千九百二十四話 魂は白き炎となりて、一番星の道標を想う
マルアの掲げた二つの剣に光が射した。
デュラートの秘剣と浄光のデュランダル。
その二つの剣から柔らかな光が溢れ出した。
温かい陽が皆を包み込んでは、天高く舞い上がっていく。
戦いの喧騒が嘘のように静まっている皆の体を、祝福しているように思えた。
そうだな、数千、数億年の長きにわたり、この地を守り続けた魂が伝える、安らぎと感謝の念、白炎王熊樹デュランダルの最後の思念だろう。フーディとデュラートの思念もあるかもだ。大穴から覗く天界……蒼い空と太陽を貫くような閃光が一番星に見えた。
黒く変質していた樹沙魔塩は、その娘であるマルアが振るった〝浄光のデュランダル〟の光と、ヘルメの<水精の恩寵>に触れ、パチパチと微かな音を立てながら、本来の清らかな輝きを取り戻していく。まさに、長い呪いが解けていく奇跡を目の当たりにしているかのようだ。
闇鯨ロターゼとアルルカンの把神書とルマルディは上昇し、大穴の周囲を確認していた。
皆は、笑顔を浮かべつつ、新しく覚えた<白炎一ノ太刀>を確認をしていく。
ヴィーネとユイも白炎を得た得物を振るう。
かなりの速度の薙ぎ払い。袈裟斬りと真横からの一閃か。
息つく間もなく繰り出した。
レベッカも鋼の柄巻に魔力を通す。
ブゥゥゥンと音を響かせて、放射口から黄緑色のプラズマブレードのような魔刃を生やす。
<白炎一ノ太刀>を繰り出していくと、黄緑が消えたように白炎のブレードと化していた。
カルードも、両刃刀の幻鷺と流剣フライソーを仕舞い、腰に差す鋼の柄巻を抜き、魔力を通した。
放射口から、ブゥゥンと音を響かせながら白銀のブレードを生やすと白い焔がボッと噴出し、刃が少し上下に膨らんだように見えた。<白炎一ノ太刀>を使ったと分かる。
ヘルメが、
「閣下の<白炎仙手>から放出される白炎に近いですね」
「あぁ」
「うん、これが、<白炎一ノ太刀>――」
ユイは両手の得物をアゼロス&ヴァサージに変化させる。
重心を下げ半身姿勢から両腕を振るう、そのまま二連続で<白炎一ノ太刀>を繰り出しながら横回転し、前進し、逆袈裟を繰り出す。
逆手の薙ぎからアゼロスを突き出す<死臓ノ剋穿>だろうスキルを繰り出す。
<白炎一ノ太刀>の神界系と魔界系の組み合わせが可能かを確認していた。
カルードは鋼の柄巻に魔力を通すのを止めて、腰に鋼の柄巻を戻す。
両刃刀の幻鷺を右手に出現させる。
<白炎一ノ太刀>を発動させたように、両刃刀に白炎を発生させ、その幻鷺を振るう。逆袈裟から横に体を開く挙動に移り、一閃を繰り出した。
両刃刀の幻鷺で宙空に八の文字を描いたカルードは、直立したフェンシングを行えるような姿勢に正しながら、俺を見て、
「――剣を振るうというより、守り手の魂そのものが、我らの腕を導いてくれるようです」
と感嘆の感情を表し、白炎に包まれている両刃刀の幻鷺を見つめていく。
その言葉にユイも深く頷いた。
「うん、物理的な秘宝ではなく、『魂』を継承したことの重み……確かに感じる」
この戦いで得たものが単なる力ではないことを誰もが実感していた。
静かな感動が、その場を支配する。
一人佇むルリゼゼへと歩み寄った。
四本の白炎に包まれた剣を静かに見つめていた。
「ルリゼゼも<白炎一ノ太刀>を得たか」
ルリゼゼは頷き、
「……不思議だが、得られた。しかし、我に神界の剣技、恵みが齎せられるとは……意外だが……」
と呟きながら見上げた。
大穴の天は日射しが眩しい。
「ここは惑星セラだ。魔人、魔族のザンゲツは神界側の白炎王熊樹デュランダルの神剣、樹の巻物の神仙樹剣巻を利用し続けていたんだからな。それを阻止したことに対する褒美に人族に魔族もないということだろう」
と笑う。ルリゼゼは四眼で俺を凝視、フッと笑ってから、頷いた。
そして、四剣を鞘に納め、浄化されていく樹沙魔塩を見ながら口笛を吹く。ゴルディクス駱駝は坂道を走って下りてくる。
駱駝の脚は、見た目に反して驚くほど速い。
短い脚で砂を蹴る姿が、どこかポポブムを彷彿とさせ、思わず笑みがこぼれる。
「ンン」
黒猫に変化した相棒が出迎えるように跳躍し、頭部から背に乗っている。ゴルディクス駱駝は頭部を上向かせ、「ブゥッ」と息を吐いては、相棒に何かを語る? と、氣にしていないのか、そのままこちらに走り寄ってくる。
ルリゼゼに近づいた駱駝は「グモゥ~」と鳴いて頭部を寄せていた。
馬具のはみの金具から伸びているローブが揺れている。
随分と懐いているようだ。
再会した直後の会話を思い出し、砂漠都市ゴザートで依頼を受けていたと語っていた。
「ルリゼゼは冒険者に?」
「冒険者になろうと思ったが、賞金稼ぎのような者だ、酒場でも依頼は受けられるようでな、共通語がつたなくとも、金を得られる」
「そういうことか、神沙塩と樹沙魔塩の採取の依頼だが、好きなだけ採取をしたらいい」
周囲の神沙塩と樹沙魔塩は大量だ。
樹沙魔塩は浄化され、神沙塩に変化しているのが多いが……。
ルリゼゼは、
「……いいのか?」
「いいさ、友だろう」
と言うと、ルリゼゼは、はにかむ。頬を少し朱に染めて、
「あぁ……そうだな、友だ……」
「おう」
「ふふ、あらためて、助けもらって恩に着る。先程のデクルゼ族のザンゲツは強者だった」
四眼を使用したようで眼帯はズレたままだ。
その眼帯を直すように二眼にしていた。
眼帯を直し終えたルリゼゼに、
「どちらにせよ、あの戦いで死ぬようなタマでもないだろう? 魔眼<魔靭・鳴神>はまだ使用をしていないように見えた」
ルリゼゼなら敵を倒しながら、後退し続けられたはずだ。
「ハッ、たしかに。そうかも知れないな」
と言うと、神沙塩の採取を始めた。ルリゼゼが指ですくうと、その掌からサラサラとこぼれ落ちていく。乾いた音が、どこか神秘的に響いた。
俺も神沙塩を掴んでから、撒いてみた。
――戦いの血の匂いが消え、澄み切った大氣が満ちていく感覚となる。
ルリゼゼに、
「神沙塩と樹沙魔塩の採取だが、そこまで必須か?」
「金払いが良い依頼なだけだ」
「なるほど、今でも魔界セブドラに戻るつもりなのか?」
「……当初はそのつもりだったが、このセラの大地も面白いと思い始めていた、ラド峠も大きい街で、そこでの護衛依頼で金を得られていた。更に、砂漠都市ゴザートでは、仕事は山ほどある」
頷いた。
「提案だが、こちらは魔界セブドラに移動できる。数カ所傷場を確保済みだ。魔界の故郷に帰りたいなら、俺たちが確保した傷場を使ってくれていい」
「……」
ルリゼゼは瞬きをしては、暫し、俺を見続ける。
「ありがたい話だ。しかし、故郷への帰還だが、そこまで強く帰りたいわけではない」
ペルネーテで別れた時を思い出す。
山中鹿之助の『我に七難八苦を与えたまえ』や『艱難辛苦を玉にす』という言葉が似合う。
逆境が人を作り賢明にする。
英語ならAdversity makes a man wiseだ。
「旅が好きなんだな」
「うむ。だが、傷場を確保した話など、光魔ルシヴァルたち、シュウヤたちのその後が知りたくなった。しばらくは、シュウヤたちと行動を共にしたいがよいか?」
「おう、好きなだけいてくれていい。最近は、光と闇の運び手として、ダモアヌン山に拠点を構えている。そこで黒魔女教団を復活させたばかりだ」
そう語り、キサラたちを見た。
キサラとアフラはルリゼゼを見て会釈。
そこで、バフハールから聞いた話を思い出す。
「ルリゼゼ、戦公バフハールから聞いたんだが……」
「……あのバフハールからか」
「そうだ。ルリゼゼの故郷、シクルゼ族の話を聞いた」
〝ゼン〟の名を聞いたルリゼゼは視線を強める。
纏う空氣が凍りついた。
「……魔公爵ゼンだな」
「あぁ、その魔公爵ゼンの部隊と魔界セブドラで干戈を交えた」
「なんだと……」
二つの眼で、俺の魂の奥底を探るように見つめてくる。
「……奴は、まだ生きているのだな」
声には、長年抑え込んできたであろう激情が滲んでいた。
「生きているはず。面と向かっては戦ってはいない。ゼンの部下と【メリアディ要塞】を巡り、魔命を司るメリアディを救うため、多数の諸侯と破壊の王ラシーンズ・レビオダと憤怒のゼアの勢力と戦ったんだ」
「……」
ルリゼゼは再び言葉を失ったようだ。
魔界大戦を経験済みのルリゼゼだが、まぁ、驚くか。
すると、数回頷いて、視線を上げた。
唇をきつく結んだ。
ルリゼゼの脳裏には、滅びた故郷の光景が過っているのだろうか。
「ルリゼゼ、魔界やセラに散っているシクルゼ族の復活など、目指すなら、俺の勢力も魔界で数カ所あるから協力できる」
「……シュウヤ、友は、傷場を得たと聞いたが、魔界で諸侯のような存在になったのだな」
「……あぁ、そうだ。砂城タータイムという名のアイテムを入手した。それは小型の模型としても持ち歩けるし、空中に浮かぶ巨大な城にも変化できる。しかも四竜を従えた大城で、内部が異空間的で、転移も可能。そんなスーパーな拠点を入手した」
「砂の城……空城?」
「あぁ、名はどういう訳か砂城。白銀の城だ。そのタータイムはセラでも魔界でも運用が可能だ。更に、内部には、異空間だから可能な、神格を封じた魔皇碑石をエネルギー源にできていることも大きいか。<魔音響楽・王華>などの音楽スキルと、神界楽器と神仙蛙ペルガンテイルの楽譜なども入手している」
「……」
ルリゼゼは驚きのまま沈黙。
そのルリゼゼに、
「この場にいる仲間の大半は俺の光魔ルシヴァルの眷族だ。そして、ルリゼゼと同じように故郷を追われた者も大勢いる。復讐を誓う者も、新たな生きる道を探す者もな……そんな皆の『今』を守りたい。そのために戦っていると言える」
「……」
ルリゼゼは瞳を震わせつつ、皆を見ていく。
ヴィーネやエヴァは微笑む。レベッカとマルアとキサラも頷く。
空から飛来したルマルディも、
「はい、魔界セブドラでは、三玉の誓約の光魔・魔命・悪夢の大同盟と『マセグド大平原統合協定』を悪夢の女神ヴァーミナ様、悪夢の女王ベラホズマ様、魔命を司るメリアディ様、恐王ノクター様と結びましたからね」
「……とんでもない話だ」
ジスリとナリアも、それぞれの想いを胸に、静かに頷き返した。
ルリゼゼに、
「だから友として、仲間として、俺たちと行動を共にしないか?」
ルリゼゼはジッと俺を見て、「……仲間、我がか……」
「あぁ、そうだ」
「いいのか?」
「いいさ、遠慮はいらん」
「ん、ルリゼゼ、自由に旅するのも楽しいと思うけど、仲間になるなら、歓迎する」
「うん、大歓迎、ペルネーテの地下二十階層の邪界ヘルローネにも、戻ろうと思えば、戻れるし、魔界にも移動できるし、仲間になりましょう」
「はい、是非とも、ルリゼゼ、閣下の<筆頭従者長>の一人に成りましょう」
ヘルメらしい言葉に思わず笑う。
駱駝の頭部に移動した子猫の黒猫が、
「ンン、にゃおぉ~」
と、ルリゼゼに向け鳴いていた。
黒猫もルリゼゼと一緒がいいのかな。
ルリゼゼは、相棒を優しげな視線で見てから、皆を見回し、
「……分かった。光魔ルシヴァルの友たちと、行動を共にしよう」
「「「おぉ~」」」
自ら眼帯を外し、四つの瞳を露わにしたルリゼゼと、皆が代わる代わる握手をし、ハグを交わす。差し出される手の温もりに、孤独な旅で凍てついていた彼女の心が、ゆっくりと溶けていくのを感じた。四つの瞳が、わずかに潤んでいる。
すると、レベッカが、
「ふふ、ルリゼゼ、これからもよろしく~。いつかの魔宝地図に挑む時、一緒に行きましょう~」
「いいだろう。しかし、邪界ヘルローネには、我の住処も残っているのだろうか」
「どうだろうな、魔宝地図もランダムだ。同じところに印が現れるわけではないはず」
「ふむ」
そんな会話をしていると、ナリアとジスリが、
「シュウヤ殿たち、この塩の山……これをどうするおつもりか?」
ナリアの問いに、
「多少はもらうかもだが……」
ヴィーネたちを見る。
「ご主人様、神沙塩と樹沙魔塩は貴重です。フクナガたちに提供用として、多少はもらっておきましょう」
「そうだな」
そこで、血文字で、メルに『樹沙魔塩と神沙塩が大量に得られる【嘆きの塩湖】を得たんだが、少しもらって、後は【アーメフ教主国】の軍隊のナリアと血骨仙女たちのジスリにもらってもらおうと思うが、どうだろう』
『……はい。儲けと取り引きの点からしたら少し躊躇しますが、総長の懐の広さを示すには良いかと思います』
『おう、悪いな』
『大丈夫です。砂城タータイムを【アーメフ教主国】の首脳に見せつつ、恩を売る。更に、ナリアとアーメフ教主国の軍隊を助けた事実も大きいです。樹沙魔塩と神沙塩の利権ですが、数百年以上は、持ちそうですが、永遠に採取できるわけではないようですからね』
『あぁ』
メルとの血文字を終えて、ナリアとジスリを見て、
「ということで、この塩の利権は、アーメフ教主国の復興を担うナリアと、フーディの民、血骨仙女たちの新たな暮らしを築くため、ジスリ、貴女たち二人に共同で管理してもらいたい」
「「おぉ」」
その破格の提案に二人は一瞬、歓声を上げかけたが、その意味の大きさにすぐさま息を呑んだ。
ジスリは目を見開いたまま硬直している。やがて、二人は信じられないものを見るように視線を交わし、小さく頷き合うと、乾いた笑いが漏れた。こちらと塩の山の間を何度も見ていた。
黒猫が何かを語るように、「にゃ~」と言うが、二人はまだ唖然としている。
そんな二人に、
「やはり、この地の民のために使われるべきだと思う。友好関係の証しにもなり得るだろうし」
と告げた。
「素晴らしい……」
「あぁ、ゴルディクス大砂漠の経済を左右しかねない莫大な富を、何の対価もなく譲渡するというのか」
ジスリの言葉にナリアも俺たちを見ては、頷く。
莫大な富を譲ること、それ自体がこちらの意図を示すメッセージであり、無形の対価となる。その意味が、彼女たちに徐々にでも浸透すればいいが。
二人はまだ信じられない思いなのか、暫し呆然とした。
呆然としていたナリアの表情が、やがて目の前の現実を受け止める覚悟の色へと変わる。そして、深く一礼した。
「……シュウヤ殿の度量、しかと見届けた。この御恩、アーメフ教主国の名において、必ずや報いることを誓おう」
その言葉にジスリが、
「……この借りは、あまりに大きい。だが、フーディの民、血骨仙女の未来のため、謹んでお受けする」
ジスリもまた、深々と頭を下げる。
この瞬間、三勢力の同盟は、単なる軍事協力から未来を共にする経済共同体へと、より強固なものになったのを感じた。
◇◇◇◇
戦後処理を終えダモアヌン山へと凱旋した。
アフラやザガたち残留部隊からの温かい出迎えを受ける。
今回の戦果と、ジスリ、ナリア、そしてルリゼゼとの新たな関係を報告していった。
ダモアヌン山は、その夜からこれまでにない活氣に満ち溢れた。
稽古場では大仙人たちの指導の下、光魔ルシヴァル、黒魔女教団、血骨仙女、そしてナリアとルリゼゼも加わった種族の垣根を越えた大修練会が始まった。
ダモアヌン山の広場で、ミスティ、ザガ、ボン、そしてAIのイータとアクセルマギナを前に、アイテムボックスからタイタンウィングを出して、フォド・ワン・XーETAオービタルファイターも出現させ、
辺境用・中型戦闘巡洋艦の設計図データキューブを提示した。
「これが、俺たちの新たな翼だ」
壮麗な宇宙船のホログラムにザガたちの職人魂が燃え上がる。
「おうよ! このために貯め込んできた血鋼の出番だな!」
「エンチャント!」
ボンは片手を上げて喜ぶ、ナリアとジスリからも、
「塩の交易で得た利益を、この船の建造資金として提供しよう」
「はい、高度な魔機械の空船のようですから資金を提供します」
という申し出があった。ゴルディクス大砂漠の復興が、そのまま宇宙船建造へと繋がる。壮大な循環が生まれようとしていた。
しかし、彼女たちの真剣な眼差しに、あえて首を横に振る。
「その気持ちだけで十分だ。資金の心配は要らない。有り余るほどの極大魔石があるんだ。その金は民の生活と、この大地の復興のために使ってくれ。砂漠船とワームたち水と神沙塩の流通、それが、皆にとって最善に繋がると思う」
「ん、魔界にも所領があるし、南マハハイム地方のハイム川を使った貿易事業もあるからお金は大丈夫」
「うん、地下オークションで散財できる話は聞いたでしょ」
エヴァとレベッカの言葉を聞いた二人は、その真意を汲み取り、頷いた。
「はい、たしかに」
「はい、セナアプアにいる<従者長>ペレランドラさんのことも聞きました」
皆が頷いた。
そして、ダモアヌンの山頂から、その光景を見下ろしていた。
眼下には復興が進む故郷、仲間たちの修練の気配、そして地下からは未来を創る槌音。
「戦場は、もうこの大地だけじゃない。あの星の海の彼方にも広がっていくんだな」
その呟きに隣に立つヴィーネが静かに寄り添う。
「はい、ご主人様。どこまでも、お供します」
その言葉に応えるように、ダモアヌンの夜空に、ひときわ強く輝く一番星が見えた。それはまるで、これから始まる壮大な旅路を祝福しているかに思えた。
続きは明日、HJノベルス様から書籍「槍使いと、黒猫。1巻~20巻」発売中。
コミック版発売中。




