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私の初恋の貴方様へ、届きますように  作者: 美麗


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4

新しい知識を身に着けます

新しい柔らかいパンを作ってしばらくしてから、私は院長先生から呼び出された。

何もした覚えはないけど、なんて思いながら中へ入ると思いがけない話をされた。

もう、すでに文字の読み書きとある程度の計算ができる私に領館の侍女見習いの勉強に加わるようにとのことだった。

え………


皇都にある館と違い領館の侍女見習いは身分を問わない。もちろん、身元保証は必要だしその後侍女になるには後見人による推薦も必要になる。

侍女見習いであれば院長先生からの身元保証のみで問題ないと言われたが、問題あるのでは………

平民なんだけど…


困った顔をしていた私を見て院長先生は

「驚いただろう。けれど、これは良い機会だ。ルナリアも知っているが、このパンは変化をもたらす。これからきっとオランジェット領は発展していくだろう。その時にこれから学ぶことはルナリアの力になるはずだよ。

無理なら帰っておいで。

でも、一度はやってごらん。」

そう、言ってくれた。


それから、覚悟を決めて領館の侍女見習いとして勉強を続けた。始めは口も聞いてくれなかった人もいたが真面目に取り組み続けるうちにそれもなくなった。

先輩からは厳しく所作まで注意を受けた。

時々いらっしゃるお姫様がお嬢様で

時々孤児院を手伝っていたお兄さんが侯爵家の令息だと知った時は驚いた。

めちゃくちゃ驚いた。


お兄さんに荷物持ってもらったり抱っこしたりしてもらってたよ。

みんなで。

「フリードお兄さんって呼んでくれ。」

って言ってたのに。

フリードお兄さんって呼んじゃってたよぉ。

えー、言ってよー。



仕事が慣れた頃お嬢様は私たちに館内であれば図書館の本の持ち出しを認めてくれた。だから、休憩や夜寝る前に本を読む習慣ができた。

また、孤児院へ帰る時は使わなくなった絵本も持たせてくれた。孤児院への道は荷物持ちとしてあの侯爵家子息であるフリードお兄様がついてきてくれることもあった。

身分を知ってはじめは恐縮してしまったが、おおらかなでいつものフリードお兄様の様子にいつしか私の肩の力が抜けていった。


フリードお兄様は気さくな方で、私たちにもずっと親切に振る舞ってくれる。

特に私みたいな子どもには、優しくしてくれる。

私の話を笑顔で聞いてくれるお貴族様なんて、他の領地にはきっといないんだろうな。

フリードお兄様は昔、失礼な失敗をしたみたい。だから、ずっと領地にいるんだって。

でも、すごく反省している。時々苦しそうな表情をされている。

フリードお兄様を笑顔にしたいな。







お読み頂きありがとうございます。

また、明日の19時に更新します。

ブクマと評価★★★★★で応援していただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

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