ラストゲーム
思い付きで書き切りました。
頭はまだあるか
腕はまだあるか
足はまだあるか
これが私のラストゲームと決めたのだ
頭はまだあるか
腕はまだあるか
足はまだあるか いや もうない
どうして『私の足』はまだ動いている
すでに限界に気付いているだろう もう止まっていいのだ
頭はまだあるか
腕はまだあるか いや もうない
足はまだあるか いや もうない
『この腕』で何をつかめるというのか
手を伸ばせば届くと思っていた景色
それは幻想だと気付いているだろう
ホイッスルはここで鳴る
頭はまだあるか いや もうない
腕はまだあるか いや もうない
足はまだあるか いや もうない
もう何を考えているのかわからない
私は倒れた
『私の体』はまだ動いている
何をそこで笑っているのか
心すらすでに離れているというのに
高校最後のサッカーの試合をイメージしました。
最後の文がすべてです。終わった時の虚無感が表現できてればなと思います。
批評、感想くれると杏戸喜びます。