十三話 森のヌシ 2
俺は合成魔法を全て使うことにした。
魔力は切れないが、集中力が切れるかもしれない。
気を付けなければ。
ここで、少し説明しよう。
合成魔法では合成出来ないパターンがある。
火と水 光と闇 木と無だ。
相殺し合うので、混ざらないためだ。
それを考えた上でどうぞっ!
・・・・。時間が止まったのか?
まぁ、いい。
「まずは、火光合成魔法、シャインバーナー!」
これは、光の速さで、火の柱が敵に向かっていくと言うほぼ避けられない技だ。
「ギャオオオッ?」
少し痒みを感じるくらいらしい。当たったはずの場所を掻いている。
「・・・闇火合成魔法、シャドーインフェルノ!」
こんな中学生みたいなネーミングセンスっていったい・・。
この技は、自分を中心として、全方向に黒い炎を放出する技だ。
「ギャオオオッ!」
お!少し熱さを感じたらしい。 火魔法の合成魔法を使ってくか・・。
「火無合成魔法! クリアフレイム!」
この魔法は見えない炎を放出するという魔法だ。
「どうだ・・・?」
「ギャオオオ・・・・・!」
フォレスは若干、ダメージを受けているが倒れるまでには至っていないようだった。
「やっぱり虹魔法しかないのか・・・・。」
しかし、虹魔法は完成までに時間がかかる。
その時、俺はふと思った。
・・・同じ魔法を合成って出来ないのか?
やってみるしか無い!
「火二段合成魔法! ツインファイア!」
二つの炎の渦がフォレスに向かって放たれた。
しかし次の瞬間、片方の渦が消えた。
「練習しなきゃ無理か・・・・。」
そんなことを考えている間にフォレスの方から攻撃してきた。
「グゥヮヮヮヮヮヮ!」
まるで自我を失ったかのように暴れながら攻撃してくるため、木は折れ、地面が沈んでいた。
「クソッ・・・攻撃が読めない・・。」
・・・・やはりあのスキルの本当の力を使うか。
魔王の子の本領発揮だっ!
次回、さらにチートになります。