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妖精の国
妖精の国
ここには妖精がいるらしい。
小さな四肢と羽根を持つ1尺ほどの生き物。
体が熱く頭がふわふわする。
頭に血がのぼるのがわかる。
周りに咲く花のせいだろうか。
姫は目の前の小さな生き物に暴力を振るいたくなり体が抑えられない。
持っていた木の棒を妖精に振り下ろす。血が舞う。返り血で赤く染まる。
青年も同じだった。
妖精を叩き潰して歩き回る。
目の前から妖精がいなくなるまでこの衝動は消えないのだろうか。
青年の持つ首飾りは冷えたまま。
熱を帯びるまで、移動できるまでの時間もだんだん遅くなっている。
そんなことも気にしていられない2人は
目の前の妖精をただ壊したくてたまらなかった。
次の場所へいどうします




