第三号 1日目から大丈夫じゃない、問題だ
投稿キャラ一人目〜
黒須学園にはたくさんの小部屋があり、ちょっとした会議とかが自由に行える。宿泊学習施設も例外ではなく小部屋がかなりある。
無事に島に着いた俺らDOAGは、荷物置きなどを済ませたら自由行動していいと言われたので、その小部屋の一室に集まって情報交換していた。海道の件以外にはこの学年の数人が二年前に行方不明になってるとか、不良グループが幾つかあるとか、開かずの間などの噂に関してはこれでもかという位あり頭を抱えた。俺ら仕事間違えたかも、な……とりあえず能力持ち候補を纏めたい、な……
とか思っていたら外から悲鳴っぽい声が聞こえてきた。
「よしよし……大丈夫かしら?」
「は、はいぃ……」
向かったら赤羽先生に女子……うちのクラスだ、な……が慰められていた。少し遠くのガラスが砕けている……女子の話では外から黒い獣が突っ込んできて、彼女を襲ったらしい。近くにいた先生が持ってた書類ファイルで吹っ飛ばしたら逃げた、とのこと。地面から二階の強化ガラスを破って入ってきた黒い獣……一体なんだったんだ……?
「圭君、女子寮の入り口までで良いから一緒に居てあげてくれないかしら?」
「いいっすけど、な……」
その後、夜。俺は特別に許可を貰い、島を探検していた。黒い獣を探すためである。
あの女子……白銀 ほのか、っていう名前だったのだが、よく見ると能力持ちだった。様子からしてまだ発現してないか気付いてないかのどちらかみたいだが、な……もしかしたら獣は能力目当てだった可能性があるから、な。とか思いながら、(何故あったのかはともかく)貰ってきた白の碁石(失敗作で捨てられる奴)を落としながら森を歩いて……
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
って悲鳴!? 待て待て探し始めてから5分経ってないぞ、な!?
「がはっ!?」
悲鳴が聞こえた方向に進んでると衝撃が飛んできた。斜め上に吹っ飛んだお陰で木にしがみつくことが出来たんだが……地面を見ると黒いイノシシが此方を睨んでいた。ってか影みたいに黒いんだが、な?
木を伝って移動するなんつー事はあまり出来ないし、第一夜で周りがあまり見えないんだが、な……? 軽く積んでないか……と思ったがケータイを持ってたのを忘れていた。
「……もしもし、直也か、な? 今ちょっと動けないんだが、な……」
「圭! 今何処にいるんだぜ!? こっち今緊急事態なんだぜ!!」
……物凄く焦った声が聞こえてきたんだが、な……何でも男子寮に黒い鳥が大量に突撃してきて、今緊急体制で動けないらしい……待て待て待て。なんで緊急事態になってんだよ、な!?
「それだと援軍は無理だ、な……鳥が何処から来たかは分かるか、な?」
「多分西の方だぜ……あ、帰っていくやつらも西に逃げてるぜ」
……俺がいる方向じゃねえか?
それから数分後、さっきの悲鳴がまた聞こえ始めた。しかも近づいてくる……と、遠くに鳥と、それに捕まってるような人影が見えた。しかもこっちに近づいてくる……悲鳴の主あれかよ、な?
思いっきり俺の真上を通ろうとしたので首を切り落とし、捕まってた人影をキャッチする。
「大丈夫か、な?」
「あ、ああ……誰だ?」
「一組の西京 圭だ、な。今ちょっとイノシシに追われてて木の上にいるだけだ、な」
「イノシシって……あいつか……」
……目が丸くなってるな。そりゃイノシシに追われて木の上にいる男とイノシシ見たら驚くよ、な……それはともかく、この男も能力持ち、恐らく発現済みみたいだが、な……やっぱり俺といい能力持ちを狙ってるのか、な?
「……この状況、打破できないのか?」
「無理だ、な……そっちはどうだ、な?」
「無理だ……石でもあればなんとかなるんだが」
……石なら道しるべ用に持ってきたやつがまだ残ってるが……
「これでいいか、な?」
「なんであるんだよ……ありがとな」
と言うと、握りしめたと思うと思いっきりイノシシにぶん投げた……そして爆発した……えっ?
「ちょっと待て何があったんだ、な!?」
「石の性質を火薬に変えた」
いやそんなにすんなり言われても、な……それよりこいつの能力が分かったんだが、人前で使うって……
「そ、それ俺に言っちゃっていいのか、な?」
「この状況でお前が一般人とは思えん」
それもそうだが、な……下を見ると、イノシシのすがたはどこにも見えなかった。
この後、何とか寮まで帰り着くのだが、最後までこいつの名前を聞くのを忘れていた。直也のクラスメートで霧雨 楓という名前なのを知るのは次の日の朝飯の時である。
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