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第一章・第一部

僕の目の前に突如として現れた、自称『死神』の少女。その名も『フェイス』。

僕としては、『ディース』の方が良いんじゃないか、と思うんですが、そうすると本当に死神になってしまう事に気づきました。

そんな彼女は、『外見年齢13歳程度のロリキューティーな美少女』、と言う設定にはっきり言ってオドロキです。

まぁ、『死神』と言う事なのか、いつも左手には僕の身長の2倍程もある常軌を逸した武器が握られています。

彼女はこの武器のジャンルを『カマ』と言うのですが、これは現実世界で物理的に見たら、『(くれない)に染まった長剣』としか言いようが無いのですが・・・

ある日、僕は思い切ってその事を聞いてみたら、『これはカマなの!!』と言われたあげく、冥界に引きずり込まれ掛けましたよ!?。

僕を生霊にでもするつもりですか!?。ホントに訳が分かりません。

そう。ホントに分からないのです。

彼女が武器を『カマ』と言い張るなら。ドラ○エで普段勇者が振り回しているのは『剣』ではなく『カマ』ですか??。

ホントに非常事態ですよ。ランクがた落ちですよ?「勇者」さん。


これは、日常生活、仮想戦記、その他外出事故事項、などの様々な場面を生き抜いた『僕』と『彼女』の『半死半生』のストーリー。


今日は7月20日。

今日は何の日だか分かりますか?

そうです。今日は、みんなが楽しみにしている『夏休み』の前の日にする行事が行われる日なのです。

目覚めの朝に来る『身体質量増加現象』による体のだるさを一揆に消し飛ばした僕は、爽やかに朝日を浴びます。

そして僕は、即即とパジャマのボタンを外します。

そして、服を脱ギグハアァァァアアァァ!!

「く、くそう!!な、何だ?こ、この重圧感は・・・・・・。だ、ダメダ。立っていられない」

パジャマを脱いだ僕に襲い掛かってきたのは、重力地獄・・・としか言いようの無いものでした。

そして、呻きながら開いた視界にそれは移ったのです。

「く、くぅ。は!!あれは!!フェイスか・・・?っっっぅぅううううう、分かった。取り合えず謝る。

だからやめて下さいお願いします。でないと僕が床になってしまいますよッ!!」

と、まぁ渾身の力を振り絞り彼女に言った訳ですよ。

「えぇぇ。直人、もうギブなの?はやいよぉ。だからいつまでたっても宇宙飛行士になれないんだよ!!」

「だ、ダメだよ。こんなの宇宙飛行士でも潰れちゃうよ!!大体これ何Gあるの?」

「ん〜、標準100G」

「えぇぇぇ、無理だ!!絶対無理だ!!・・・あぁ、聞いたとたんに重さが増したような!!」

朝から暴走半島状態の彼女を泣く泣く説得することに成功した僕は、俊足に事情聴取です。

まったく!!朝っぱらから死神に死に関連することをされては、体力どころか精神力も持ちません。

今の僕の精神力は、ゴボウのように磨り減ってる事でしょう。

行動を再開した僕は、『何か在ったの?』、などと言いそうな表情をした少女を見つめます。

「ったく。朝から何するんだよ!!あんたの名前『フェイス』でしょ?名前にちなんで僕に忠実になろうよ。そんな残虐極まりない行為ばかりしないでさ!!」

そうなのです。彼女が来てからと言うもの、こんな事は日常茶飯事なのですよ!!

おまけに、田舎に帰った両親は、1週間たっても帰ってこないし・・・

まったく。現実の出来事を『これは夢だ』と言っても言いぐらいにおかしいのです。

第一候補として挙げられる理由は、『僕にしか見えない!!』と言う事です。

そう。フェイスちゃんは、この僕を除いてその他の『生きている人』には見えないのです。

不思議すぎて物も言えなくなりますが、ちょっとだけ嬉しい事もあります。

それは、見えなければ自分の身の回りで、生死にかかわる程のポルターガイスト現象が飛び交うからです。

それに比べれば、主犯が分かっているだけマシと言うべきでしょうか。

ちょっとした嬉しさに感謝しますよ。

でも、もし神がいるのなら僕は神を脅してでも頼みたいことがありますよ。

ホント、このアホ少女を存在ごと消してください・・・と。

例え『家が液体化して、海水から塩分が消えますよ?』、と言われても、頼みます。

自分にしか見えないなんて守護霊みたいだしさぁ・・・

守護対象を殲滅ですよ?

それじゃぁ、守護霊じゃないですよ!!憑依霊ですよ!!最悪ですよ!!

あぁ〜〜地獄先生ぬ〜○〜閣下!!助けてください!!神聖な『鬼の手』でアホ少女の『馬鹿でかい長剣』を打ち砕いてください!!お願いします!!

回想を広げていた僕は、思考を一時中断!!

聴覚に神経を集中させます。

「なにぉ直人の癖にぃ!!たった124Gでばてるなんて、せっかくボクが見込んだ対象なのにぃ・・・!!役立たず!!」

すかさず反論します!!

「124G?100G超えてるジャン!!あの時急激に感じた加圧感は、これが原因だったのか!!って、

あんた僕を何に見込んだの?『もう生きている価値は無いでしょう』と言う死の見込みですか?

子供から夢を奪うつもり??そんなのブラックホールより恐ろしいよ!!」

「なによぉ!!手下の癖に反論するつもり!?」

死神の少女は、左手で剣の柄を握り絞めながら、迫ってきます。

だが、僕は負けません!!

ぼくは、僕は、生きる権利を証明してみせるのです!!

「手下って、大体あんたが勝手に決めたんでしょうが!!って、それよりさっきは何であんな事したのか理由を聞いていなかったような・・・」

「フェイスちゃん?!あんたさっきなんで僕にあんな事したの?」

思い出したように聞き入れた僕の行動は抜群に効果があったようです。狙っていた『誘導尋問』作戦も成功でしょうか?興奮に緊張が高まります!!

少女は、少しうつむき、しきりにキョロキョロと視線をさ迷わせます!!

勝利まであと1歩!!がんばれ『桜木 直人』!!

「フェイスちゃん?黙って無いでどうなの!!」

するとどうでしょう!!僕の言葉に反応し、死の使い魔が口を開きました・・・。

「だ・・・だって、直人が・・・直人が、朝からボクを、ボクの前で、裸いぃ・・・・・

このアホは何を勘違いしたのか、すかさず講義します。

「ち、ちがうよ。僕はただ、制服に着替えようとしてただけだよ」

「天皇が征服?」

「ちがうよ。それは第2次世界大戦で終わったよ。僕は、学校に行くための私服に着替えてたの」

アホ少女が考える、歪曲したアイデアを消しつつ、正当な理由を述べにかかります。

「えぇぇ、直人は、自分の私腹を肥やすため学校に行くのーー?」

ダメですよ。

バカは死んでも治らない、と言うのは本当らしいです。

ため息をつき、未だに何かを呟く彼女を追い出します。

彼女は、その後も不平を並べた後、どうにか出て行ってくれました。

部屋のふすまを、バッシッ!!っと閉めます。

やっとの事で、行く準備をする事が出来ますよ。

今日からは、こう言うトラブルを想定して、制服のまま寝るのがベストでしょうか。

超過重力で伸びきったパジャマを投げ捨て、制服を着ます。

あと、余談ですけど、制服が入っているクローゼットが無駄に変形してドアが外れているんですが、これも重力の力・・・いや、死神の特殊能力なのでしょうか・・・?


------------


つづく・・・

第一部読んでくださった方、どうもありがとうです。

これからもじゃんじゃん書いていきますのでよろしくお願いします。

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