒装束を着た兵士を押し倒しつつ腕を弛緩させた。
そして、魔槍杖バルドークの穂先が力なく落ちたように見せかける。
嵐雲の穂先が地面を突いた。
「――スタミナが切れたか? あの人族を先に倒せ!」
「いけやぁぁぁ」
「あの魔人に女共はあとだ!」
「数を減らす!!!」
と、敵が俺に集まってくる。
先頭は槍使い。
その槍使いの得物の穂先を凝視。
銀刃か――同時に風槍流『風読み』の基本歩法で横にステップ。
――魔察眼を強める。
「逃げるつもりか!」
「逃がすな、距離を取らせるな」
槍を持つ黒装束の兵士を含めた十数人と角あり魔族は俺に釣られて横走り。
槍使いの得物の魔槍の柄から黄金色と紫色の魔力が不自然に滲み出る。
銀刃に髑髏が幾つも浮かんだ。
<血魔力>を意識――。
<血道第四・開門>――。
<霊血装・ルシヴァル>を発動。
一瞬でルシヴァル宗主専用吸血鬼武装を出現させる。
「追え――」
「!! 闘気霊装の装備を口に出現させたぞ」
「構わねぇ、俺が突っ込むからフォローを頼むぞ」
「「おう」」
先頭の槍使いの速度が加速。
重心を下げたままの歩法。
<魔闘術>を強めつつ<血液加速>を実行。
血を纏いつつ前に出た――。
同時に右手の魔槍杖バルドークに魔力を込める。
右下の魔槍杖バルドークが「カカカッ――」と乾いた笑い声を響かせてきた。
構わず前進――。
<血液加速>の加速に対応する槍使い。
敵の槍使いは<刺突>のモーション。
穂先の銀刃の左右から新たな刃が伸びた。
俺は首を捻る。
ルシヴァル宗主専用吸血鬼武装に、その銀刃が衝突。
首が削れるように掠ったが――。
構わねぇ――。
迅速に魔力を込めた魔槍杖バルドークを振るった――。
<魔狂吼閃>を発動――。
振るう魔槍杖バルドークの穂先から無数の紋章魔法陣が出現。
同時に右腕からも紅蓮の魔力が嵐となってドッと噴き出た。
その魔力嵐に混じっている紋章魔法陣群から――。
魔竜王。
邪獣。
虎邪神。
金色の骨手。
などの魑魅魍魎が出現。
魔竜王の頭部が、鋭い牙を晒しつつ槍使いの魔槍から出た魔力ごと柄を喰らうや、槍使いの胴体をも歯形を付けて喰らった。
しかし、その魔竜王の頭部は、俺の右腕と魔槍杖バルドークから噴出中の銀色の筋染みた魔力嵐に巻き込まれて潰れて消える。
が、直ぐに再生しては、邪獣に喰われ、虎邪神に噛みつかれて、また消え、また出現しては他の黒装束の兵士たちを喰らう。
続けて、角あり魔族の胴体を喰らってからパッと魔竜王の頭部は消えた。
同時に魔槍杖バルドークから――。
魔竜王の魂のような存在が悲鳴的な咆哮を上げていた。
一気に数十人の黒装束を着た兵士を仕留めることに成功。
しかし、右手に新手が飛来。
その新手の中心にいる馬顔の魔族を凝視。
マントが似合う。
大柄の馬顔魔族の胴体には魔族としての魔印があった。
武器は幅広な両手剣。
俺は前進――。
その馬顔との間合いを一瞬で潰す。
と同時に魔槍杖バルドークの<刺突>を繰り出す。
幅広な両手剣で防御されるが、即座に魔槍杖バルドークを消しつつ右足で地面を突く踏み込みから、左手に出現させた神槍ガンジスを振るう<豪閃>を発動――。
その<豪閃>を長い柄で防御してくる馬顔魔族は強い。
が、引いた右手に魔槍杖バルドークを再召喚するや否や<双豪閃>を繰り出した。薙ぐ機動の魔槍杖バルドークが馬顔魔族に向かう。
が、馬顔魔族は右腕の腕甲で防御を成功させた。
しかし、神槍ガンジスの方天画戟と似た矛が、馬顔魔族の首に滑り込んでいた。
斬った馬顔魔族の頭部が高く跳ぶ。
そして、神槍ガンジスの鋭さを物語る首の断面から紫色の血飛沫が迸った。
その血を吸い寄せつつ――。
「な、ガダレッガが数合で!!!」
「魔人武王の弟子、ラスアレ様の弟子を……」
「……凄腕だ……」
「魔人武術は、愚王級か?」
「ひるむな――」
俺に群がる魔族は胸元にそれぞれ魔印がある。
右手の魔槍杖バルドークを振るい――。
右と左の魔族の胴を薙ぐと同時に横回転しつつ、左手の神槍ガンジスで横から飛来した魔弾を防御すると同時に右手の魔槍杖バルドークの穂先をもう一度振り上げる。
魔族たちの胴体を再び斬りながら横回転しつつ、風槍流『案山子通し』の応用から首の後ろに通した魔槍杖バルドークの柄を右手で押すように、ぐわらりと回した魔槍杖バルドークの竜魔石と嵐雲の穂先で、腹を斬った魔族たちの首を嵐雲の穂先で薙いで三人の魔族を倒す。
と、地面を蹴った――。
横に向かった。
飛来した魔弾が、俺がいた地面を抉る。
同時に、また右に跳躍。
魔杖持ちの魔族が繰り出す魔弾の連射は速い。
地面の抉れ具合からして、魔弾の威力はカットマギー級か?
魔弾を連射する魔杖持ちは魔法使いタイプ。
顔は人族と似ているが尻尾がある。
こいつも強い。
ひょっとしてクナと同じクシャナーン系か?
そのクシャナーン系っぽい魔族の魔杖持ちは、膨大な魔力を魔杖に込めた。
魔杖から魔弾が勢いよく射出される。
即座に宙に跳躍し、魔弾を避けた。
が、魔杖持ちの魔族は、宙に跳躍して逃げた俺を正確に狙う。
こいつも<血液加速>に対応している――。
その魔族は魔杖から魔弾を連射した――。
銃で狙われている気分だ。
魔弾は速い、避けることは――。
『閣下――』
『おう、<精霊珠想>――』
左目から出た液体ヘルメ。
俺の左半身は――。
そのヘルメの神秘世界の<精霊珠想>が魔弾を捕らえた。
そうやって止めてくれたから大丈夫だったが――。
俺の右半身はドッ、ドッ、ドッと衝撃を受けた。
神話級の竜頭金属甲を魔弾は貫く。
『――閣下!!』
『大丈夫だ』
俺の胴体に風穴が空いた。
いてぇぇぇ――。
が、その俺の周囲に散る光魔ルシヴァルの血飛沫を利用――。
――<血鎖の饗宴>は使わない。
血の舞う視界のまま魔杖持ちに向かって宙空から間合いを詰めた。
血として、水としての効用を活かす。
魔杖持ちの魔族の有視界を俺の血で狂わせつつ、左手の神槍ガンジスの<牙衝>で、その魔族の肩を穿った。
「ぐあぁ」
魔杖を落とす魔族――。
即座に右手の魔槍杖バルドークと左手の神槍ガンジスで<水雅・魔連穿>――。
最初の魔槍杖バルドークの突きが、魔族の脇腹を捕らえて抉る。
次の神槍ガンジスの突きが、魔族の頭部を穿つ。
続いて魔槍杖バルドークの突きが魔族の胴体に決まる。
そして――。
ゼロコンマ数秒後。
力を溜めるような腰溜めのモーション。
そこから最後の神槍ガンジスの<刺突>のモーションの<水雅・魔連穿>の四撃目を繰り出した。
――方天画戟と似た双月の矛が魔族の下腹部を穿った。
魔法使いタイプの魔族だった死体は倒れる。
烈槍級独自多段突きが決まった。
一呼吸。
直ぐに地面を蹴って跳躍。
敵の姿、魔族の集団を視認。
宙空で魔槍杖バルドークを振り上げつつ――。
足下に生成した<導想魔手>を蹴った。
斜め下の魔族の集団に突っ込む――。
牛顔が二つある魔族は大きな斧を掲げて、俺の魔槍杖バルドークを防ごうとした。
その大きな斧に嵐雲の穂先を衝突させつつ、左手の神槍ガンジスで大きな斧目掛けて<豪閃>――大きな斧を吹き飛ばすと同時に前転から踵落とし――。
アーゼンのブーツの踵が、牛顔の頭部の一つを潰すや左に回転しつつ<湖月魔蹴>を繰り出して、牛顔魔族の胸元に魔蹴りを喰らわせて吹き飛ばした。
俺は片足の膝を地面に突けて着地。
両手から武器を消す。
得物を消したことで、一瞬、周囲の魔族たちが混乱。
同時に<始まりの夕闇>を発動。
烈戒の浮遊岩の地面と周囲を闇が侵食する。
瞬く間に漆黒の空間が魔族たちを覆った。
「――闇の技か?」
「視界が、なんだ……ぐあぁ」
「あがぇぇ」
「おい! 武器を振り回すな!」
魔族の集団に効いた。
が、効果は薄いだろう。
直ぐに<闇の次元血鎖>を発動。
闇の世界から紅い流星雨のような血鎖が無数に出現。
血の稲妻のような音が響いた。
鏡の割れたような音も遅れて響くと、魔族たちごと闇の世界を引き裂いた。
一瞬で、数十の魔族たちを装備ごと屠る。
よしっ。
「ンン――」
相棒がすぐに寄り添ってきてくれた。
そして、頭部を上げると狼が吼えるように、
「にゃおおおお」
と、いつもの勝利の合図だが、左側が――。
「シュウヤの魔槍無双!」
「ん、こっちも倒した!」
「あとは左側!」
エヴァたちの周囲では二匹のドラゴンが旋回中。
左側には魔人ソルフェナトスがいた。
骨人形のキストレンスを置き去りにしている。
ソルフェナトスはキサラとヴィーネの近くで豪快に二振りの魔槍を振り回し、一瞬で、数人の角あり魔族の首を刎ねた。その魔人ソルフェナトスの強さを見ても構わず群がる敵は勇者か。
ヴィーネたちに向かう敵は少数。
狙いはやはり魔人ソルフェナトスか。
その魔人ソルフェナトスは「フハハハハ、威勢がいいぞ! 魔風ライゼッハの連中だな!」と喜んでいる。その魔人ソルフェナトスは半身の姿勢から魔槍を離すや、拳を振るった。拳の上に浮いていた骨刃がショットガンの弾丸的に弾け散りつつ飛翔。
その骨刃ショットガンをもろに浴びた魔族たちの上半身が弾け飛ぶ。
魔人ソルフェナトスは、その骨の甲を含めた手首を覆う骨魔武具が装着されている腕を上げた。
指ぬきグローブ的な印象のある骨の魔武具から出ている指先からサイバーパンクな煙を発生させている。
そして、他の二つの腕が持つ魔槍を振って構えた。
硝煙を漂わせる魔人ソルフェナトスの戦闘スタイルは渋い。
続きは来週!
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発売日は2021年1月23日です。応援よろしくお願いします!
そして、活動報告に13巻に登場するイケオヤジが載ってます。




