千百九十三話 護符の鑑定結果と霊湖の水念瓶
2023年8月16日 6時57分 バスケ風のヘルメの動きを追加
ラムーは、片手に握る霊魔宝箱鑑定杖に魔力を込めた。
先端の灰銀色の水晶が輝くと、そこからビームのような魔力が放出され、レイブルハースとペマリラースの護符に向かい当たる。ビームを受けた護符は煌めいた。
ラムーは直ぐに頷く。
ラムーの眼前に霊魔宝箱鑑定杖と連結しているようなホログラム的なウィンドウの画面が出現しているんだろうか。
ラムーは、
「はい。護符の名は皆さんが知っていたように、〝レイブルハースとペマリラースの護符〟です。神話級、装備した状態で魔力を通した者が三十魔刻、身に付けると、正式に護符の使い手として護符に認証されるようですね。復活したレイブルハース様とペマリラース様と通じ合える可能性があると、出てます。効果は、傷が自動的に回復するとあります」
「「おぉ」」
「ん、聞いていたことより、情報が多い。ラムーは凄い」
エヴァの言葉に後、ヴィーネが、
「イノセントアームズに誘いたい人材だ。そして、三十魔刻とはセラの三十時間と同じか」
と発言。ラムーは、
「イノセントアームズ……そして、セラに渡ったことがないので詳しくは言えませんが、はい。魔界の一日は三十魔刻です。時間ともいいます」
と語る。魔族たちは隣にいる者同士で、
「回復か……」
「不死の護符ともよべる?」
「あぁ、回復能力を得るのと同じだろう」
と語り合う。次の品が気になっている魔族とデラバイン族も多い。
時間を魔刻とも言うのか。
魔界セブドラにも宇宙はあるようだが、太陽は見えないから、太陽系第三惑星の一年を約三百六十五日とする太陽暦や、月の満ち欠けの周期とする暦の一年を約三五四日とする太陰暦は使えないだろう。
セラだと、陽夏=夏、金牛=春、枯秋=秋、厳冬=冬。それぞれが九十日。
セラも地球も、太陽のまわりをハビタブルゾーンの範囲で公転しているが……。
魔界セブドラは惑星のような球体ではなく、神界セウロスとの境目もあるようだから平たい世界なのかも知れないな。
そう思考していると、キサラは俺を見て、
「鑑定結果は、増えていますが、事前に聞いていたのと同じですね」
「おう、レイブルハース様は『それは〝我と妻の護符〟だ。装備している者が傷を負った場合、傷が自動的に回復する。最初に魔力を送り一日身に付けると、正式な使い手として認識する』と語っていた」
「はい」
「ふふ、霊魔宝箱鑑定杖と共に<霊魔鑑定師>の自信になります」
「一日装備する必要があるが、回復能力が上昇するのは良い」
「はい、欠損なども回復してくれるなら高祖吸血鬼級の回復能力を得ることに」
「ん、回復能力がない方々には喉から手が出るほど欲しがるアイテムだと思う。あ、実験体一号と二号に魔手術を受けていた魔族たちに装備してもらう?」
「どうだろう……無理に回復するよりも様子見かな。魔手術に錬金術師と薬草師などに聞いたほうがいいと思う」
「回復する行為が、体に毒となってしまう懸念があると言いたいのですね」
ヴィーネの言葉だ。
頷いた。皆がヴィーネと俺を見る。
「あぁ、回復が、回復してはダメな場所まで及んだ場合を考えた。これは考え過ぎかも知れない……」
「あ、ううん。回復することで、違う部分まで回復しちゃって、体の内部がおかしくなる可能性は十分にあると思う。シュウヤはよく気がつく!」
エヴァの明るい言葉に頷いた。
バーソロンが、
「はい、体がつなぎ合わされている魔族たちは今動けている。喋る器官はありませんが、神経が通っている状態ですからね」
と発言。
頷くと、キサラが、
「推測ですが、実験を何重と受け続けた体が、あのつぎはぎの体。実験体一号と二号も同様に。その体に〝レイブルハースとペマリラースの護符〟を装備してもらっても、元の体には戻るとは到底思えない。ファウナの<惚駑香>が効いて安静となってますが、回復魔法で悪影響は、皆さんが言うように可能性はある。あえて、実験という名目で装備してもらうのも、アレですからね」
その発言に、皆が頷いた。
ビュシエが、
「眷属化を行っても、元通りにはならないでしょう。元の魔族が吸血鬼系統なら可能性は僅かにあるとは思いますが……うーん、あそこで生かされていたつぎはぎ状の魔族たちです。何かしらの高度な<魔手術>を受けていた。観察&採集されていた実験体だと思いますから、難しいと思います……そして、<従者長>化した場合も、良くて、つぎはぎの体のまま、強くなるだけかと、悪い場合、他の神々の因子、諸侯、呪いの影響、魔印が作用し、体が爆発など起きるかも知れない」
ビュシエが怖いことを語る。
フィナプルスとミレイヴァルと光魔騎士ファトラと光魔騎士グラドは沈黙。
アドゥムブラリがこの場にいたら、何か知見があったかもだが……。
イモリザは魔獣アモパムと一緒に魔獣アモパムが造り出した毛玉を棒で小突くように、黒い爪でツンツクツンをして遊んでいた。
黒猫と銀灰猫も片方の前足で、毛玉をおそるおそる触ろうとしている。
ムクラウエモンは相棒たちとの戯れの遊びを離脱して俺の前の机の上に乗って此方を見ていた。
皆の話を聞いているムクラウエモンの魔蛙の瞳は両生類その物。
他の魔族たちの何人が、その遊びに入りたがっているように見ている。
和むが相棒たちの空気感と俺たちの空気感はまったくの逆だ。
シュール。と、エヴァは少し悲しそうな表情を浮かべた。
皆も少し表情を暗くした。
二階にいる皆には見せられない表情だが、それは俺も同じかな。
なんとかしてあげたい。
だが、体がつぎはぎ状の魔族たちはヘルメの<珠瑠の花>の補助を断って歩いていた。
自分たちで歩く、歩こうとしている方々だ。
独自の考えがある可能性が高い。
<邪王の樹>で補助具を作っても余計なお世話になるかも知れない。
だが、造るだけ、車輪的な補助具は幾つか作っておくかな。
本音を言えば、メンタル面で傷つけない範囲で平和に過ごしてほしい。
そして、つぎはぎの体が強みになるように……、
「塔烈中立都市セナアプアの上界の七草ハピオン通りに事務所を構えている錬金術師マコトに頼むってのもいいかもな」
と皆に提案。
「あ、はい。マコトの魔手術は相当なモノですから、いい案かと。<従者長>カットマギーの手足はマコトから魔手術を受け、無事に鬼婦ゲンタールの手足を得ている」
「はい、カットマギーは魔剣アガヌリスを得て<魔甲屏風>と<血鬼婦蹴刀ゲンタール>のスキルを獲得し、完全に己の新しい手足として成長を続けている。重要な戦力となった」
ヴィーネとキサラは賛成してくれた。
マコトの魔手術の腕は本物だ。
すると、今発言したばかりのキサラが、
「ですが、魔界王子テーバロンテや魔歯ソウメルにベートルマトゥルが行っていた魔手術ですよね……」
被害を受けた魔族たちも同じ魔手術で実験されていたトラウマがあるか。
錬金術師マコトも倫理はぶっとんでいるだろうと予測。
過去、マコトは、
『すみません。プルアは対転生者用戦闘メイド。ライカンスロープの血の因子と、魔界王子ライランの血の因子に、正義の神シャファの戦士だったオンバ・サロバ・ブーの血の因子が入っていますので』
と色々な対転生者用戦闘メイドを紹介してくれた。
事務所には色々なメイドさんがいた。
マコトは生命体のようなホムンクルスを造れる。そんなことを考えつつ、
「……あぁ、言いたいことは分かる」
「はい、わたしたちが善かれと思っていても、それは一方的な見地。魔族は魔族特有の文化がある。内面は大きく異なることも考えなければいけません」
思いやりのある言葉を言ったキサラは、エヴァをチラッと見た。
エヴァも『分かってる』という表情を浮かべた。
<紫心魔功>か。
善と悪の心の判断は中々難しいが、エヴァなら任せられる。
そのエヴァは微笑みながら、俺を見て、
「ん、二階の皆はわたしに任せて、皆に、特にバーソロンとシュウヤに相談すると思う」
「分かった」
「はい」
後は、ポーション造りのマスター的な大魔術師ケイ・マドールにも頼めるかな。
が、まだ魔塔ゲルハットには戻っていないかな。
大魔術師アキエ・エニグマが魔塔ナイトレーンに幽閉されている魔術総武会の問題は【魔術総武会】の本会議が関わっていると予想できる。
もう一人対処ができそうな人材はクナ。
今頃は、ペルネーテ帰りでセナアプアか。
ペルネーテでスロザに鑑定してもらっているか。
副長メルやラファエルたちと一緒かも知れないクナにも相談したいところだ。
そう考えたところで、
「この護符は一旦預かろう」
「「「「はい」」」」
「了解です」
「ん」
「閣下が装備して、レイブルハースの装備セット効果を狙うのもありです」
「そうですね、シュウヤ様は強敵と戦うことを好む。回復能力が一瞬で上昇するのなら、シュウヤ様が装備することが、わたしたちの強みになる」
ヘルメとキサラの言葉に頷いた。
が、俺は槍使い、武術で強くなりたい。
そして、皆には死んでほしくないからな……。
「そうですね、〝ボシアドの恩讐〟などを入手した時と同じです。元々シュウヤ様とロロ様がいたからこそ入手できたアイテムなんですから」
ロズコの語りに魔族たちが、
「「「「あぁ」」」」
「「「そうですな」」」
「「「おうよ!」」」
と合わせてくる。
「げろげろ、げろげろー、げろげろ~(主が装備すればいいんだ。全員それで納得する。それか、主が直に、だれかに与えると明言すべきだ。だいたいレイブルハースは主だからこそ、その褒美を出したんだぜ)」
ムクラウエモンの語りはごもっともだが、よりよい選択をしたいじゃないか。とは言わない。
〝レイブルハースとペマリラースの護符〟を戦闘型デバイスに回収した。
「ハルホンク、ガ、ゼンブ、タベル、ゾォイ?」
「それもいいかも知れない。だが、食べてもらうのは、すべてを鑑定して終えてからだ」
「ングゥゥィィ!!」
と肩の竜頭装甲が喜ぶ。
更に、右肩の竜頭の装甲を消す。
と、左肩に転移。転移しながら蒼眼をピカピカと輝かせていくから、綺麗なネオン的な軌跡が宙空に発生した。
また右肩に転移しては、また左肩に転移を繰り返す。
「「「「おぉぉ」」」」
「あんだぁ」
「なんだぁぁ」
「ひぁぁ」
「あわわ、目が回る~」
「ふふ、面白いですが、竜の頭が分裂している新技に見えます」
「特異的な魔法!!」
魔族とデラバイン族たちが俺の両肩を見て、驚いている。
ろれつが回っていないのはビートンさんかな。
【グラナダの道】の面々もそれぞれに肩の竜頭装甲のこととアイテムに関することを語りながら甲冑から金属音を響かせる。
肩の竜頭装甲は何回も転移してから口と鼻の部分から盛大な魔息を噴出させつつ
「ングゥゥィィ……」
と、鳴き声を発した。
魔力を無駄に消費したのか、疲れたハルホンクちゃんが面白い。
エヴァとヴィーネは笑っていた。
が、魔族たちは呆気にとられていた。
そんな皆が静まるのを待ってから、
「ラムー、次の品を頼む。〝霊湖の水念瓶〟かな」
「はい、では――」
ラムーは霊魔宝箱鑑定杖を〝霊湖の水念瓶〟に向ける。
霊魔宝箱鑑定杖に魔力を送るラムー。
先端の灰銀色の水晶と柄に飾りが輝いた。
そこから出た魔力が〝霊湖の水念瓶〟に当たる。
と、ラムーは霊魔宝箱鑑定杖を上げた。
「名は、霊湖の水念瓶。神話級。『水』、『霊湖の水よ』、『吹き荒れよ』などを言うか、念じると、霊湖の水念瓶に内包されている【レイブルハース霊湖】の水が水念として放射口から放出される。大概は水属性の攻撃のようです。<水晶魔術>と連動などがあるようですが、使い手に左右されるようですね」
「「「おぉ」」」
「レイブルハース様も同じようなことを言ってた」
「またも神話級!」
「……【レイブルハース霊湖】を扱えるようになるということですね」
「そうだな。攻撃用か防御用か。早速使ってみるか、皆もいいかな?」
「「勿論です」」
「「「はい」」」
「妾たちに水を飛ばすのダ!」
「え、沙だけにしてください」
「羅、こちらに避難していましょう」
「な、羅と貂、妾をおいていくな!」
「見たいぜぇぇ」
「ふふ、楽しみ~」
「霊湖の水念瓶、楽しみです~」
「げろげろ、げろげーろ!! (おう、主が【レイブルハース霊湖】の水を出すところが見たいぞ!!)」
「ふむ。巨大な貝殻のような水筒にも見えますな」
「はい、表面は硝子、クリスタルですから非常に綺麗です」
「興味深い!」
と、皆が感想を言っている間に霊湖の水念瓶を持った。霊湖の水念瓶の放射口に注意しつつ――。
「皆、水が出るかもだから、ちょい、横に、ずれてくれ」
と言うと、「「「はい!」」」とロズコとボクっ娘エトアたちが横に移動してくれた。
デラバイン族の兵士たちも素早く後退。
バーソロンとフィナプルスとビュシエとヘルメは空中に浮遊。
キサラとヴィーネは俺の真横に付いた。
魔力を通すと、大きいクリスタル状の瓶の中に入っている液体が煌めく。
サファイヤブルーとインディゴブルーとセルリアンブルーとブルー系統に変化していく。
水が出る方向はあまり人がいない方向で、守りを意識。
そのまま、
「霊湖の水よ!」
と、発言した直後――。
霊湖の水念瓶の先端からサファイヤブルーを基調とした煌びやかな極彩色豊かな液体がフラワーオブライフの形で噴出し――一部が外に拡がり、一部の液体が俺の口に付着!?
驚いたが、別段に空気を失うとかではない。
口が水となった感覚。不思議だ。
外に出た液体は森羅万象を意味するような神聖幾何学模様を描きつつ、俺を守るように周囲に展開された。立体的な幾何学模様の波紋が起きている。
立体的な模様は、正四面体、正六面体、正八面体、正二十面体、正十二面体が組み合わさったプラトン立体に曼荼羅のような形にも変化するが、基本はフラワーオブライフか。
円と円の重なりのフラワーオブライフか。
地球の古代エジプトを想起した。
古代エジプトのエジプト神話に登場するオシリス神復活の地、アビドスの古代寺院の遺跡『オシレイオン』にも似たようなフラワーオブライフの紋様は刻まれていた。日本の麻の葉模様など、世界中の古代文明には発見されていたな。
向日葵のようなフィボナッチ数列に螺旋と黄金比とも共通し、DNA情報を持つ図形や生命の源の意味があるとか、周波数や振動にも関係している。
「綺麗です!」
「閣下の口と液体で霊湖の水念瓶が繋がったことで、閣下の魔力が増えたように感じます、素晴らしい!」
『ふふ、水の模様が素敵です……生命と愛の神秘を表しているようです』
たしかに。右目にいる闇雷精霊グィヴァに頷きつつ、
「『皆、俺の水が口に付いたが、皆には、え? これは……』」
おお? 普通に喋ったつもりだったが、俺の言葉に、口に付いた【レイブルハースの霊湖】の液体が呼応したのか、液体の形も様々に変化。
周囲に防御層を造り上げていた液体も俺の発した音波の影響で形を変化させていく。
それは周波数ごとに形が変化するクラドニ図形を思わせる。と、立体的な幾つもの幾何学模様となるや否や、言葉から生命を得たようなフラワーオブライフの形となった。
そのフラワーオブライフの形はパッと煌めきながら花火的な水飛沫となって周囲に散る。
水飛沫は、曼荼羅を宙空に描きつつ消えた。
俺の口に付いていた液体は霊湖の水念瓶の中に戻る。
ピコーン※<水念把>※スキル獲得※
おお、スキルを獲得!
一瞬で、周囲のデラバイン族の兵士の何人かが倒れた。
「「ぁん」」
「「きゃぁ」」
「「「「「ええ?」」」」
「ご主人様、今、念話を?」
「神意力を有した印象ですが……少し気持ちが良かった……」
「血文字に感じましたが」
「あれ、俺たちの心にも?」
「ふふ、閣下の愛を感じました。兵士たちは感極まって倒れた兵士もいますね」
「「おぉ、シュウヤ様の愛が胸にズキュンときたぞ!!!」」
テパ・ウゴが大興奮してしまったぁぁ。
筋骨隆々なテパ・ウゴが胸筋をブルブル揺らしながらアピールしながら前進。
直ぐにヘルメが俺を守るように水飛沫を発しながら防波堤と動いてくれた。
ヘルメは、俺の位置を把握しつつマッチアップゾーンディフェンスを敷く。
バスケのボールでドリブルをするようなテパ・ウゴの二つの頭部の視界を防ごうとして右手を挙げている。そのまま少し重心を下げたヘルメは、
「ふふ、テパ・ウゴ、閣下の下には行かせません」
「「んんぬぅぅ、精霊様の動きは読めない!!!」」
テパ・ウゴは左に右に体を動かすが、ヘルメも体を前後左右に対応。
俺に近付こうとドリブル突破を狙わんとしようとしている面白いテパ・ウゴの動きに合わせたヘルメも楽しそうに動く。
バスケ風の応援のディフェンス、ディフェンス、ディフェンス! と応援したくなった。ナイスだヘルメ。
さて、皆に、
「〝霊湖の水念瓶〟を使った直後に兵士たちが倒れたが、あれは、<水念把>の影響だろう。新しく獲得した」
「「おぉ!」」
「まぁ! 神意力を有した念話と、周囲の煌びやかな模様の液体防御層は、【レイブルハースの霊湖】の液体、霊湖の水念瓶の能力なのですね」
「そのはずだ。防御を意識しつつ展開したら、今のようになった。そして、喋ったら、普通に周囲に念話を飛ばしていた。とりあえず、霊湖の水念瓶は、机に置いとく」
「はい」
「他にも効果がありそうです」
「あぁ、〝霊湖水晶の外套〟や、次の〝レイブルハースの呼び声〟と連動はあるだろう」
「はい、<水晶魔術>といい楽しみです」
「では、ラムー、次の鑑定の品を頼む」
「承知!」
ラムーは素早く霊魔宝箱鑑定杖をサファイヤブルーの小さい像に向ける。
続きは明日。
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