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砂の国

砂の国です。



 黒い渦に巻き込まれたとき、姫は死を覚悟した。身を挺した近衛兵のように、自分も、手を取ってくれた青年も黒い渦に切り刻まれるものだと考えていたから。


目を開けると2人は砂の上にいた。見渡す限り一面砂ばかり。渦に飲まれたが痛みも怪我もない。


青年が姫に触れた非礼を詫びた時、再度黒い渦が発生した。その渦は2人に向かうことなく、弱く小さくやがて動きを止め、金属光沢のある10尺はあろう物体へと形を変えた。似ているもので表すならば蜘蛛のような見た目をしていて、光る目と思えるようなものが1つあった。


その蜘蛛のようなものは六脚を動かしてゆっくり移動する。行き先を見ると砂嵐で気付かなかったが建造物があった。


危険である感じはなかったため、2人はその蜘蛛についていくことにした。


その蜘蛛は辿り着いた建造物を見て、光る1つ目が濡れていた。金属光沢のある体は近くで見るとひび割れていて今にも崩れてしまいそうだった。


突如、大きな砂嵐が起きて青年はとっさに姫の腕を掴んだ。

その瞬間、姫の胸元にある首飾りが翡翠色に輝いて2人は光に包まれた。




また国が変わります。

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