桜川
掲載日:2016/04/16
学校の帰り道には細い小川がある。
その川は桜並木の下を流れていて、毎年春になって桜が咲くと美しい薄紅色に染まる。
私は今日もその小川の脇を通って帰る。
ふと、空を見上げる。梢のところどころが若草色をしている。ああ、もう桜も終わりだなぁ。
もうじき葉桜になる。そうすれば、この小川も緑色に染まるだろう。若々しい緑色に。
でも、今はまだ桜。小川は薄紅色。
とっても綺麗。
気まぐれに舞い散る花びらに手を伸ばすけど、一片、また一片と手からすり抜けて地面へ、川へ。
風が吹いてたくさんの花が散る。花びらが制服にくっついた。
摘まんでそっと唇に持っていき、そっと吹くと音が鳴る。
ぷつっと音がして花びらが千切れてしまった。
そのまま捨てようと思ったけど、小川に流してみた。
他の花びらと交わって、さらさらと流れていく。小川の先へ。
バイバイ、桜さん。
小川に乗って素敵な旅を。
春が終わるまで。
桜もそろそろ見納めですね。




