表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

サラリーマンの休日

ほのぼの系異世界小説が描きたくて始めました。

読みにくいですけど

がんばって読んでください。

途中で作風が変わっても許してください。

温かな目が現代っ子には嬉しいです。。。



霧のかかる早朝、とある山間部の廃林道にその男は佇んでいた。

「ふぅ。ここまで意外と時間がかかったな。これ以上先は車では無理だね。。。」

男の名前は向井修一

極々普通の営業サラリーマンだ。

最近、世間で流行りのキャンプにどっぷりハマっている。


「入社してまだ2年目なのに4日間も有給休暇を連続でとるのは、流石に部長も怒ってたなぁ。

でも週休1日のうちの会社も悪いと思うんだよね。休み取りづらいし。。。

これで、居づらくなったら三年待たずして辞めちゃお。」


向井は小枝を踏みつけるパキパキという音しかしない山道を歩きつつ独り言をぶつぶつ呟いていた。

普通ではなく少し変わったサラリーマンなのかもしれない。


「よし。ここをキャンプ地とするっ!!」

かなりの時間歩き続け、たどり着いた沢の近くの平坦な広場に向井はいた。

鉄砲水や、ゲリラ豪雨など御構い無しかのようにかなり沢に近い場所だが

向井には、そんな知識は一切ない。

幸いにもその日の天気予報は晴れ。

向井は、金額が安いという理由で買い揃えた三流キャンプ用品を広げ始めた。


向井はソロキャンパー、しかもブッシュクラフトと呼ばれる最低限の資機材のみを持ち込み、必要な物のほとんどを現地で調達するスタイルのキャンプを好んでいる。


テントを張り終え、満足そうにタバコをふかした後

向井は鉈1つで薪に出来そうな木、食料になりそうな植物、動物を探し求めケモノ道に足を踏み入れていた。

ちなみに、向井は、地域によっては焚き火が条例で禁止されていたり、狩猟に資格がいる事など全く理解していない。


日も暮れかけた頃、鉈1つで大きな木など切れるわけもなく、枝に近い木を多く持ち帰った向井。

しかし彼は一人で大自然を満喫していた。


「腹、減ったなぁ」

向かいの鉈技術では動物など狩れるはずもなく持ってきた食材で調理を開始する。


向井はゼロから火起こしをする事を嫌っていたため、拾ってきた杉の葉にライターで火をつけ焚火を開始した。

ブッシュクラフトとはこれ如何に。。。



今回使う食材はこれだ。

鶏もも肉:300g

玉ねぎ :半玉

しめじ :1/4株

小麦粉 :適量

バター :適量

牛乳 :適量

塩 :少々

コショウ:少々

シチューのルー:2かけ


保存用硬パン:1食分



①鶏肉を一口大に切り小麦粉、塩、コショウをまぶし、クッカーで炒める


②玉ねぎをくし切りにして鶏肉を炒めたクッカーに入れさらに炒める


③玉ねぎの色が少し透けてきたところでバターとしめじを投入


④余った小麦粉を牛乳に溶かし、沢から得た水で量を調整その後クッカーへ投入


⑤シチューのルーを入れ底が焦げ付かないように絶え間無く優しくかき混ぜる


⑥最後に塩とコショウで味を整え完成



そう、1日目の食事はシチューだ。

カレーではなく、シチューなのだ。


ここで余談なのだが

「シチュー」のイントネーションについてだ。

世間ではシに重きを置いた↗︎→と

チュに重きを置いた↘︎↗︎の

2つのシチューが存在する。

私は問いたい。

「では、頭に何かついた時のシチューの発音は?」と

ビーフシチュー、ホワイトシチュー、

シか強いのではないだろうか

なぜシチュー単体の時にはチュを強くするのか


全く理解できない。


余談が過ぎてしまったようだ。

向井に目を向けてみよう。。。


向井は硬い長期保存が効くパンをシチューに

浸し頬張る。

頬張る。

頬張る。

ただひたすらに頬張る。


ソロキャンプの食事などそんなものだ。

ただただ無言でひたすらに頬張るのみ。

だが、それが良い。

ちなみに、向井は酒を飲まない。

いや、飲めないのだ。

それが故に向井は職場の飲み会が嫌いだ。




食事を終え、沢で洗い物を済ませた向井は

ただひたすらに焚き火を見つめる。

パチパチと心地良い音と

ゆらゆらと立ち上がる炎は

向井に心地良いひと時を与えた。


夜も深まり、焚き火も「おき」になりかけた頃向井は焚き火の前でうたた寝をしていた。


「んおっ。。。寒っ。」


向井は起き、テントの中へと消えていった。



「完全に目、覚めちゃったよ。」

向井は1人森の奥深くでテントの中

孤独と格闘していた。


「ガサガサ」

周りには獣の動く音が聞こえる。

向井はソロキャンパー、テント内に食材や匂いの出るものを置いておかない。

焚き火近くのテントから離れたところに

パッキングして隠してある。

流石、ソロキャンパー(笑)


気付かぬうちに向井は眠りについていた。


読んでくださりありがとうございました!!!


不定期ではありますが可能な限り続けて投稿していきたいと思いますので

お付き合いよろしくお願いします!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ