千四百四十五話 峰閣砦にパレデスの鏡十六面を設置
神獣の触手をむぎゅっと握ってから、
「相棒、俺たちも踊り場に行こうか、フィナプルスも一緒に行こう」
「はい~」
「にゃおぉ~」
と、相棒が頭部を上向かせた影響で傾斜した頭部の足場となったから直ぐに<武行氣>を発動――相棒の頭の体毛を足先で触るように低空飛行のまま相棒の大きい双眸の上に移動した。
神獣の大きい舌で体が舐められたから、体が唾液塗れとなってしまう。『ふふ、ロロ様~』と視界に浮かぶ小さいヘルメは喜ぶと外に少しだけ液体ヘルメは出ては『閣下、直ぐに掃除をしてあげます~』と念話をしてくれた。
『おう、よろしく頼む』
『はい~』
液体のほうのヘルメは直ぐに俺の体を覆うと一瞬で、体を綺麗にしてくれた。液体ヘルメは左目の中に戻る。神獣の巨大な双眸を見て、
「ロロ、レンたちに挨拶しよう。で、その後はギュラゼルバン討伐に向かう」
「ンン、にゃ~」
相棒は頷きながら頭部を上下させてくるが、神獣ロロディーヌの頭部は大きい、その額と双眸に睫毛が足下に迫ったから上昇し、【峰閣砦】側に振り返りながら飛翔――目の前にいたフィナプルスの背と白い翼から微かにイイ匂いが漂ってきた。と、ワンピースに近い短いスカートが捲れて、綺麗な太股とデルタゾーンが見えた。
ドキッとするぐらいに素敵なお尻さんも見えたが、エロ紳士を貫いて視線を踊り場に向けた。
踊り場にいるヴィーネとキサラはバーソロンたちと会話中。
そのまま峰閣砦の踊り場へと直進――。
神獣は「ンン――」と喉声を響かせてくる。
俺の背中と首に触手を引っ掛けてくると、俺の肩の上に乗ってきた。
神獣は黒猫の姿に変身していた。
四肢の肉球と可愛い体重を肩越しに感じながら峰閣砦の踊り場に着地。首筋に黒猫の鼻先が付いて、少し擽ったい。
「「「「「シュウヤ様ァァァ」」」」」
ドッとした勢いの歓声が踊り場を席巻し、俺たちを一目見ようとレン家の魔族が押し寄せてくるが、峰閣守衛隊の斧槍を持つ厳つい甲冑部隊が俺たちを守るように周囲を囲う。
レン・サキナガの家紋が刻まれた旗も立った。
瞬く間に踊り場に簡易的な本営の陣地が構築される。
【煉極組】のお爺さんとお婆さんに組長ヨシタツたちと、黒鳩連隊の隊員たちも俺たちを守るように並んでいく。
レンやサシィが羽織るような美しい陣羽織を持った旗本らしき存在も現れるが、ゼメタスとアドモスたちもいるから近くには寄れていない。
と、峰閣守衛隊の方々が、
「「シュウヤ様たちにあまり近付くなァ」」
と発言し、黒鳩連隊の方々も、
「下がれ、偉大なレン様が慕われているシュウヤ陛下は、お前たちが気軽に触れるような存在ではない!!」
「下がれ下がれぇ~」
と連続的にレン家の魔族たちに発言し押し返している。
気軽に触れるとか、俺的には触れられてもいいんだが。
祭りは好きだ。そして、特に美女や女性たちには気軽に触ってくれて構わないんだがな。
が、レン家の文化もあるから合わせようか。
そして、黒鳩連隊隊長ソウゲンも監獄主監ルミコと共にいない。黒騎虎銃隊隊長シバもいない。シバは、先ほどの恐王ノクターの軍勢と対峙していた黒騎虎銃大隊と北方マニア馬兵団のところにいるはず、まだ【マセグド大平原】と【メイジナ大平原】の境目にいるはずだ。
しかし、北方マニア馬兵団の隊長さんやタクシス大砦のタクシスさんと会話しなかった。
一刻を争う戦争の場だから、仕方ないか。
そして、
「陛下、お帰りなさいませ――」
「主――」
「「――陛下!」」
「主――」
「「「陛下――」」」
ミレイヴァル、アドゥムブラリ、光魔騎士ヴィナトロス、光魔騎士グラド、シュレゴス・ロード、ナロミヴァス、流觴の神狩手アポルア、闇の悪夢アンブルサンは片膝の頭で床を突いて頭を垂れてくる。
皆、渋い面子だ。
アキサダも直ぐに頭を垂れてくる。
『ふふ、壮観なメンバーたち、神聖ルシヴァル大帝国の大眷属たちです』
『あぁ、神聖ルシヴァル大帝国がいつの間にかだよ』
『ふふ、閣下ったら、バーヴァイ城では皆のために宣言していたではないですか』
『それはそうだが、あれは流れだ』
『それだけでもいいんです。正義を成し皆を想う優しい気持ちは、しっかりと皆に通じています』
『あぁ、しかし、正義と言えるかな、アキサダを見るとパンのことを考えてしまう』
『パンは恨んでいると思いますが、皆を守るための行動だと理解できるはず、少々酷なことだとは思いますが』
『あぁ、大義親を滅する、大義を忘れて小威儀に滞ると語ったところでな……」
『閣下の知る諺の意味は難しいので……』
『あぁ、個人の利得よりも国家や君主に対して尽くすべきとされる道徳だが、この言葉は、君主や支配者が都合良く国民を統制することに使われる言葉の印象のほうが強くて、俺はあまり好きではない。前にも言ったが、今回は利で動いたと丁寧に説明はするつもりだ、現実に秘宝類を回収するつもりだからな』
『はい、正義の神シャファの眷属と推測される古の義遊暗行師ミルヴァの装備類は閣下が回収すべき品ですからね、しかし、パンにはアキサダたちに殺された商会の人々がすべてだったと思いますから……アキサダはわたしたちに味方し、涙を流しながら熊鍋を食べていましたが……やはり、許せる行為ではないです』
『あぁ、あの涙は本物だと思うが罪は罪だからな、そして、エヴァがパンのメンタルを見といてくれたら助かる』
『はい、わたしもパンを探して、個別に話をしておきますか?』
『そうしてくれると助かると言いたいが、これからギュラゼルバン討伐に向かうから、もしものために、左目にいてくれ』
『あ、はい』
ヘルメと念話をしつつ――。
胴上げされているレンとサシィと魔皇メイジナとマルアとエトアとアミラとエヴァとキッカと銀灰猫たちの近くに向かう。
キスマリとゼメタスとアドモスとイモリザの網サックのような銀髪と古バーヴァイ族の四腕戦士キルトレイヤと四腕騎士バミアルに胴上げされている。と近くで笑っていたバーソロンとヴィーネとキサラとビュシエは、俺を見てキリッとした表情に変化させると寄ってくる。バーソロンは軍人としての顔付きか。
明櫂戦仙女のニナとシュアノにペミュラスは、キサラたちの背後にいる。
先頭にいるバーソロンがリューリュとツィクハルとパパスを連れて、
「――陛下、恐王ノクターの大眷属エスパニュラなど、リューリュたちにも悪神ギュラゼルバンとの戦いと、恐王ノクターの別の姿ことなどすべての情報を伝えてあります」
「おう、ありがとう」
「はい!」
「「「はい!」」」
「「「ウォン!」」」
黒狼隊のリューリュ、ツィクハル、パパスも敬礼してくれた。
俺もラ・ケラーダの挨拶を三人に返した。
黒狼隊も<従者長>に迎え入れる予定だったな。
ケンとコテツとヨモギの黒狼は、挨拶するように鳴いていたが、魔皇獣咆ケーゼンベルスに押し倒されて腹を舐められては体のあちこちを甘噛みされると、黒狼ケーゼンベルス属と呼べる黒狼たちはじゃれるようなグルーミングが行われていく。肩にいる黒猫も少し前足を動かして、
「にゃ~」
とケーゼンベルスたちのじゃれ合いになったグルーミングに反応していたが直ぐに胴上げされている銀灰猫を見上げると、俺の横にきた犀花に頭部を向けていた。「ンン」と喉声を発した黒猫は犀花の鼻先と鼻キスを行う。俺も、犀花の頭部と、顎と首下のフサフサしている毛と硬い甲のような皮膚を触って撫でていった。
「ゼメタスとアドモス様ァァ、シュウヤ様が傍に来てますので下ろしてくださいましぃ~」
「ん、シュウヤ~、お帰り~ぼあぼあが凄い~」
レンとエヴァは皆も胴上げをされて楽しそう。
「おう、エヴァにレンに皆も新しい遊びを覚えたか」
「ふふ~」
「皆をもちあげ~♪」
ゼメタスとアドモスから噴出している黒と赤の魔力の風を体に受けて室内スカイダイビングを行っているように体が浮いている。
レンの和服が少し乱れていた。腰に差す魔刀が揺れていると薄紫色の帯から浮世絵風の鬼と龍の幻影が少し出ているが、その幻影もゆらゆらと揺れて淡い魔力を放つだけ、なんだが、楽しそうに見える。
太股に刻まれている『闘争:権化』と『鬼化:紅』は見えない。
とスカイダイビングのように浮くことが多いキッカとサシィが俺を見て、
「あぁ、宗主~わたしも胴上げされてしまった~」
「あ、シュウヤ! イモリザの銀髪は網の反動と、ぼあぼあとした魔力で浮力を得ている!」
キッカとサシィは胴上げされるたびに下からゼメタスとアドモスの魔力というか風の勢いを受けて体が少し浮いていた。
「――レン殿~承知いたしましたぞ!」
「――皆様、落下に気を付けてくだされ!」
「致しましたぞぉ♪」
ゼメタスとアドモスは魔力の噴出を止める。
イモリザは、網目状に拡がった銀髪で皆の落下を防ぐと、皆を床に下ろしていた。
まずはレンに、
「よう、ただいまだ」
「にゃ~」
「はい、シュウヤ様と神獣様、お帰りなさいませ、そして、【レン・サキナガの峰閣砦】と【メイジナ大平原】はシュウヤ様と神獣様たちに救われました。民を代表して改めて深く、感謝とお礼を申し上げます……本当に、ありがとうございました」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
とレンのお辞儀に合わせて、峰閣守衛隊と【煉極組】の方々が一斉に頭を上げてきた。
レンと皆に向け、
「おう、いいさ、では、ギュラゼルバン討伐に直ぐに向かう。黒狼隊とレンの眷属化は帰り次第の予定だと思っていてくれ」
「あ、はい。恐王ノクターの大眷属エスパニュラスの捜索にアキサダの秘宝は後回しですね」
「そうだ、監獄主監ルミコはどうしている?」
「大魔商人ラシカラと怪冥漁会ダバトカ・ラカンの三人を追跡中ですわ」
あぁ、バーソロン暗殺を狙った〝闇神リヴォグラフノ赤目札〟のアイテムを使った連中か。
旧神法具ダジランの指具とベリラシュの指を喰う追跡者と似たようなアイテムってことか。
バーソロンとエヴァたちが頷いた。
「それと、ハブラゼルの魔宿の客だったゴトウガと〝ルクツェルンの暦〟ゲームを暇だったらやると約束していたが、当分は無理だからキャンセルでいいと伝えてくれ」
「分かりました。魔獣商会ミヤビとハブラゼルですね」
「おう、エヴァが〝ルクツェルンの暦〟のカードゲームでゴトウガに大勝利し、その報酬として、ゼメタスとアドモスは大型馬のドールゼリグンと黒馬バセルンと大魔獣ルガバンティを数十ともらったんだ。で、今度は俺と〝ルクツェルンの暦〟で勝負したいとか言ってたが、」
「そうですぞ! 大型馬ドールゼリグン、名はヒョードルですぞ、今は愛盾・光魔黒魂塊と魔コイン力を用いた、<光魔ノ魂魄道>にて、グルガンヌ地方に送りました」
「ハイッ、我の大型馬ドールゼリグンの名はザレアドですぞ! そのザレアドは閣下の眷属になりたがっておりまする!」
ゼメタスとアドモスの発言に頷いて、
「眷属にできるか分からないが、今度、そのヒョードルとザレアドに<霊呪網鎖>か<水血ノ魂魄>を使用して、<血魔力>も送ってみよう。だめだったら済まん。が、それも今度だな」
「「ハッ!」」
そして、アイテムボックスから旧神法具ダジランの指具を取り出しながら、
「レンと皆もだが、大楼閣か、レンの私室に行こうか。パレデスの鏡の一つ、パレデスの鏡:十六面を、そこに設置してから、ギュラゼルバンの討伐に向かう」
「あ、なるほど、行きに旧神法具ダジランの指具を使用し、帰りには、二十四面体での帰還を想定しているのですね」
ヴィーネの言葉に頷いた。
「その通り」
皆も頷く。レンは俺に近付きながら懐から魔法の札を展開し、淡い魔法の空間を作る。傍にいたヴィーネとキサラとグィヴァたちを囲んだ。
小声で
「この魔法は、わたしたちの声が周囲に聞こえないようにする魔封小札の効果です」
「了解した」
レンは、俺が右手に持つ旧神法具ダジランの指具を見てから、
「合計二十四個のパレデスの鏡へと転移が可能な二十四面体。そして、ゴウール・ソウル・デルメンデスの鏡とバーヴァイ城の城主の間に設置したままの魔の扉のことは聞いています。魔の扉の鏡は、セラの塔烈中立都市セナアプアの地下にも通じている。【バードイン城】の城主の間と通じていますし、少し心配していました」
頷いた。
バーヴァイ地方の地図を見ながら、
「バーヴァイ城には、魔裁縫の女神アメンディ様と沙・羅・貂とエラリエースに<筆頭従者>チチル、<筆頭従者>ソフィー、<筆頭従者>ノノと、デラバイン族の軍とケーゼンベルス属の黒い狼たち、更に蜘蛛娘アキと配下のアチュードとベベルガに人造蜘蛛兵士たちがいる。更に、魔の扉の鏡の守護に<古兵・剣冑師鐔>のシタンも付けているから大丈夫だろう」
まだ【蜘蛛魔族ベサンの魔塔】と【ベサンの大集落】などが周辺地域にあるが……テーバロンテの恐慌支配が終わっ後は百足高魔族ハイデアンホザーと百足魔族デアンホザーなどと同じく纏まった軍の動きがあると行った報告は聞いていないから、他国と戦って他国の資源を奪うようなつもりはないということだろう。
「そうでした。魔裁縫の女神アメンディ様の加護があるのでしたね」
とレンは語ると、魔皇メイジナ様を見て、
「魔皇メイジナ様も神格が復活したら、【メイジナ大平原】の加護が復活するのですか?」
「何かしら復活するだろう」
「「おぉ」」
レンたちは喜ぶ。
「では、私室に行きましょう」
「おう、皆も行こうか」
「「「「「はい!」」」」」
「「「「承知!」」」」
「にゃァ」
「オゥ~ン」
と皆でぞろぞろと踊り場を進む。
レンは、
「皆、わたしたちは所用があります、解散です!」
「「はい!」」
「「「「えぇ~」」」」
「「「「そんな~」」」」
「シュウヤ様たちの顔をもっと見たい~」
「ヘルメ様の水を浴びたい~」
「華麗なヴィーネ様~」
「キサラ様ァァァ」
「アドゥムブラリ様、此方を見てぇ~」
アドゥムブラリも黄色い声援を受けて片手を上げていた。
まんざらでもない顔付きだ。単眼球の頃のエロい顔付きが見えたような気がした。
しかし、レン家の軍人以外の一般の方々はどんちゃん騒ぎをしたいようだ。レンは構わず前を歩いて、黒鳩連隊と峰閣守衛隊たちに、
「皆、通りが狭いので頼みます」
と指示を出した。
黒鳩連隊と峰閣守衛隊たちは、
「「「「ハッ」」」」
と迅速に動いて踊り場と階段に集結している一般のレン家の者たちを退け始める。
「皆の者、シュウヤ様たちの行動の邪魔をするな!」
「「「退け~」」」
レン家の一般の魔族たちは退いてくれた。
皆で、ぞろぞろと階段を上り峰閣砦の内部を進み、レンの私室に入り、囲炉裏が置かれた場所にまで移動して小休止。
そうしてから、
「皆、早速だがギュラゼルバン討伐に向かうとしようか」
「「「はい!」」」
「旧神法具ダジランの指具の中のベリラシュの指を喰う追跡者を使うのですね」
「ウォン! 主はそれで移動するとして、出撃するメンバーどうするのだ!」
「ご主人様に選んでいただきましょう」
ヴィーネは紅孔雀の攻防霊玉をキサラから譲られて、ムントミーと光魔ルシヴァル用の戦闘服に合わせたような小さい盾のような腕装甲を新しく装備していた。渋すぎる。ガドリセスと合いそうだな。
「ん、直ぐに帰るとは思うけど、今度の戦いも重要」
「そうですね、シュウヤ様……」
キサラは一緒に行きたいという顔付き。
蒼い双眸は少し潤んでいる。
小さい桃色の唇は可愛いからキサラを選びたくなる。
レンとアミラとマルアとイモリザとキスマリと黒狼隊とケーゼンベルスは囲炉裏の傍で寛いでいるからどちらでもいいようだ。
古バーヴァイ族の四腕戦士キルトレイヤと四腕騎士バミアルと光魔騎士グラドと光魔騎士ヴィナトロスとナロミヴァスと闇の悪夢アンブルサンと流觴の神狩手アポルアは端に立ったまま。
アキサダも近くにいる。
キッカとフィナプルスとアドゥムブラリと魔皇メイジナ様とビュシエとゼメタスとアドモスとシュレゴス・ロードが俺の前にいた。
「闘霊本尊界レグィレスのネックレスの中に皆を入れる前に、まずは、ここに――」
戦闘型デバイスからパレデスの鏡十六面を取り出し、設置した。
「はい! パレデスの鏡があれば直ぐに帰還が可能!」
「おう、相棒がいるから、どちらにせよ、帰りは直ぐだと思うが、【バードイン城】から【バードイン迷宮】までの距離間と違い、今回は土地勘が不明すぎるからな」
「「はい」」
「では、最初に闘霊本尊界レグィレスのネックレスのクリスタルの中に入ってもらうのは魔皇メイジナ様で宜しいでしょうか」
「あぁ、我から願おうと思っていた、ありがとう」
と魔皇メイジナ様から頭を下げられた。
六本の動きの内三本の腕を胸元に手を当ててお辞儀を行う。
その魔皇メイジナ様に、
「はい、では早速、入ってもらいます」
<闘霊本尊界術>を意識し発動――。
闘霊本尊界レグィレスのネックレスのクリスタルの中の数珠玉が自然と外に出ては、クリスタルと数珠玉から漆黒の魔力と<血魔力>が溢れ出ては一瞬で魔皇メイジナ様が漆黒の魔力と<血魔力>に吸収されるがまま闘霊本尊界レグィレスのネックレスの中に転移したように移動していた。
クリスタルの中にいる魔皇メイジナ様は素敵なフィギュアに見える。
「次は……」
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