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95 実家で普通に過ごす……金曜日

 金曜日です。あまりよく眠れないまま、いつもの時間に目が覚めました。会社は休みなのに、習慣って恐ろしいです。


 昨日、祖母に持たされたパンやお惣菜を出して、朝食を済ませました。そのあと、あちこちの掃除をしていると、父の実家から電話が来ました。……今夜はそちらでご飯を食べることが決まってしまったのよね。


 気持ちを切り替えて、掃除の続きをしました。


 昼食後に、私は今回一日早く帰ることにした、目的の部屋へと向かった。その部屋は……もともとは父の書斎だった。今は、亡くなった家族のあれこれを置いてある部屋だ。


 私の部屋以外は、かなりのものを処分した。両親が使っていた布団とか、妹の勉強机(私のおさがり)なども、祖父母たちに頼んで処分してもらっていた。私だと思い出が……と言いたいけど、大学で家を出たあとに、この家はリフォームをして間取りなども一部変わってしまっていた。なので、それほど思い入れがあるものはなかった。


 それでもアルバムなど、処分しにくいものは、この部屋にまとめてもらった。


 家族が亡くなってから、この部屋に足を踏み入れるのは2度目だ。前はここに仕舞ったものは、これだけだと見せられただけ。それ以来、開かずの間にしていたらしい。


 でも、部屋に入ってみたら、締め切った部屋特有の、かび臭いような臭いはしなかった。どうやら時々掃除をして、部屋の空気を入れ替えてくれていたようだった。


 私は目についた家族のアルバムを取り出して、夕方まで見て過ごしたのでした。


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