二章一話 魔王。
二章は圭斗の話です。
・・・・?
ここはどこだ?
何故俺はこんなところに居るんだ?
俺は・・・雅と遺跡へ行って、帰ってきて、寝てたはずなのに。
どうしてこんな草原に寝てるんだ?
それに俺の頭の中にステータス?が表示されてる。
鈴本 圭斗 種族 ハーフヴァンパイア
・・・・・・・・・・・・・・
スキル 吸血
光魔法弱化
吸血王の子
無魔法の天才
魔法 闇魔法Lv100
無魔法Lv???
何だこれ。
力などはいいとして。
吸血ってなんだ?
吸血←
一ヶ月に一回女の血を吸わないと死ぬ。
血を吸われた女は吸った相手に従うようになる。
血を吸われている間は、すごく快感を感じる。
なんじゃこりゃ。
これって言い換えると、一ヶ月に最低一人は部下になるってことだろ?
でも、女だけか。
強い女がいいな。
光魔法弱化はヴァンパイアだからだろうな・・・。ハーフだけど。
これは・・・?
吸血王の子←
一日に一回だけ、十五分間ヴァンパイアの力を使える。
ヴァンパイアの力←
闇魔法Lv???
光魔法超弱化
上級吸血 男の血も吸えるようになり、男も従えられる。これはこの力が切れても継続する。
飛行 黒い翼が生え、飛べるようになるが、魔力を消費する。
・・・・。
良いところもあるが、悪いところもあるな・・・。
相手の全ての力を見てから使ったほうがいいのかな。
って・・・慣れたな、俺。
この世界に。
何て言う世界か知らないけどな。
最後のは何だ?
無魔法の天才←
無魔法に関することはすぐになんでも出来てしまう。
凄いの?これ。
無魔法って何?
まず、色々知るためにも町に行こう。
・・・言葉通じるの?
通じなかったら、天に逝くよな。
まぁ、行こう。
「ここ、どこなの?」
草原のど真ん中だ。
何でこんなところに居るかだって?
迷ったからに決まってるでしょ。
道教えてくれ。
いや、道教えてくださいませ!
「あの・・・・すみません。」
「え?」
「もしかして、魔王様ですか?」
「は?」
年は15、6歳の女の子が話しかけて来たと思ったら、俺が魔王?
でも、魔王ってやってみたいかもな。
ちょっと聞いてみるかな・・・。
「俺が魔王だって何で分かるの?」
「何でと言われても・・・吸血鬼様じゃないですか。」
・・・・。そうなの?
俺って見るからに吸血鬼なの?
「それに、ここに魔王様が来ると邪神様からのお告げがあったので。」
邪教徒なの?この子。
嘘でしょ?
「そして、私は永遠に魔王様の右腕として働けと。」
マジか・・・こんな可愛い子が?
見た目だけだと、国民的アイドルグループの48人の一人みたいだぞ。
「昔から、技を鍛えて来たので、右腕として最低限の働きは出来ると思っております。」
生まれた時から邪教徒なの?
ある意味いい子だな。
「そうだ、君名前は?」
聞いて無かったので、聞いてみた。
「私は、レア・ガイアです。」
・・・・ティタン神族の神かっ!
どうしようかな・・・。
「魔王になったらどうなるの?」
「はい。魔王城を建てまして、どこかの国を乗っ取り、魔王国として、世界を手に入れ邪神様を復活させます。」
仕事多い。
でも、このまま町へ言ったら、ヴァンパイアだから、殺されるかもしれないしな。
「俺、魔王です。」
こっから俺の魔王(仮)の人生が始まった。