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我々青春同好会は、全力で青春を謳歌することを誓います!  作者: こりおん
我々青春同好会は、全力で新入生を勧誘することを誓います!

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29/81

29.勃発! VS 生徒会です! ①

「その勝負、私達が受けて立つわ!」


 陽碧学園生徒会長、鐘撞初衣。

 

 ああ、頭が痛くなってきた。


「あら、生徒会長じゃない! 青春同好会と真っ向勝負がしたいの?」

「そうよ、うつけもの集団! 今日こそ、いっ君を返してもらうんだから!」

「う、うつけもの?」

「愚か者って意味ですね~」

「愚か者集団って、生徒会長が言っていい言葉じゃない」

「私、この会長嫌い~。お姉ちゃん達は馬鹿じゃないのに!」


 生徒会一同揃い踏み。

 初衣ねえはやる気満々の顔だ。

 でも、他のメンバーはそうでもない。


 というか。

 「一体うちの生徒会長はなんてことを言いだすんだ」

 みたいな顔をしている。


「会長。まだ仕事が残っていますが?」


 大導寺先輩が呆れ顔でそう忠告する。


「そんなの、私が後で全部終わらせるわよ! 今はそれより、こいつらのとの決闘よ!」

「……はあ」

「大導寺先輩、どうにかなりませんか?」

「御形君、あなたでどうにかならないならもう無理です。そもそも、会長がこのようなことになっているのは、あなたが原因でしょう?」


 反論すらできない。


 わかってる。

 初衣ねえは俺のことで、おかしくなってるってこと。


「麻雀勝負って、話が聞こえたわ!」

 

 地獄耳だね。


「私達が勝ったら、いっ君を生徒会として迎え入れます!」

「え、俺強制的に生徒会なの?」

「ふ、いいわ、受けて立つ! もし私達が勝ったら、伊久留に闇鍋を食べさせてやるわ!」

「おいまて、あほか!!!」

「あーあ、かわいそ」

「これはもう逃げられないね」

「都合のいい人ですね、御形君は~」

「生徒会も受けて立ちます!」


 この人たち、勝手に俺を人柱に使わないでほしいんだが。

 いくら声をあげても誰にも聞いてもらえなかった。


 この人たちは、本当に。

 どうして俺のために争っているのだろうか。


 こうして、青春同好会と生徒会。

 脈絡のない麻雀大会が始まった。



火之浦先輩と初衣ねえに巻き込まれ続ける、御形君。

不憫枠だけど、なんだかんだ付き合ってくれる優しい男です。


なんだかんだ?

まあ、拒否できる相手二人ではないですもんね。


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