表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/216

53 エステ体験?

「おはようございます」

「おはよう、茉莉さん。よく眠れたかしら」

「えーと、まあ」


 はははっ。土曜日の朝でございます。この会話でお分かりのように、何故か、滝浪邸に昨夜もお泊りしましたよ。


 うん、これはあれだね。今日のエステに行くのに。


「自宅はどこなの? 向陽町? ちょっと、遠いじゃない」

「それなら、また家に泊まってね」

「あら、もう春菜さんのところに泊まったの。それなら一回も二回も同じよね」


 と、凛香さんと春菜さんの間で話がついてしまい、強制連行されましたとさ。先週買ってもらったパジャマが、役立ちますなー。下着なんて何枚買ってあるんですか?


 えーえー、やけくそ気味ですわよ。なんか文句ある?


 リビングに姿を見せた富永氏のことを睨んじゃいましたよ。富永氏はビクッとしましたけどね。そんなに凶悪な目つきだったのでしょうか?


 さっさと朝食を済ませると、春菜さんにメイクの講義を受けながら、今日はお出かけ用の華やかなメイクを自分でやってみました。


 …あれ? エステにフルメイクで行くの?


 ドナドナよろしく、春菜さんと共に待ち合わせのエステサロンに来ました。


 ……皆様、当たり前のようにフルメイクですなー。


 エステは……精も魂も尽きた気分です。気持ちはいいんだけど、いいんだけどね。何かが一緒に削ぎ落ちた気がするんだよー。


 しっかりフルメイクをやり直されて、この後はご婦人方のお買い物に付き合うことになりました。


 くっそー。これなら先週の富永氏とホームセンターに行ったことのほうが、よっぽどマシじゃないかー。高級店なんて、肩がこる以外のなにものでもないんだよー。


 その服を私にあてるな、勧めるなー! 

 こんな高級服なんか、買えるわけはないじゃないですかー!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ