表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

212/216

171 創立50周年パーティー その6

 彼女達が嫉妬されたのには、もう一つ理由がありました。


 実は彼女たちってかなり優秀なんです。


 いや、私も最初は疑っていたんですよ。私に仕事を投げてくるくらい、サボりたがりだと思っていました。

 でも、よくよく思い返すと、彼女たちがやさぐれて仕事に力を入れなくなっても仕方がないと思いません?

 あの(・・)囲い込みながらフォローを何もしない男共のせいで、お先真っ暗な状態にされていたんですもの。


 あれ以降は気持ちを入れ替えて……というより、未来の展望が見えてきて気持ちに余裕が出来たからか、仕事の効率が上がりました。


 その事実が出たせいで、男共はまたお説教をされましたけどね。会社の効率を悪くさせるなと、怒られていましたよ。


 そうなると、歓迎会の時のことには、他に黒幕がいるわけでして……。


 探るまでもなく明白でした。歓迎会に現れた他の課の女性たち(・・)でした。


 もうね、ムカついてムカついてしまってね。

 思わず凛香さんに、「三隅さんたちを美人さんに仕上げてざまあしたい!」と、直談判しましたよ。

 最初は驚いていたけど、私の話を聞いた凛香さんから「やっちまいな!」と、親指を立てて許可が下りました。


 速攻で男共に協力をさせて、彼女たちのスリーサイズを把握して、既製品に手を加えたドレスを準備。(さすがにオーダーメイドは無理とのことだったので。ついでに代金は会社持ちです)

 ついでに男共にもスーツを準備!(但しこちらは自己負担!)ペアなのを強調するためにネッカチーフを女性のドレスと合わせたものを用意!!

 女性には男性のネクタイピンとお揃いの宝石のネックレスとイヤリングを用意!(これは男性の家族がご用意してくれました)


 というわけで、来賓の方が来たと知らせてくれた後、彼女たちは拉致されるようにフィッティングルームに行ったのです。一人につき五人がかりで超特急で仕上げてもらいました。

 スタッフさん、グッジョブ!

 とても綺麗で可愛い彼女たちの出来上がりでしたもの。


 おかげでエスコートする男共の鼻の下が伸びまくり。


 でも、意趣返しは出来たようなので、いい仕事をしたと後で褒めておこうかな。



 まあ、そんなおまけもあったけど、パーティーはつつがなく終わったのでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ