千三百八十七話 ガンゾウとバビブルスとの激闘
バビブルスの巨大なタマネギっぽい提灯は一気に巨大化――。
頭上から巨大な底で俺の体を押し潰そうとしてきた。
<闇透纏視>を発動――。
バビブルスの鍋の底のような部分を凝視しつつ魔槍杖バルドークを立てながら退いた――。
重そうなバビブルスの速度は遅い――。
余裕の間で躱せた。
そのバビブルスは俺が先ほどまで居た地面と衝突し、ドッとした重低音を響かせる。
人の顔を表面に持つバビブルスの下半分が地面に埋没し、周囲の地面は波のようにうねり盛り上がると、その一部が割れながら土の礫となって周囲へ飛び散った。
衝撃波も発生――。
『閣下!』
『大丈夫だ』
衝撃波で髪がオールバックとなる。
礫は己の発した魔力で弾き飛ばした。
衝撃波と礫を防ごうと、左目から出てくれた液体状のヘルメは左目に戻る。
「左右の目に魔法生命体を飼っている、それは精霊か」
ガンゾウが指摘。
「そうかもな」
と答えた。
ガンゾウは相棒の触手骨剣を避けまくっている。
そんな状態で、此方のゼロコンマ数秒もなかったであろう瞬間のヘルメの動きを把握していた。
凄まじい動体視力の持ち主がガンゾウか。
見知らぬ魔神の一柱だったらどうしよう。
そして、目の前のバビブルスの体と言えるか分からない、タマネギっぽい提灯の素材は、タングステンのような金属系統かな。
未知の魔鋼が融合され、硬度が異常に高い金属と予想。その巨大な提灯のバビブルスは、
「うるぼろ、ぼるぼろ、うるぼろぅ~」
と不気味な言葉を発しつつ――。
提灯の体から水蒸気的な魔力を大噴出させる。
提灯の表面に水蒸気的な魔力が付着、展開された。
<魔闘術>系統を纏ったんだろう、と思った直後――。
その水蒸気的な魔力を纏った提灯部分の金属部位が無数に伸びつつ先端が刃状に変化すると、根元の金属が切り離されると、先端の金属の刃が勢い良く飛来してきた。
――俄に盾代わりに大きな<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を前に動かした。
ヴィーネとキサラと銀灰虎が守っている罰夜組ガルボンドと赤髪のラカトに大型馬のドールゼリグンと珠幻会のアヤコさんとチバさんの守りが薄まるが仕方ない――。
大きな駒の<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>が刃状の金属を防ぎまくる。
ドドドドッ重低音を響かせまくった。
幸いガンゾウとバビルスの興味は俺と黒虎だけのようだ。が、そう見せかけている場合もあるか。
バビブルスは、
「うるぼろ、ぼるぼろ、うるぼろぅ~」
と、奇声を<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>の向こう側から響かせてくる。
奇声を発したバビブルスは<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>で見えない。
そのバビブルスは提灯の体の一部を刃に変えて、射出していたが、それを止めた。
構わず<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を直進させ、巨大な提灯のバビブルスに衝突させた。
「うげぇアァ、げぇ、これに当たると魔力が吸われるのかよ、ぬおぉぉ――」
<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>とぶつかったバビブルスはそんなヘンテコな叫び声を発して後退していく。金属の提灯だと思うが、人の顔の金属面には痛覚がある?
不思議すぎる生命体がバビブルスだ。
と<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>の手応えが減った。大きな駒のような<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を消した。
バビブルスは提灯の体を小さくさせていた。
ガンゾウの左手前に転移している。
手前のガンゾウは黒虎の触手骨剣を避けつつ――持っている長い魔杖を振るい突いて、触手から出ている骨剣を弾いている。
「ンンン――」
黒虎は体から更に無数の触手を出す。
先端で乙の字を宙空に描くように向きを一斉に変化させると獲物を狙う蛇の如くガンゾウへと無数の触手を直進させた。
ガンゾウは宙空に浮かばせていた眼球と、地面に展開していた魔法陣から、魔力で構成されている柱のような物を発生させて、伸ばし、相棒の触手骨剣に衝突させていく。
俺も《連氷蛇矢》を数十と、ガンゾウに放つがガンゾウには当たらず――。
《連氷蛇矢》の一部は先ほどと同じく眼球に吸い込まれて消えた。
魔力の柱のような物と衝突した触手骨剣は一瞬止まる。
が、直ぐに魔力の柱は砕かれ破壊された。
黒虎の体から発生し、マシンガンのように繰り出され続けている触手骨剣のほうが圧倒的に速く強い――。
ワンクッション、ツークッションの盾代わりとなった魔力の柱――。
ガンゾウも素早い。
魔力の柱の障壁は、ゼロコンマ数秒の僅かな時間を稼ぐだけでガンゾウにとっては十分らしい。
そして、そんなガンゾウと魔線で繋がっている提灯のバビブルスは時折、ガンゾウが持つ魔杖に引っ掛かっては、ガンゾウが振るう勢いに乗じて、
「うるぼろ、ぼるぼろ、うるぼろぅ――」
と呪文的な言葉を放ちつつ相棒の触手骨剣と俺が放つ《連氷蛇矢》や<鎖>と衝突を繰り返した。
ぶつかる度に、火花と硬質な音が響く。
「いてぇぇ――」
火花を散らす提灯のバビブルス、痛いようには見えないが、痛いようだ。
ガンゾウが持つ長い魔杖と、バビブルスの提灯に、<鎖>や《連氷蛇矢》に触手骨剣が衝突してもあまり通じない。
触手骨剣をも弾き返している。
ガンゾウは地面から伸びた柱のような物の天辺を、片足の爪先で突いて、跳躍し、飛来した相棒の触手骨剣を簡単に避ける。
ヴィーネも隙を見て翡翠の蛇弓から光線の矢を放つが、ガンゾウは八つの眼球を光らせると、光線の矢を避けていた。
「ほっほっほ――」
魔杖を振るい、引っ掛けていたバビブルスの提灯を離す。
と、ガンゾウは魔杖を己の八つの眼前に縦に構えながらブツブツと呪文を唱えて分身体をまた左右に生み出した。
分身体は二体と本体の三人となったガンゾウに相棒の触手骨剣が向かう。
本体のガンゾウは触手から出た骨剣を避けてから魔杖を横に振るう。
他の触手骨剣を、数度魔杖で叩き弾きながら後退していく。
分身のガンゾウはあっさりと貫かれて消える。
ガンゾウの本体は斜めに上昇し、隣の建物の壁に両足を付けると――。
その壁を異常な速さで、しゅたたたと、走りながら頭部からイボイボを生み出し、相棒と俺にヴィーネにも、そのイボイボを飛ばしてきた。
イボイボは気色悪い茸のように毒の胞子のようなものを周囲に発生させているから直撃は避けたい。
イボイボを<鎖>で迎撃――。
そこに、
「槍使い、俺がいるのを忘れるなよ――」
と言ったバビブルス――。
タマネギっぽい提灯を横から突進させてくる。
魔槍杖バルドークを左横へと振るい上げた<龍豪閃>で、俺に迫ったバビブルスの提灯をぶっ叩いた。
「いってぇ――」
と叫びながら吹き飛んでいく。
そのバビブルスに向け――腕先から<光条の鎖槍>を五発射出させた。
と体を小さくし二発の<光条の鎖槍>を避けると、ガンゾウを頼るように巡る。
ガンゾウの魔杖から放たれた魔紋で<光条の鎖槍>は魔法が解体されるように分解された。
と、バビブルスは、
「ガンゾウ、さすがだ――」
と叫ぶと、再び俺の前に転移してきた。
タマネギっぽい提灯を大きくさせながらのボディプレスの攻撃を繰り出してくる。
先ほどと同じ技か――。
バビブルスの巨大な提灯の人面部分を<血龍仙閃>の紅斧刃で切断を狙うが――。
バビブルスの提灯の表面は紅斧刃の形に凹んだだけで「いてぇ」と叫び吹き飛んでいく。
遠くに離れたバビブルスの提灯からキィンと甲高い音を響かせてきた。
三角錐のタマネギと似た提灯は硬い。
直ぐに<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を思念で操作――。
そのバビブルスの背後を狙う。
が、バビブルスは宙空で横に回転しながら横へと移動し<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>から逃げていく。
硬いバビブルスは、タマネギっぽいが、スライムにも見えるかな。
三角錐っぽい頭だ。
そのバビブルスの提灯の中身は<闇透纏視>である程度見えているが、魔力の流れは普通の魔族ではないからあまり意味がない。
そして、頭が異常に大きいガンゾウのほうは相棒の触手骨剣を避け、魔杖を振るい回し続けている。
そんなガンゾウの異形な体を<闇透纏視>で見つめるが、魔力の流れは分からないし、読めない。
バビブルスは提灯の体を小さくさせて、<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>から逃げた先で、厳つい顔の部分を俺に向け、
「――八咫角と文字が浮かぶ魔法の盾に、魔力を吸わせ続けて、お前を強化させるとかごめんだぜ? だからまずは、潰れろや――うるぼろ、ぼるぼろ、うるぼろぅ~」
と言いながら前転し転がってきた。
<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を消し、前転してきたバビブルスの提灯に向け<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を目の前に再出現させた。
「げっ」
バビブルスの提灯は跳ねた。
<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>の頂点を蹴るようにバビブルスの提灯は提灯の底を衝突させると、跳び箱でも行うように、<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を越えてきた。
マジか、バビブルスの提灯の機動が面白い。
が、面白がってはいられない――。
<闘気玄装>を強めて<ルシヴァル紋章樹ノ纏>を発動。
<闇透纏視>でバビブルスの魔力溜まりを把握――。
丹田を中心に二つの<魔闘術>を練るがまま――。
<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を消した。
後退するように降下し、斜め前に移動――。
俺がいたところの地面に、巨大な提灯バビブルスが突っ込む。
――ズドンッと爆弾が爆発したように地面が陥没。
その巨大な提灯バビブルスは俺を追うように横回転から逆回転を、その場で行う。
独楽的で戦車的な不思議な機動で俺に直進してきた。
<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>をその前に出した。
巨大な提灯バビブルスと<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>が衝突。
「チッ――」
魔力を得たが巨大な提灯バビブルスは変な回転を繰り返して、また<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を飛び越えてきた。
挙動が激しくなっている。
<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を消した。
しかし、バビブルスと奇怪なガンゾウがヴィーネたちに興味がないと分かって少し安心感を覚えた。
ヴィーネも翡翠の蛇弓からの追撃を止めていた。
攻撃しなければ、反撃がないと理解したからだろう。
だが、何が控えているか分からない以上は氣を配る。
バビブルスの提灯野郎は、眷属ごと摘む、とか言っていたからな。
<武行氣>を活かすように浮遊しながら後退し、魔察眼、掌握察を繰り返し<闇透纏視>も使う――。
「――逃げているだけかァ」
バビブルスは地面を転がり続けて俺を追う。
通りには他の魔族はいない、良かった。
俺を追うバビブルスが通った跡が酷い、凹凸状に陥没していた。
バビブルスは普通に浮いたまま直進してくればいいと思うが――。
と着地して、
「では、待つとしようか、提灯野郎バビブルス、来いよ、今は逃げないぜ、数秒後の未来は分からないが……」
と誘う。
<経脈自在>を発動――。
体内の魔力を調整し、片方の肩を落として魔力を少しだけ垂れ流し体内の魔力操作のバランスを崩したように見せかけた。
「ハッ、大きな駒はどうした? あれほどのマジックアイテムだ、相当に神経を集中するだろうからな! お? 魔力切れか? うはは、ペチャンコにしてやる――」
バビブルスが叫びながら回転し迫る。
そのバビブルスに向けて前傾姿勢で突進――。
左足で地面を踏み込み、腰を捻りながら右手が握る魔槍杖バルドークを前方に突き出す<血穿>を繰り出した――。
魔槍杖バルドークの穂先は人面の鼻の部分を潰すが、止まる。
ドガッと重低音を響かせた。
魔槍杖バルドークの<血穿>は通じないか。
硬い鋼と同じぐらいの硬度だと思うが、軟らかさもあるようだ。
巨大なバビブルスの前転は止まると、鼻の部分を修復し、
「いてぇが、それだけか? そんな針で突いたようなか弱い攻撃では、俺を貫くことはできねぇぜ――」
バビブルスが人面部分を少し膨らませて嘲笑してくる。
応えるように、
「そのようだな」
と笑顔を見せた。
すると魔槍杖バルドークの柄に浮かんでいた『呵々血萌』は消えた
気にせず<龍神・魔力纏>を発動――。
バビブルスとガンゾウを見やってから、
「やはり逃げるかな――」
とバックステップで後退。
「待てや、ガンゾウのために、お前をミンチにする――」
と言いながら俺を追い掛けて来るバビブルスの提灯。
タマネギの頂点と似た部分が地面に触れると少し跳躍したように前転となっていた。
右手の武器を霊槍ハヴィスに変更――。
左手に神槍ガンジスを召喚――。
バビブルスを待つ。
「ぬ――」
ガンゾウの魔声が響く。
相棒の触手骨剣に魔杖を当て弾いていたガンゾウだったが――。
俺の二槍の構えと<魔闘術>の強まりと<龍神・魔力纏>に気付いたのか俺に直進――。
更に、尋常ではない速度で飛来してきた。
槍圏内の間合いを詰める前に転移的な速度まで速度を上昇させると、瞬時に、俺との槍圏内に入り魔杖を左から右へと振るってきた。
間合いを詰めてくる速度が異常だったが反応はできる。
そのガンゾウに向け――。
<超能力精神>を意識。
<夜行ノ槍業・弐式>のカウンターなどを用いた戦いを予想。
が――巨大な人面型の提灯バビブルスも横に回転しながら俺に近付いてくるから止めた。
バビブルスの提灯は体の一部を刃状に変化させる。
それを伸ばしてきた。
大きな<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を出して防御に回すか?
「にゃごあぁ――」
と黒豹が口から紅蓮の炎を吐いた。
巨大な人面型の提灯バビブルスとガンゾウへと紅蓮の炎が向かう。
それはレイピアの刃のように細い紅蓮の炎で、速い。
「うげぁ――」
バビブルスの提灯と紅蓮の炎と衝突――。
衝突面が溶けると、瞬く間に周囲の金属も溶けていく。
焼けただれ提灯の形を崩したバビブルスは横に回転。
ガンゾウは「ぬお――」と言って左斜めに側転で相棒の炎の直撃を避けながら逃げていく。
「相棒、ナイスタイミング――」
「ンン――」
相棒は太い触手を俺の近くに寄越す。
両手の武器を消しつつ、その太い触手を踏み台にして蹴った。
即座に横へ跳で逃げたバビブルスの提灯に向かう――。
宙空で<魔闘術>系統の<滔天仙正理大綱>と<黒呪強瞑>を発動――。
金属のような硬い表面が溶けているバビブルスの形は提灯とは、ほど遠い形となってタマネギっぽい姿ではない。
そのバビブルスとの間合いを詰めた直後――。
右手に魔槍杖バルドークを召喚――。
左手に神槍ガンジスを召喚。
『ヘルメ、グィヴァ準備をしておけ』
『『はい』』
そのまま武槍技の<魔雷ノ風穿>を繰り出した。
心の内に闇雷を得るがままの紅矛と紅斧刃が巨大な提灯バビブルスの中央に突き刺さる。
とバビブルスは「ぐえぁぁぁ」と痛がる声を発して、仰け反って、魔槍杖バルドークから抜ける。
提灯とも呼べない金属体のバビブルスは、風船から漏れた空気のように激しい音を立てながら逆回転しつつピンボールが跳ね返ったように通り向かいの壁と激突し、壁を突き抜け、建物の内部の内装を破壊しては床を貫き地面にめり込んでから止まった。
振動し燻っているようにも見えるバビブルスの塊、もう提灯やタマネギの形には見えない。そんなバビブルスの塊の中央には、大きい円状の孔がある。<魔雷ノ風穿>が貫いた孔だ。
<闇透纏視>で、その孔を注視すると、心臓部らしき魔力の源を見つけた。
が、そこから、しゅうしゅう、じゅわわ、と異質な音が響く、周囲が渦を巻くと修復をしようとしていた。させない――。
右手の魔槍杖バルドークをコグロウの大針に変化させた。
<握吸>を実行。
そのまま<仙魔・龍水移>を実行し、破壊された建物の内部に転移し、バビブルスと間合いを一瞬で詰めた刹那――。
コグロウの大針をバビブルスに突き出し<闇ノ一針>を繰り出した。
バビブルスの提灯にコグロウの大針が突き刺さる。
<闇ノ一針>効果の印が、バビブルスの提灯の体中に発生し、闇の魔力粒子が雨霰とバビブルスに降りかかった。
『ヘルメ、上に出てガンゾウを牽制しろ』
『はい――』
左目から美しいヘルメが出るのを見ながら――。
コグロウの大針を霊槍ハヴィスに変化させた。
次の瞬間、左手の神槍ガンジスを見ながら<血魔力>を送りつつ、
『<闇雷想腕>――』
『はい――』
右目から稲妻状の刃と腕のようなモノに変化している闇雷精霊グィヴァが出て、神槍ガンジスに移るのを感じながら<闇雷・一穿>を繰り出した。
そのまま、動けないバビブルスに方天画戟と似た穂先が向かう。
「ま、まてぇぇ――」
俺自身が闇雷の槍となったような神槍ガンジスの<闇雷・一穿>がバビブルスの提灯に突き刺さる。
周囲にイナズマの印が発生。
方天画戟の周囲にも稲妻状の刃が点滅しながら出現し、バビブルスの提灯を貫いて心臓部を穿った。
バビブルスの提灯は一瞬で消滅――。
凄まじい勢いで魔力を得た。
<闇雷想腕>だったグィヴァが神槍ガンジスから離れながら頭上に向かう。
その頭上から、
「『我のバビブルスが倒されるとは……』」
ガンゾウの思念と言葉頭上から響いた。
ガンゾウは、ヘルメと相棒が牽制しているが、余裕の間で避けている。
続きは明日。
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