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ノーチェ子爵家に引き取られて、私の生活は一変した。ドリトル様ご夫妻には子どもがいない。
結婚してもう10年を過ぎている。それでもお二人の仲は良く、とても穏やかな奥様だ。
お二人はこのまま親戚から養子をもらう話をしておられたところだったそうだ。そこでちょうど私の話があったので、急いで確認に来られたらしい。
ノーチェ子爵家に引き取られる前、私と奥様との顔合わせも行われた。奥様、エリス様はおっとりとした笑顔の可愛らしい方だった。私には母の記憶がほとんどない。でも、大人の女性の温かさを感じて何だか涙がでそうになった。
ノーチェ子爵家にお世話になってからいろいろなことを家庭教師に見てもらうことになった。
先生によると私の学力レベルは悪くないそうで、これから努力すれば15歳の学園入学には充分間に合うようだ。これは、孤児院での教育とお嬢様たちのおかげでしかない。
同じくマナー等も基本は身に付いているようで安心した。これからもっと頑張っていつかお嬢様のようになりたい。
学園入学まで、しっかり自分を磨いていきたい。
そうして、私が13歳になる前に皇家から許可がおり正式に養子縁組が組まれて私はルナリア=ノーチェになった。
父や母は、一人でなくなった私に安心してくれただろうか。
これからは、ノーチェ子爵家でお義父様とお義母様と一緒に家族になっていきたい。今はまだ、少し恥ずかしいけど。
たくさん甘やかしてくれるお二人。
お義父様もお義母様もいつも私を褒めてくれる。
私もそんなお二人の役に立てるよう頑張りたい。
ねぇ
お母さん、
天の国でゆっくり休んでね。
お父さん、
あまり働きすぎないでお母さんと仲良くすごしてね。
お母さんもお父さんもあんまり心配しないでね。
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