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66 一人反省会

 なんか、久しぶりにゆっくりお風呂に入っている気がする。


 先週は……歓迎会後のあれやこれやで、アパートに戻ってからも魂が抜けたような状態だった。確か、夕飯を済ませると、早々に寝てしまったのよ。夕飯も買い物ができなかったから、冷凍しておいたご飯とか、下味付きの肉を焼くとか、玉ねぎを炒めたとかそんなものだった。


 今日は先週より早く帰れたから、一度着替えてから買い物に出ることが出来た。


 お湯の中に口元まで使って、子供みたいにブクブクと息を出した。そうでもしないと居たたまれないのだ。


 昨日からの自分の行動に、富永氏に顔向けできないと思っている。駄々をこねて帰ると言いながら、タクシーの中で寝ちゃって富永氏の部屋に泊まることになってしまったし。

 これは、彼氏‥…といっていいのか? もう、とっとと別れたい相手だけど、その彼とのことを心配してくれた富永氏に、悪役めいたことをさせちゃったし……。襲うふり……だなんてねえ。


 これはあれよね。ずっと恋愛事を避けてきたツケなのよ。そんなだから、下心や悪意がわからなかったんだわ。


 仕事の時はそれなり……いや、過分な評価をしてくれているようだから、ここまでそういうことに疎いとは思わなかったのでしょう。妹……どころか、お子様並みだと、呆れられているんじゃないかな。


 明日から、顔を合わせたくないよー。


 そういえば、富永氏はどうして恋人がいないのだろう。……ハッ! もしかして、青い目の恋人に『日本にはついていけないわ』と、言われたとか? それなら、金曜日に皆様に言われていたのもわかるわ。


 ……そうよね。モテるものね、富永氏は。女性に興味がないんじゃなくて、理想が高いのよ。きっと……。


 いや、まさか、実はBでLな嗜好の人だったとか。……有り得るかも。私のことを抱き上げて、「軽いくらい」と言ったのは、男性を抱き上げていたから……とか。


 バカなことを考え過ぎて、私はこのあと眠れなくなってしまったのでした。


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