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我々青春同好会は、全力で青春を謳歌することを誓います!  作者: こりおん
我々青春同好会は、全力で雨にも風にも負けないことを誓います!

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93/105

93.一波乱の予感です!

「久方ぶりだな、青春同好会?」

「ご機嫌いかがでしょうか?」


 生徒会御一行がちょうど橋を渡り終えて、こちらに向かってきた。

 今日は委員長組はいないらしい。

 いつもの生徒会組に猪飼先輩達が加わっている。

 他のメンバーよりも一歩前に立って、奇天烈な服装の二人がこちらを睨んでいる。


「さっきぶりね!」

「貴様はな、陽碧学園の不心得者が!」

「そういえば、見たことのない顔がありますけれど、どちら様? 見たところ、新入生のようですが?」

「ひっ……」


 土浦は新樹先輩の後ろに隠れた。


「生徒会補佐って、生徒会長よりも前に出ていいんだね」

「黙れ! 我は貴様が嫌いだ!!」

「姑息な小娘はどこかへ消えてしまいなさい」


 猪飼先輩から水無瀬先輩への当たり強くない?


「なにしたんですか?」

「別に。突っかかってきたから、返り討ちにしただけ」

「ええ……」

「いつも突っかかってくるの向こうだし」

「いっ君、一緒に帰ろ~!」

「伊久留は、私と帰るの!」

「ふ~ん、より親密な私達の間に入ってくる気なんだあ」


 ニヤニヤ、変な笑顔だな。


「どういう意味?」

「知らな~い。いっ君に聞けば、いいじゃない?」

「伊久留?」

「いや、皆目見当つきません」


 より親密?

 学園の中で一番親しい間柄だからか?


「この思い出はね、私の中で眠っていればいいの~」

「そう。じゃあ、伊久留は貰うわね」

「ちょ、ちょちょちょ、どういう意味!?」

「会長は御形君との思い出だけでいいと、ついさっき仰ったじゃないですか」

「掩ちゃんはどっちの味方なの!」

「まだ仕事は終わってないんですから、ほら行きますよ」

「まだ仕事終わってないのかよ」

「い、いっ君と会ったら、もう仕事は終了なんだよ~」


 駄々こねる、初衣ねえ。

 無視する、大導寺先輩。

 相変わらず、どちらが上か分からないコンビだな。


「ほら、猪飼さん方も」

「ほお。土浦上官の妹気味だったか」

「あまり、似ていませんのね」

「そうなんだよ~。でも、可愛いやつでさ~」

「お、お姉ちゃん離れて!」


 土浦先輩と猪飼先輩達に囲まれて、土浦が揉みくちゃにされている。


「ん~、千遊ちゃんも柚丹ちゃんもいくよー!」

「先導者! ここでこの厄介者達と決着を付けましょう!」

「穢れた不埒者達を今浄化しましょう……」

「千遊。柚丹。そういうのは風紀委員に任せましょう。彼女達も、まだ騒ぎを起こしているわけではありません。それよりもまず、優先するべきことを優先しますよ」

「む。だ、大導寺閣下がそういうなら!」

「大導寺様に従いますッ!」

「あ、あれ~」


 大導寺先輩の言うことには、即座に従うんだ。

 初衣ねえが、生徒会補佐は大導寺先輩を慕っていると言ってたけど。

 初衣ねえと大導寺先輩。

 まさか、ここまで差があるとは。


「じゃ、じゃあ、頑張ってね、初衣ねえ」

「うわ~ん! もっと一緒に!」

「はい、行きますよ。会長」


 大導寺先輩に引っ張られながら、生徒会一行はどこかへ。


「生徒会と出会うたびに小競り合い起きるのは面倒」

「私は見てて楽しいので~」

「生徒会と青春同好会。いいライバル関係ね!」

「結構猪飼先輩とは、仲悪そうですね」

「まあ、生徒会の中で一番被害被ってるからね」

「生徒会長とか副会長ではなく?」

「いや、物理的に」


 物理的に?


「ま、御形が気にすることではない」

「気にするというか、気になるんですが」

「さ! 今日は何をする!」

「そういえば、そんな話してたね」

「つ、疲れたから、どこかで休みたいよ~」

「萌揺ちゃんも散々でしたね~」

「そういえば、一昨日伊久留と美味しいお店を見つけたから、そこに行きましょ!」

「ちょっと、御形!!!! 美琴お姉ちゃんと一昨日なにしたのよ!!!!!」

「ちょお!!! 蹴り上げてくるな!」

「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!」

「俺の股間を執拗に狙ってくるな!」


 体育祭が終わっても、まだまだ波乱は続きそうだ。

 そう思わせてくれる一日だった。

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