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本当の国
本当の国(最終話です)
光が収まり2人は目を開けた。
目の前には見慣れた風景。
風が気持ちよく、小川のせせらぎの音、鳥が心地良く鳴いている。
姫と青年はまた会うことを約束して、それぞれの家に帰ることにした。
姫は旅の話をする中で知りました。
式典の日から3日経過していたこと。
青年は姫を連れ去った重罪人であること。
青年の親族その妻になる者は処刑されたこと。
姫はこの国で起きたことを理解して、急いで城を出たところに青年は立っていた。
「次の国へ行こう。この国は偽物だったよ。首飾りももう熱くなってる。手を取って、早く行こう」
青年の優しく穏やかな口調に姫は何も返せなかった。
悲しむような顔を一瞬見せるも青年はすぐに笑顔を作った。
「じゃ僕は旅に出るよ」
青年の首にも腕にも大きなひび割れと亀裂が入っていた。
姫の目には涙が溢れ、青年が姿を消す瞬間を見ることも、言葉をかけることもできなかった。
最終話です。ありがとうございました。
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