90 お休みの……月曜日
カーテンの隙間から差し込む日差しに、はっと目を覚ました。慌てて起き上がり目覚ましを掴んだ。時間は7時をとっくに過ぎていた。
「いけない。寝坊だわ」
布団から抜け出して、慌てて洗面所へと向かう。通りすがりにいつものように、時間を知るためだけにテレビをつけた。
『……月曜日のコーナーは』
その言葉を聞いて足が止まった。そうだった。今日からしばらく会社を休むのだった。だから目覚ましもセットしなかったと思いだした。
朝食を食べ、やっと布団を干したり、シーツの洗濯ができた。歓迎会から5週間も経っていたんだなと、改めて思った。いつの間にか梅雨明けもしたし、それどころか7月ももう終わる。
コインランドリーが近くにあるおかげで、シーツの洗濯には困らなかったけど、やはり普通に太陽のもとで干すことが出来て、気持ちがいい。ついでに普段室内干しになってしまう服も、ベランダに干した。
それからいろいろと片づけをして体を動かした。そうしないと……いろいろ思い出して、泣きそうになるからだ。
自分がこんなに情緒不安定になるとは思っていなかった。
布団を取り込んだり、洗濯物を畳んだり……とりあえずやることを終えて、そのまま私は座り込んでいた。
しばらくしてから、携帯を手に持った。相手はすぐに出て……明日、会うことを約束した。
夕方、冷蔵庫の中身と相談しながら、夕食を作った。一人寂しくご飯を食ていべるということを自覚した。
眠る時も、隣に誰もいないということが悲しくて、なかなか寝付けなかったのでした。