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166 創立50周年パーティー その1

 気がついたら……というわけでもないけど、日々忙しくしているうちに、あっという間に8月どころか9月も終わり近くになっていた。


 そうなのです。今日は我が社の創立50周年パーティーの日です。


 いやー、紆余曲折はありましたけど、とうとう開催までこぎつけました。営業2課の皆さん、本当にお疲れさまです!


 えっ? なんで営業2課の皆さんかって?


 処罰のうちの一つです。結局あのことは社内で噂がでたけど、公にはされませんでした。醜聞が酷いことになりそうですからね。


 彼らは給料のカットと2年ほどかけて他の部署や支店へと、移動になることが決まりました。一度に5人も入れ替わるのは、会社としての損失が大きいというのもありますからね。


 というわけで、通常業務に加えて私たちの手足として働くことが決まりました。


 事務の女性たちとは、二度ほど女子会をしました。二度目は私の総務の友人、先輩の監視付きでしたけどね。

 一度目の時に彼女たちに謝られました。私のことを噂だけで嫌っていたということを。まあ、それまで接点はなかったですからね。


 あっでも、私が悪いところもありましたよ。人数合わせの合コンに誘われたことがあったんですよ。興味がなくて断ったのが、お高く留まっているだのなんだのと、噂が広まっていたそうで……。


 あの時は自分に余裕がない時だったので仕方がないかなとも思うけど、今思えば断り方が悪かったです。


 さて、その彼女達ですが、一人の方が婚約となりました。「結局絆されちゃった」と、ダイヤのリングを見せてくれました。他の人たちは……保留中だとか。もう少し考えたいと言っています。


 とりあえず男どもの束縛はなくなったので、彼女達だけで女子会を週一でやっているとか。私も誘われるんだけど、行けなくて……。


 本当に行きたいんだけど……。



 さて、パーティーの最終確認をしていたのに、総責任者の下の位置づけとなった岸本君に、私と克明さんは追い出されました。


 理由ですか? それは私たちの支度があるからです。


 克明さんは改めて紹介をされることになっていますから。でも、克明さんは廊下で上矢君につかまりました。私には行けと合図を送ってきています。


 そうですね。女性のほうが支度に時間がかかりますからね。お言葉に甘えて、着替えに向かったのでした。



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